情熱のオーディオ

あとがき

技術開発の成否は「マーケットに対する貢献の大きさ」により決まるものである。 今回の記述ではいくつかの事例を挙げたが事業としての失敗もあれば成功もあった。 然しながらビクターの“燃える開発魂”は衰えることなく、なによりも会社の宝であり力であった。 ステレオ事業部は大和一致のもと全力疾走を続け業界のリーダー役をはたしたのであった。
一方筆者としてもう一例付記することをお許しいただきたい。
DVカラオケプロジェクト(業務用であり通称Mプロ)の成功は全社開発チーム、 事業部技術の総力を挙げた成果であり商品のプロジェクトリーダーとして心から御礼申し上げる次第である。
フォーマットは1993年1月JVCとフイリップスによって書かれ12月 100枚チェンジャーと「ビデオCDカラオケ」として発売された、後の 「ビデオCD」に繋がったのであった。

今回の原稿を書くにあたって、ビクター75周年記念出版「燃える魂」を読み 感動した、技術開発の実態を知るには最高の存在であり教科書である。
ビクター技術の遺伝子を絶やさぬ為にはいつでも読むことが出来る便宜を工夫すべきと思う。
第一編オーディオには「オーディオ・スピリッツの源流」「DVカラオケ商品開発」など 実戦の凄さが書かれているのである。
                           文責 松田 文男


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