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このフォトアルバムは過去数十年間に撮り溜めた写真の中から、丁度古いアルバムをめくるように往時を思い出しながら選んだ写真回顧録です。山や湖、オーロラなど自然の風物が主になるはずでしたが、結果的に飛行機、鉄道、車など乗り物も多く出ました。このあたり、子供の頃好きになったものが染みついていて何かと顔を出すようです。今後もこの様なコンテンツで続くと思いますが、変わらずお付き合い頂ければ幸いです。なお、Windows の画面設定を800 x 600にすると写真を大きくして見ることができます。(2005-12-1)

Vic Gohのフォトアルバム Vol-31
アラスカーその3(氷河と氷海)

2006年9月1日
郷 勝哉

<まえがき>
朝夕少し涼しくなりましたが、皆さんお元気にお過ごしと思います。退職して15年経ちますが、毎年今頃になると創立記念日に上着を抱え(これは途中からやめましたが)、ぎらぎらする日差しを浴びながら関内駅から横浜体育館に歩いたことを思い出します。という訳で、今月は昨年8月の「アラスカーその2」の続きになりますが、残暑凌ぎになればとアラスカの氷河と氷海の写真を選びました。



<合流する氷河>
Mt. McKinley (6,194 m) の北麓でTraleika Glacier(手前の緩いカーブ)が Muldrow Glacier (向こう側の山稜に沿った縞模様) が合流している所です。黒い部分は氷河が山腹を削って生じたモレーン(堆石)で氷河と一緒に移動します。(遊覧機より空影)



<Glacier Blueの水>
Muldrow Glacierの表面には氷が溶けた水たまりが沢山出来ています。別に色が付いた水ではないのに鮮やかなサファイア色に見えるのは、気泡などが含まれていないため波長の短い青だけを反射し他の色は吸収されてしまうためだそうで、氷河特有の青ということから グレーシャーブルー と呼ばれています。また向かい側の山肌に氷河が削った痕跡がはっきり残っていて、昔は氷河が厚くかなり高い所まであったことを物語っています。(遊覧機より空影)



<Matanuska Glacier>
Anchorage からGlenn Highway を160 km 程東に行ったところにある氷河で、この写真のように遠くから見ると氷河が森に侵入している様に見えます。なお上空をヘリコプターが飛んでいますが解るでしょうか。



<Matanuska Glacier の末端>
この氷河の末端は溶けた水でぬかるみになっていますが、氷の上を歩くことも出来ます。なおこの場所は私有地の為入場料 $6.50 を取られました。



<Worthington Glacier>
石油の積出港のValdez のすぐ北にあり、Valdezに向かう Richardson Highway から一寸寄り道するだけで見られる氷河です。



<Worthington Glacierの末端>
この時期は氷河の溶けた水で池が出来ていますが、冬は雪で埋まってしまいここまでたどりつけません。



<Portage Glacier>
Anchorage から 約 100 km南東にPortage Lake という氷河湖があります。写真のiceberg(氷山)は約 2 km 離れた氷河末端の氷が砕けて風で流されここまで吹き寄せられたものですが、かってはその末端がこの近くだったものがその後どんどん後退し、撮影した 1999 年にはここからは山陰になったこともあり遠くて見えない状態でした。



<大学名の氷河>
Anchorage の東約 200 km に太平洋に面して College Sound (大学湾)という細長い湾があり、そこには大小さまざまな氷河が海に落ち込んでいますが、面白いことにそれぞれアメリカの college の名前がついていて、写真の左は Vassar Glacier 右は Bryn Mawr Glacier と言います。(大学名がついたいわれを <あとがき> に書きました)



<Smith Glacier>
これも大学名のスミス氷河。中央の黒い筋は氷河が流れながら岩を削って生じたモレーンで、上流のどこかで二つの氷河が合流していることを示しています。



<氷壁>
スミス氷河の氷壁です。氷河観光の船は大きなしぶきをあげて氷壁が崩落するのを見せようと、しばらく停泊して待つのですが、自然の問屋は気軽には卸してくれず、この時は待ってもダメでした。



<Columbia Glacier>
フォトアルバム1と20でもご紹介しましたが、海に落ちる氷河では世界最大と言われるだけあり、バックの山容を含めきわめて雄大です。



<あとがき> 今回の写真の主な撮影場所を示す地図を載せてみました。青丸は日本にも良く知られているアラスカ州の2大都市、フェアバンクス(フォトアルバム7−9 "オーロラ" の撮影場所 チェナ温泉はこの近く)とアンカレッジで、黄色の丸が今回の撮影場所です。前掲のCollege Soundは左下の黄丸のところで、1964年のアラスカ大地震の震源地と言われています。
College Sound は1899年にHarvard University と Amherst University の教授達が率いたハリマン探検隊により発見され、その時仲間の出身校 (college) の名前を氷河につけ、湾の名前をCollege Sound としたのだそうです。

撮影データ
撮影時期:1999年8月末
撮影場所:米国アラスカ州、マッキンレー山、プリンスウイリアム湾 他
カメラ: PENTAX MZ-5、レンズ: SMC PENTAX-FA 28-105 ズーム
(一部偏光フィルター使用)
KONICA Big Mini (コンパクト カメラ)

以上
 
 
Photographs copyrighted (2003〜2006, Vic Goh)
 
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