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コロラド便り(その56)
2007年6月1日(金)
萩原 正喜/コロラド

5月28日(月)はアメリカではMemorial Day と言って国民の祝祭日の一つとなっています。
この日は戦争で外地で亡くなった兵士たちの功績を称える日の様になっていますが、一般的にはちょうど日本でのお盆と類似で、亡くなった先祖の墓詣でをする日ともなっていて、親類が集まって元気な様子を確認しあう一年に一度の機会ともなっています。



毎年5月の最後の月曜日がメモリアルデイとなっていますので、陽気も良くなってくる季節でもあり、また、土曜、日曜、月曜と3連休となることからアメリカでは多くの人達が長距離ドライブをして親類訪問や各観光地へと繰り出すことから一年でも最もハイウエイが混雑する時ともなっています。
今年はその直前になってガソリン価格が異常な高騰をしている事からどうなるかと思っていましたが、そんな事にはおかまいなく遠距離のドライブをする人達が多くにのぼっています。
ロッキーマウンテイン国立公園内を走るTrail Ridge Road では標高も平均3200mと高く気温も低い事から積雪で今まで閉鎖されており、昨シーズンは降雪が多く開通が心配されていましたが、このメモリアルデイに間に合わせる、と言う事で大型の除雪車による作業が活発に行われて寸前に開通しています。

また、標高14264フィート(4348m)のマウントエヴァンス山の峰の頂上まで舗装された登山観光道路でもその麓からの除雪作業が徐々に進んでいましたが、やっとこのメモリアルデイにその全面開通が間に合いました。
コロラドの天候の方もこの日に合わせるかのように、それまで大粒の雹が地面一面が真っ白になるほど多量に降ったり、激しい雷雨、そして竜巻の発生などと激しい変化を見せていましたが、一変して暖かく乾燥した絶好のドライブ日和の連休となっています。
我が家の隣の未亡人も近くに住んでいる息子の家族と一緒にアイオワ州の実家の祖先の墓を参拝する為例年通り片道550マイル(885km)の道程を出かけてゆきました。
留守の間は我が家で配達される新聞や郵便物の取り込みを行ったり、ときどき留守宅を見回る役を務めています。
また、道路を挟んで相向いのメキシコ人の家では昼から大勢の友人達やその家族が集まってパーテイを開いており夜遅くまでのアメリアッチ音楽で賑やかにやっていてシンコ・デ・マイヨの時より盛り上がっています。

イラクでアメリカ兵士達が命を賭けて緊張した毎日を過ごしているのとは大変なコントラストで私もいささか矛盾を感じさせられています。
一方、今回が2回目の開催となるデンバーの街中を東西に横断しているColfax通りを利用して行う「Colorado Colfax Marathon」は予定通り大勢の参加者を得て5月22日に無事終了しています。
主催者である地元新聞2紙DenverPost とRockyMountain Newsではそれぞれスポーツ面で3ページを割いて結果を報道していますが、併せて1面全面の広告を出して「スポンサーとなってくれた各社、2000名を越えるボランテイアで運営のサポートをしてくれた人々、そして参加者の皆さんご協力大変有り難う。」と言った内容で報道しています。

公式発表では、今回のColfaxマラソンは8つのカテゴリーに分けて実施されましたが、最後まで走りきった人々の数はフルマラソンとハーフマラソンの部では昨年より減少して2142名でしたが、子供の部でトレーニングを受けている子供が4150名、フルマラソンコースを走りきった子供が1500名と昨年より大幅に増加したとしています。
デンバーの夏の先駆けとなる一大イベントが終了していよいよコロラドは夏を迎えます。



シャイアン・フロンテイア・デイズへの仕立て列車:

コロラドとの州境の近くに在るワイオミング州のCheyenneの町で毎年繰り広げられる西部開拓時代を忍ぶカウボーイのお祭りCheyenne Frontier Daysの催しが今年も7月下旬に10日間程の日程で開催されます。
ロデオ大会や各地の高校や大学などのマーチングバンドの行進などいろいろな催しものが行われますが、この催しの見物に毎年デンバーからシャイアンの町までの特別列車が準備されており、今年も早くもその参加乗客の募集広告が地元新聞の紙面1ページ全体を使って掲載されています。
この特別見物列車の運行は1908年に地元新聞社のデンバーポスト紙の創業者の2人が始めたもので、1970年まで毎年続きましたが、一旦取りやめとなって、再度同新聞の創刊100周年記念で1992年に再開され今日に至っています。

