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Vic Gohのフォトアルバム Vol-38
ニュージーランド その5(アオラキ/マウントクック国立公園)

2007年4月1日
郷 勝哉
このフォトアルバムは過去数十年間に撮り溜めた写真の中から、丁度古いアルバムをめくるように往時を思い出しながら選んだ写真回顧録です。山や湖、オーロラなど自然の風物が主になるはずでしたが、結果的に飛行機、鉄道、車など乗り物も多く出ました。このあたり、子供の頃好きになったものが染みついていて何かと顔を出すようです。今後もこの様なコンテンツで続くと思いますが、変わらずお付き合い頂ければ幸いです。なお、Windows の画面設定を800 x 600にすると写真を大きくして見ることができます。(2005-12-1)



<まえがき> 
今回はニュージーランドのMt. Cook 国立公園の空からの撮影を主に纏めて見ました。Mt. Cook はニュージーランドの最高峰で 3,754 mあります。 この看板に書かれている Aoraki (アオラキ)というのは先住民マオリ族の言葉で“雲を突き抜ける山”という意味だそうで、このあたりは日本アルプス並の3,000 m 級の山や数百の氷河があり、隣接する2つの国立公園と併せて世界遺産に登録されています。



<Mt. Cook 山系>
後で出てくるMt. Cook 空港近くからの撮影で、左は Mt. Sefton 3,157 m、中央は The Footstool 2,764 m です。行ったのは1年前の4月半ばですが南半球の季節は秋なのでご覧の通り一帯は枯れた草原でした。この写真ではよく見えませんがMt. Sefton の麓にこの地域唯一の宿泊施設があるMt. Cook Village があります。



<Pilatus Porter 機>
Mt. Cook の遊覧飛行で乗ったピラタスポーターというスイス製の飛行機です。鼻(エンジン部)が異様に長く大凧の様な四角い尾翼のきわめて不格好な機体ですが、元々山岳飛行用に設計された飛行機で、ヨーロッパアルプスやヒマラヤでも登山の為の人員や貨物の輸送、山岳救助用に大活躍しています。この写真では雪原着陸用の白い「そり」を装着しています。
なおエンジン部分が異様に長いのは、ジェットエンジンでプロペラを回すターボプロップ方式のためで減速用の歯車機構がかなりの部分を占めています。



<Tasman Glacier>
海抜約 650 m のMt. Cook Airport を離陸した飛行機は、この氷河に沿い3,500 m の稜線に向かってぐんぐん上昇します。左端の山は Mt. De la Beche で2,992 m あります。



<Mount Cook-1>
ニュージーランドの最高峰 Mt. Cook頂上を東側から見たところです。左 のMiddle Peak は 3,717 m 右の主峰 High Peak は3,754 mあり、富士山の 3,776m に22 m だけ及びません。



<Mount Cook-2>
飛行機が旋回してMt. Cook の西斜面に出た時の撮影で、氷河がこの雪渓から始まっているように見えます。



<Hooker Glacier>
Mt. Cook の西側にある氷河です。氷河は凹地に積もった雪が溶けずに毎年重なり、数百年から数千年かかってその圧力で氷に変り、凹地から溢れ出たものと言われています。これだけの条件なら日本アルプスとか東北、北海道にも氷河がありそうなものですが無いのは不思議で残念です。



<Tasman Lake の氷山>
着陸前の低高度から見えたタスマン湖、氷河の末端には氷が溶けてこのような氷河湖がよく出来ています。岩のかけらの様に見えるのは氷河が砕けて湖に浮かんでいる氷山で、一番右の氷山の左側に見える小さな赤い物は氷河観光のゴムボートですが、比べると氷山が意外に大きいことが解ります。



<黒い氷山>
別の日の地上からの撮影ですが、観光客が乗ったゴムボートがはっきり見えています。 氷山が黒いのは煤煙で汚れたのではなく、氷河の移動に伴って岩を削った削り屑(モレーン)のためです。 自然の仕業には違いないのですが、黒い氷山はどうも魅力的とは言えません。



<着陸>
Mt. Cook Airportに間もなく着陸です。この短い滑走路(1,500 m)には旅客機(不定期路線らしい)も着陸するそうです。滑走路の左に管制塔がある空港ビルが見えます。
手前の黒い影はプロペラで、シャッターが開いている間に動くためこのように曲がって写ってしまいます。また機体が左にバンクしている分地平線が右に傾いています。



<観光用セスナ機>
空港には他の遊覧用飛行機(Cessna 185)も駐機していました。



<あとがき>
アラスカ(フォトアルバム Vol-1)の時は「軽い」という理由で私と女房はセスナの最後部席に座らされましたが、今回は、乗り込む前パイロットに「写真を撮る都合があるので飛行コースを教えてくれ」などと話している中に「それじゃ俺の隣りに座れ」という事になり、副操縦士相当の最前部に座れラッキーでした。カノピー(透明覆い窓)が頭の上まで見えるバブル状できわめて視界が良いのと、レシプロエンジンのセスナと違い回転がスムースなターボプロップのため振動も騒音も少なく、すっかり ピラタスポーターのファン になりました。

撮影データ

撮影時期:2006年4月
撮影場所:New Zealand 南島、Mount Cook 地域
カメラ :PENTAX MZ-5、レンズ: SMC PENTAX-FA 28-105 ズーム

以上
 
  Photographs copyrighted (2003〜2007, Vic Goh)  
   
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