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このフォトアルバムは最初のVol-1で書いたように、数十年間に撮り溜めた写真の中から、丁度古いアルバムをめくるように、往時を思い出しながら選び出したもので構成しています。自然の風景それも山や湖、それにオーロラなど自然現象を中心に選んだつもりでしたが、実際は飛行機、鉄道、車など乗り物も度々登場しました。このあたり、子供の時に好きだったものが染みついていて何かと顔を出すようです。今後もこの様なコンテンツで続くと思いますが、変わらずお付き合い頂ければ幸いです。
(2004-10-1)

Vic Gohのフォトアルバム Vol-16
2005年1月1日
郷 勝哉
カナディアン ロッキー

<まえがき> コロラド便りでお馴染みのロッキー山脈をコロラド州から北へ北へと辿っていくと、Montana 州で国境を越えカナダの Alberta 州に入り、更に北上したところに今は世界遺産に登録されている Banff National Park、 それに続いて Jasper National Park があり、この辺を総称して カナディアン ロッキー と呼んでいます

今回の カナディアン ロッキーの写真は、後述の様にかなり昔の米国駐在当時の撮影でプリントもネガも褪色していたため、一部は白黒にしましたがご容赦下さい。



<Lake Louise-1> カナディアン ロッキー のハイライトの一つ、標高1,720 mの高地にある氷河湖です。写真は湖畔のホテルChateau Lake Louiseの庭からの風景で、 正面に Mount Victoria (3,444 m) と、その氷河であるVictoria Glacierが見えます。今ではカレンダーや、旅行会社のパンフレットにも良く使われていて見慣れた景色かもしれませんが、当時は一部のスキーマニアにしか知られてなかった様で、日本人観光客はあまり見かけませんでした。その後1980年頃から、このホテル Chateau Lake Louise と共に新婚旅行先として人気が出たようです。


<Banff> Banff National Park の観光基地バンフ。日本なら軽井沢に相当するでしょうか、夏は観光客で大にぎわいする標高1387mの山の町です。正面は Cascade Mountain (2,980 m)。


<温泉プールとCascade Mountain> Banff 郊外の Sulphur Mountain の中腹に温泉プールがありました。8月上旬だったので昼間はかなり暑かったのですが、緯度、高度とも高いので朝方は冷え込み、宿泊したLake Louise では車のフロントガラスに霜が降りていて驚きました。


<Mt. Whitehorn> 餌を貰いに集まって来た marmot (リスの一種)。 Lake Louise の近くのMt. Whitehorn というスキー場での撮影です。



<Mt. Rundle> バンフ郊外の Vermilion Lakes から見たランドル山(2,981 m)。特異な形のため一度見たら忘れられない山です。



<Lake Louise-2> 湖畔のハイキングコースから見降ろしたルイーズ湖と対岸の山。 当時子供連れでこの先にあるMirror Lake を目指して歩いたのですが、雨が降り出したため残念ながら途中で引き返しました。



<Moraine Lake> Lake Louise から約10 km南にある湖で、写真では全部見えませんが、周囲を3,000 m 級のピーク10峯が取り巻いている美しい湖です。



<Athabaska Glacier-1> Jasper National Parkのハイライトで、写真にはその一部しか写っていませんが、この氷河の上の方にはColumbia Ice Fieldと呼ばれる世界最大級の大氷原が広がっています。写真のアサバスカ氷河もそこから流れ出している6つの氷河の一つですが、観光客がアクセス出来るのはここだけだからか、普通はここがコロンビア大氷原として紹介されています。



<Athabaska Glacier-2> 氷河の上を散策する観光客、ところどころ氷が溶けて小川になっていました。



<Athabaska Glacier-3> 観光客をアサバスカ氷河の真ん中の安全な場所まで運ぶ、雪上車発着場の風景。 制服を着用するという様な習慣はないため、出発時間まで雪上車ドライバー達はとりどりの服装でたむろしています。



<懸垂氷河> 雪上車の発着場の直ぐ上にのしかかっている hanging glacier(懸垂氷河)で、滝の様にも見えるところから、ice fall とも呼ばれます。