今年の目玉は1950年代にユニオンパシフィック鉄道で活躍した客車17両を1949年に製造されたアメリカ最後の蒸気機関車No. 844 号が牽引してデンバーのダウンタウンに在るユニオンステーシヨンを朝7時に出発して3時間かけてシャイアンの町まで走ります。
乗客は催しものを一日楽しんだ後、帰りは同日の午後8時半頃にユニオンステーシヨンへ戻ってくる、というスケジュールとなっています。
列車は全席座席指定で、申込の早い者順で決まり一杯となったところで締め切る、と言う事になっています。 また、シャイアンの町でのバスによる会場への輸送も準備されています。
朝食と夕食は軽い食事が走行中の列車内でサービスが有り、昼食はバーベキュウがロデオ会場で出されます。
また、列車内ではカントリーミュージック・バンドの生演奏が行われ、ロデオ会場では見物に一番良い席が当てられる事になっています。
これらの全部をひっくるめて料金は一名235ドルで一日フルに楽しめる事となっています。

この特別列車の主催者は地元新聞のデンバーポストと地元銀行のBank of The Westとが共催となっており、毎年デンバー市長や政治家、会社社長などの地元の名士達が参加するので有名となっています。
昨年もデンバー市長のHickenlooper氏が参加していましたので、今年も参加するものと思われますが、隣の州の町での催しを列車を仕立てて見物に行くという程楽しみにしているシャイアン・フロンテイア・デイズですが、もちろん自動車で見物に行く人達も多い事からこの期間は国道ハイウエイ25号線もかなり混雑する程の人気イベントとなっています。

デンバーからアジアへの直行便は東京より上海行きが先になるかもしれない:

アメリカと中国の間の航空協定の改定が5月23日に公表されて今までアメリカの航空会社の旅客航空便の中国乗り入れは1日10往復便に制限されていましたが、今回の協定で2012年迄に23往復便まで拡大出来る事となっています。
また、航空貨物便についてはアメリカのエアーカーゴ各社はその中国への便数に殆ど制限が無くなるという内容です。

この事を受けて、デンバー市当局では予ねてよりアジア各国へのデンバーからの直行便開設に付いては東京への便を最優先として検討を進めて来ましたが、今回の協定内容から上海や北京行きを優先する事も視野に入れて計画を練って各航空会社と相談を始めています。
また、航空貨物の増加に対応する為、現在デンバー空港の東側に輸出入貨物専用のヤードを開設して、空路、鉄道、トレーラーなどの貨物積み替えに便利な施設を建設して税関などの輸出入手続きがスムースに行えるようにするなどの計画を練り始めています。

一方、コロラド州からの日本及び中国への輸出金額に付いて1996年から2006年迄の推移を見てみますと、昨年の実績で中国への輸出額は前年を50%も上回る5億8400万ドルとなって日本への輸出額を抜いてメキシコ、カナダに次いで3位となっています。 日本への輸出額が年々減少してきているのとは対照的です。
こうした事を反映してコロラドの各社から中国を訪問するビジネス客も増加し、現在では一旦サンフランシスコ、ロサンゼルス又はシカゴへ出てから中国への便を利用する事となっているので2時間から3時間を越える時間を余分に要しています。
また、今回の航空協定では中国側の航空会社 China Air も同じ便数のアメリカへの乗り入れが認められていますが、China Air はユナイテット航空とのStar Alliance会社にもなっていますので、その利用客は特にユナイテット航空のハブ空港となっているデンバーへの乗り入れは全米各地への乗り継ぎ便に大変便利となるというメリットが生じます。 更にFrequent Flier のマイル数の共通積み立ても可能となります。

