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このフォトアルバムは過去数十年間に撮り溜めた写真の中から、丁度古いアルバムをめくるように往時を思い出しながら選んだ写真回顧録です。山や湖、オーロラなど自然の風物が主になるはずでしたが、結果的に飛行機、鉄道、車など乗り物も多く出ました。このあたり、子供の頃好きになったものが染みついていて何かと顔を出すようです。今後もこの様なコンテンツで続くと思いますが、変わらずお付き合い頂ければ幸いです。なお、Windows の画面設定を800 x 600にすると写真を大きくして見ることができます。(2005-12-1)

Vic Gohのフォトアルバム Vol-29
ニュージーランド その1(SLと路面電車)

2006年7月1日
郷 勝哉

<まえがき>
ニュージーランドの秋の風景はもう少し後にして、今回は南島の観光列車や路面電車をご紹介します。


← <Kingston Flyer>
ニュージーランドで最も有名な観光都市 Queenstown の近くに、Kingston と Fairlight という町の間を1日2往復しているSL鉄道があります。名前は Flyer(高速列車)ですが、Fairlight まで14 kmを沿線の景色を楽しみながら1時間半かけてゆっくり走る観光専用鉄道です。

<Christchurch Tramway> →

南島最大の都市 Christchurch に、ダウンタウンを周回している観光専用の市内電車があります。



<蒸気機関車>
軸形式2C1の1925年製SLで、ニュージーランドは英国の植民地だったので日本と同じ狭軌です。そのため機関車も小振りで、アメリカの機関車のように巨大な感じはしません。
この路線は元はと言えばニュージーランド開拓時代の1800年代後期に建設された鉄道で、最初はお金がないので木製レールを使ったがすぐダメと解り鉄製に変更、またその時レールの幅も他の路線に合わせるべく標準軌 (1435 mm) から狭軌 (1067 mm) に変更、使えなくなった標準軌用機関車や車両をオーストラリアに売ろうとしたが運んでいた船が遭難して沈んだなど、面白い歴史があります。



<ターンテーブルと給水塔>
機関車の向きを変えるためのターンテーブル(転車台)と水を補給する木製給水塔もちゃんとあります。機関車の前部に若者の姿が見えますが、この日のスケジュールの2往復が済み、年輩の機関士と二人でせっせとSLの手入れをしていました。
機関車の左に見えるロケットの発射装置の様なものは、石炭積み込み用のクレーンですが、動力はエンジンでも電気モーターでもなく、圧搾空気を利用した珍しいもので青い筒はそのシリンダーです。



<1897年製客車>
最後尾の車両は車掌室付カブースで、走行中列車の前後を見通すための出窓が設けられています。このあたりは南緯45度で冬は北海道並に寒く、こういう構造なら車掌も窓を開けてのり出さずに済み楽でしょう。



<駅>
小さいが洒落たデザインのキングストン駅、隣接して酒場とコーヒーショップがあり、Kingston Flyer (キングストン急行)の行楽客だけでなく、近くで働いている人も一服しに来ているようでした。この駅の北側はすぐ Lake Wakatipu 湖畔でかっては35 km 北の Queenstown とフェリーで結ばれていました。



<2両連結木造電車>
今は観光専用ですが初めの頃は馬が引き、それが電車になったのは1905年で以来約50年間市民の足として活躍してきましたが、車に押されて1954年に廃業、それを1995年に観光用として復活させたとのことです。



<運転室>
裸電球と、「車内の備品を壊した者は5ポンドの罰金に処す」という表示(右上)が時代を思わせます...今の通貨はニュージーランド・ドルですが英国植民地時代はポンドでした。



<ボギー車>
これは前の物より大型で新しいボギー台車の車両で、市の中心 Cathedral Square で時間調整と客待ちをしている所です。立っている運転手達は運転と同時にマイクで観光案内もします。



<郊外電車>
北島の Auckland ではこんな電車も見かけました。

<あとがき>
4月半ばから約2週間 New Zealand の南島へ行ってきました。南半球なので夏冬が逆転していて季節としては日本の10月相当ですが、緯度も南緯45度で北海道並なので秋も深まり晩秋という感じでした。南半球を実感したのは東海岸の Christchurch から真西に走りだした時で、普通なら太陽は左手に陰は右に出きるはずなのに、この時は太陽は右、陰は左で、道路標識もアメリカと違って希にしか出てこないので、どこかで道を間違え逆に東に向かっているのでは、と自信がなくなり車を止めて手近の店に飛び込み確かめました。しばらくして「そうだ、南半球だから太陽はいつも北」と気がついたのですが、同乗の女房はその意味が分からず、後で地球と北回帰線と南回帰線の絵を描き説明する羽目になりました。

撮影データ
撮影時期:2006年4月
撮影場所:South Island, New Zealand
カメラ :PENTAX MZ-5、レンズ: SMC PENTAX-FA 28-105 ズーム
オリンパス ミュー (35 mm コンパクトカメラ)

以上
 
 
Photographs copyrighted (2003〜2006, Vic Goh)
 
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