<Maligne Lake> Jasper National Parkの中心の町 Jasper から60 kmぐらい奥まったところにある神秘的な湖で、正面の双耳峯は左が Mt. Charlton (3198 m) 、右が Mt. Unwin (3,249 m)。この時は午後やや遅かったせいか、夏の観光シーズンというのに数える程しか人の姿が見えませんでした。道路はここで行き止まりでJasper から往復120 kmにもなるため、観光ルートの定番として組み込むのは一寸難しいので、多分今でも神秘性が保たれているのではと思います。



<Bow Lake> 南のBanff と北のJasperを結ぶ Icefields Parkway という2車線のハイウェイを走ると、次々に素晴らしい景色が展開しますが、その一つのボウ湖です。 bow は弓の意味ですが、周辺にはBow Peak, Bow River, Bow Glacier などボウだらけ。



<Bow Glacier> Bow Lake の西側の氷河で、レンズ状の断面が良く解ります。



<Mt. Temple> Templeという名前は山の形が寺院(temple)に似ているからでしょう、標高は富士山に近い3,526 m あります。左手の篝火はロッキー滞在中泊まったLake Louise のモーテルのものです。モーテルといっても、元々冬のスキー客が週単位で泊まるためのコンドミアムといわれる家具付きアパートで、小さいキチン付の居間の他にベッドルームも二つあり、しかも料金は周辺のリゾートホテルより格安という、当時の日本では考えられなかったタイプの宿泊施設だったので記憶に良く残っています。



<あとがき> --モルモット キニーの大陸横断大冒険--

杉の会のメンバーで私の家に来たことがある方の中には、あるいはこのモルモットに見覚えがあるかもしれません。以下その冒険談?です。

もう30年も前のことですが1974年にニューヨークのJVCアメリカ(当時の名称)から、ロスアンゼルスのJVCカッティングセンターに転勤になりました。当時小学生だった子供達には9月から始まる新学期に合わせて転校するのが好ましかったので、その前に引越すことにしたのですが、送り出した引越荷物が何日か貨車に揺られて大陸を横断し、ロスアンゼルスでそれを引き取って使えるようになるまでの数日間何処かでホテル住まいをするなら、その間夏期休暇にして貰えば会社もホテル代を負担せずに済む一方、私の家族にとっては、同じ大陸横断をするならカナダ経由で夏休みをということで、自炊用の電気釜から子供達が可愛がっていたキニーという名のペット(モルモット)まで連れてカナディアン・ロッキーに行きました。

このモルモットは小動物用の手提げケースに入れて子供達に持たせたのですが、ニューヨークでカナダ航空に乗るときは問題なく機内持ち込みOK。ところが帰途カナダのCalgary からAmerican だったか、サンフランシスコ行きのアメリカの飛行機に乗ろうとしたら機内持ち込みは駄目とのこと。「カナダ航空では良かったのにどうしてだ」と抗議したものの「規則で出来ない」との一点張りで、やむを得ず荷物と一緒にチェックインしたのですが、サンフランシスコ空港の baggage claim で荷物として出てくるとき、それと解るモルモットのケースが傾斜したコンベアからごろごろ転げ落ちて来て子供達は悲鳴をあげる始末。幸い怪我もせずパニックで大騒ぎもせずに済んだものの、今度は検疫で引っかかり、(生き物の輸入になるので当然なのですが)「これはつい一週間前まではニューヨークで子供達と一緒に住んでいたので、問題ないはずだ」と交渉したところ、親切な検疫官が事情を察してくれ一晩だけの保護観察ということなり、餌と水を一緒に預けてその日はホテルに泊まり、翌朝一番で引き取りに行きました。お陰でたかがモルモット一匹に随分振り回されましたが、その後もロスアンゼルスで生き延び、1977年に日本に帰国するときは、息子の友達に引き取られました。

フォトアルバム 撮影データ

場所と時期:カナダ、アルバータ州、Banff, Jasper 国立公園、1974年8月
カメラ:1) HONEYWELL PENTAX SP500, レンズ: Super-Takumar 55 mm 及び Vivitar 135 mm; 2) Retina(ドイツコダック), レンズ: Retina-Xenon 50 mm

以上
 
 
Photographs copyrighted (2003〜2004, Vic Goh)
 
   
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