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  - 想い出 -               2004年8月末  遊佐 康弘 
     
私は福島県の片田舎で少年期を過ごしました。夏には川で泳いだり昆虫を集めたり、自然と戯れてすごしておりました。

アケビ取り、キノコ取り、桑の実取り、山菜取り、虫取り、イナゴ取り・・・・さまざまなことが浮かんできます。

今回は先日(7月2日)蝉が脱皮するのを見て子供の頃を思い出し、写真にしてみました。
   
子供の頃には何とも思わなかったのですがこの年になって、背中が割れてくるのを見ていると生命の神秘を感じます。
   
脱皮もだんだんと完成に近づき後は最後のお尻が抜けるだけになりましたが、ここで力が尽きるのかしばらく、この状態が続きます。
   
ようやく全身を殻から抜き、しっかりと殻につかまります。子供の頃にはここで何気なく、羽に触ってしまい羽が水ぶくれになり、一生飛べない蝉にしてしまったことが何度もあり、今思うにかわいそうなことをしたものと思います。
   
やがて羽も完全に伸び、後は“乾燥?”を待つだけになります。この時間は午後8時半で、土から出てから約3時間すが飛び立ったのは明朝で、約12時間後になりました。
     
なにか感動的な日でした。
蝉は土の中で約8年間を過ごし、出てきて成虫になると、2〜3日で子孫を残すという役目と共にその一生が終わります。子供の頃の想い出は、懐かしく昨日のことのように頭をよぎります。
以上 



山暮らしを始めて思うこと

遊佐 康弘

1997年12月に退社し、妻の病気のこともあり、何とか生活を変えるべく、山梨に小さな小屋を作ることを決心し、不動産屋さんとその規模や金額の交渉に入ったのが1998年2月頃でした。
この頃はサンデー毎日の生活でしたから、時間はたっぷり、よく山梨に下見に来たものでした。林の木を伐採し工事が始まり、この状態になったのが4月、引渡しはこの1ヵ月後の5月の中旬でした。

 


この頃から、われわれ夫婦は毎週のように通い始め、植木を持ってきては植えて帰りました。近くには町営の貸し農園もオープンする予定が決まっていましたので、早速借りる手続きをしました。

引渡しが終わってからは、荷物を運び込みながら2〜3日過ごし、こんな格好で慣れない土いじりを始め花壇らしきものを1馬力で頑張りました。また芝生も植えたのですが、ここは日当たりが悪く1年で駄目になってしまいました。この頃は“水平”や“真っ直ぐ”などあまり気にせずやっていたのですが、後になって“拙速”ってだめなんだなと思ったことが何度もありました。

 


頑張った甲斐あって、7月の下旬には庭は下のようにかなり綺麗に草花で満たされるようになりました。この頃は妻が長後の家で種を蒔き、大きく育ててからこちらに運び植えました。その数120種くらいに上りました。

またここはもともと山林でしたので、花壇をやるには“栄養”が足りませんでしたので、土を深く耕し(これが口で言うのは簡単なのですが、やってみると木の根っこもあり、赤土で覆われていましたので、とても大変な作業でした)、花壇用の培養土も25kg袋換算で100袋以上入れたことになりました。

この頃から妻の状態も、良い空気を吸い自分の好きなことに打ち込むことが良かったのか、かなりの時間(数10分)“仕事”を続けることが出来までに回復して、退社するときの“悔いの無い生活をしたい”という願いが叶えられるまでになりました。

 


こんな生活をしているうちに、ここを2ndハウスでは無く、1stハウスにしたらよいのではないかということで夫婦の意見が一致しました。


田舎暮らしをしてみたいという夢はこの頃に固まったものと思います。
やがてサンデー毎日の日々も終わり、翌99年には再び就職することになり、会社では今までやっていなかったような、カタログや文書の電子化に取り組み、山田さんとHPの仕事でお付き合いいただくようになり、現在に到っています。

そしてあれから満5年の月日が流れ、昨年暮れ(2003年12月)退社し、今年の始め(1月3日)から、こちらに“永住”を始め、3週間になりました。
今はこんなに雪が降っています、また1時間ほど走るととても寒いですが、白鳥が飛来する川(犀川)もあります。

 


住んでみて思うことは、通信技術者が頑張ってくれたお陰で、ユビキタス社会がまさに実感として、感じられるほどに情報には、困らない時代になったことです。

田舎にいても都会にいても、情報の格差をほとんど感じなくて済むことを実感しています。ここに来てつくずく思うことは、都会で働きその税金は“地方交付金”という形で使われ、最近のこととは思いますが、かなり豊かな生活が出来るようになったことです。
もちろん人と人とが顔を合わせないと得られない情報は、当然のことながら得られませんが・・・・・。

今我が家にはADSLが引かれ、Web情報もストレスを感じずに見ることが出来、ホームページの改善に取り組んだり、尾崎さんのHPを見て刺激を受け、JAVA Appletの勉強をしたり(まだまだ物になりませんが・・・)、結露の対策をしたり時間をつぶすことに何の不自由も感じない生活を今のところエンジョイしております。

遊佐 康弘

     
 
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