しかしながら、現在ではアメリカへの中国人の入国には VISAが必要となっており、その入手にはかなり厳格な審査が行われており、多少こうした米中間の往来の足を引っ張る事になりそうです。
いずれにしても、デンバーからの直行便が東京を越えて中国へ飛来する様になるとその他のアジア各国の香港や台北、バンコク、シンガポール、クアラルンプール、マニラなどへの直行便も増加する事となり、成田空港のアジアへの玄関口の役目が薄れる事なるのは明白のようです。
コロラドに住んでいる私自身にとっては日本へ行くのに通常シアトルかサンフランシスコ経由で成田へ向っていますが、もしデンバーからの直行便が始まれば大変助かると思います。 出来れば来年就航のボーイング787型ドリームライナーで成田へ行けたら良いが、と思っています。

デル・コンピューターのパソコンをWalMartで販売する:

現在Dell Computer社ではその各パソコンの販売をオンラインセールスによる顧客への直接販売で行っていますが、6月10日からそのDimensionシリーズのデスクトップパソコンE521型の2モデルについてWalMartのアメリカ、カナダ、プエルトリコの約3000の店で販売を始める事になると発表しています。
なお、このDimension E521型の最も安いパソコンは現在359ドルで販売されています。

今回のWalMart での販売開始の他にDell 社ではいくつかの従来からの政策変更も行うとしていますが、Dell Computer社では先の決算状況の不調から創業者のMichael Dell 氏に代わってKevin Rollins 氏がCEOに就任していますが、彼は1980年代にデル社でのパソコンの主要モデルに付いて業界に先駆けて顧客自身が直接その構成部品に付いて選択組み合わせをして注文する、という仕組みを考案し、更に同社での各パソコン構成部品に付いて同社での在庫が数日間に絞るという政策とともに実施した実績があります。 今後の同社の業績が注目されています。

レンタルビデオの顧客獲得競争:

今年1月 ~3月の第1四半期に於けるビデオレンタルチェーンのブロックバスター店の新規顧客獲得数は80万人で同店の総計顧客は300万人となっています。
一方、郵便を使うDVDレンタルのNetflix 店の第1四半期の顧客獲得数は48万1000人でブロックバスターが凌いでいますが、Netflix店の現在の総顧客数は680万人となっています。

世界の新聞発行部数の多い国々:

世界の国々で新聞発行部数の多い順について調べてみると、2005年に於ける1日の発行部数の統計では、何と言っても最大の発行部数は中国で9660万部で、続いてインドの7870万部、日本が3位で6970万部、4位アメリカ5330万部、5位ドイツ2150万部となっています。
其の中で特筆すべきはインドで最近の経済成長を反映して新聞の新規発行も盛んで2005年から2006年にかけて何と2100紙もの新聞が新たに発刊されています。
そして現在の新聞の種類は合計で約6万紙にのぼっています。
外国の新聞社からの記事提供も盛んで例えばWall Street Jounal紙などからの記事転載も行われてれいますが、法律でこうした他の新聞からの転載記事の量は1紙の全紙面の20%以下であることが規制されています。

インドはその総人口が11億と言う巨大ですが、全体での読み書き出来る人口比率は約35%となっています。 また、特に首府のニューデリーではその住民が1500万人と多く東京並みですが、住民の7才以上の人々の80%が読み書き出来る環境にあります。
総人口に対する発行部数からすると、日本やドイツが多いと推定されますが、それにしてもインドの新聞の種類の数が多いのには驚かされます。

最初の水素燃料のバスがフロリダ州で運行が始まる:

最近のフロリダ州当局及びフォード社の発表によると、全米で最初の水素燃料によるバスの運行がフロリダ州で先駆けて始まる、としています。
一般の市民が利用する自動車の場合はその水素燃料を供給するスタンドが各地に多数存在することが不可欠な条件です。 今まで大手石油会社のBP社が水素燃料スタンドの設置に熱心ですが、車の方はまだ普及するところまでは至っていません。
従って今後、こうした公共輸送機関から全米で水素燃料やその他のクリーン化が実施されるトリガーとなるかもしれません。

ニューヨークのタクシーがハブリッド車に変る:

