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- ヨーロッパ旅のひとこま - 2008年10月 川出 敏一
(22)ロンドンのリゾ−ト地ブライトン、イングランド
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ロンドンから僅か南に85km、イギリス海峡に面した有名な海浜リゾ−ト・タウンがブライトンです。
砂浜が10kmも続き、ビ−チ沿いにはプロムナ−ドが続いて瀟洒なホテルが軒を連ねています。
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リゾ−ト地としての歴史は英国で最も古く1750年代、ラッセル博士が塩分と海岸の空気が健康によいと
発表したのがきっかけとなり、上流階級の人々が集まるようになりました。
当時皇太子だったジョ−ジ4世がここに住みロイヤル・パビリオンを立てるにおよんで豪華な別荘が次々に建てられ町は発展して行きました。
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ロイヤル・パビリオンは町の中心部、緑の美しいビクトリア庭園の南端にあるオリエント風の建物です。1783年ジョ−ジ4世がまだ皇太子だった頃、
初めて訪問したブライトンの町をいたく気に入り小さな農家の屋敷を買い取って中国風の装飾を施した離宮を造られました。その後1815年から22年にかけて
建築家ジョン・ナッシュに増築を依頼完成したものです。 |
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外観はインド様式を取り入れていますが、宴会場・大厨房・音楽の間・寝室などは
オリエンタル・テイストのア−ル・ヌ−ボ−様式の造りになっています。宴会場の
内装、中央食卓に飾られた食器類や壁面に描かれた中国画や彫刻などは贅を尽くした物ばかりで、
特に銀色のドラゴンの爪で支えられている高さ9m重さ1トンのシャンデリアは圧巻です。
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ジョ−ジ4世の死後このパビリオンは王家の住まいとして使われましたが、ヴィクトリア女王の時代1850年、室内装飾や調度品を全て剥がされて
ブライトン市に売り渡されました。現在は市の所有で修復も進み、調度品なども女王様から借用の形で一般に公開されています。 |
平成20年10月記 |
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Photographs copyrighted (2004〜2008, kawade) |
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