最近のMichael Bloomberg ニューヨーク市長の発表によると、ニューヨーク市内を走っているタクシーで御馴染みの「Yellow Cab」の車両が5年以内に全車ハイブリッド車に代わる計画であるとしています。
また、全てのハイヤー用の車両は来年までに市の定める新しい排気ガス規制と燃費規格を満足しなくてはいけない事とする、としています。
東京で石原都知事が業界の激しい抵抗を押し切ってジーゼルトラックの厳しい排気ガス規制を行って、それに合致していないトラックは東京への乗り入れを規制する、として都条例を敷いたのはニューヨークより先を行っていると思えます。

シンコ・デ・マイヨの催し:

メキシコ系の人達のお祭りのCinco de Mayoはスペイン語で5月5日の意味ですが、毎年デンバーでは州や市も応援して盛大に開催されます。
もともと1862年5月5日にメキシコの首府であるメキシコシテイの近くの南東に在るPueblaの町に駐屯していたフランス軍6000人の兵士を擁する軍隊とBenito Juarez将軍の率いる2000人のメキシコ軍とが激戦を繰り広げてフランス軍を撃破した記念日です。
毎年あまりにも盛大に祝日行事としてメキシコ系の人達の間で行われるので、メキシコの国家としての独立記念日と錯覚しますが、実はメキシコの独立記念日は1810年9月16日にカソリックの牧師のMigual Hidalgoがリーダーとなって起こった革命によりスペインの統治下からメキシコが独立を勝ち取った日である9月16日を独立記念日としています。

シンコデマイヨは現在アメリカではメキシコ系の住民の多いいくつかの主要都市で毎年開催されていますが、メキシコ系の人達の自由民権獲得の象徴として扱われており、特にデンバーでは市当局もこの催しをサポートしている事もあって、毎年コロラド州内や近隣の州からの参加者も含めて延べ40万人近くの人達が参加してコロラド州庁舎やデンバー市庁舎の在るCivic Center を中心にパレードやアメリアッチ・バンドの演奏やメキシカンダンスなどを含めて多くのイベントが行われています。
今年でデンバーでのシンコデマイヨは20回目を迎えましたが、5月5日が土曜日だったこともあり翌日の5月6日の日曜日も含めた2日間にわたっていろいろなイベントが開催されました。

エコースター社の第1四半期利益7%増加:

先のこのレポートでコロラドに本社を置くエコースター社が昨年大きくその視聴者数を伸ばした事を報告しましたが、再び同社の好業績の報告です。
今年の1月から3月までの第1四半期の衛星TV放送会社エコースターの業績が発表されています。
売上げ高は26.4億ドルとなり昨年同期比で15%の増加で、利益では視聴者数獲得の為に多くの経費がかかったにもかかわらず7%の増加となったとしています。
第1四半期での同社での視聴者数は31万軒増加し、3月末での実数は約1341.5万軒となって、昨年同期での獲得数22。5万軒を大きく越える実績で、今まで同社はDirecTVに次いでアメリカでの2番目の規模でしたが、間もなくトップの座を伺う状況となっています。
視聴者1軒当たりの売り上げに換算すると月額にして64.17ドルで、昨年の平均月額が64.17ドルでしたのでしたので6.5%の増加となっています。
これはHDプログラムの視聴需要が増加した事とDVRの使用料金が上がった事が影響しているとしています。

視聴者数の増加した一因として、電話会社のAT&Tなどと協力して視聴者獲得キャンペーンを行なった事が有るとしていますが、現在AT&T社では同社の顧客に対してエコースター社の衛星プログラムの販売を行っています。
会長のCharlie Ergen 氏は今後更に現在やっているVideo On Demandサービスのタイトル数を更に追加して増やして行きたいとしています。
コロラドの企業の中で現在最も元気印のエコースター社です。

パソコン不要のプリントしたE-Mail 受信:

メールオーダー・ハウスの「 firstSTREET」の5月号のブックに下記の商品が掲載されています。
HP ( Hewlett Packard ) 社のプリンター部門が始めたサービスの専用マシンで、パソコンを介さずにプリントアウトしたE-Mail受信出来ると言うものです。
電源コードと電話線を接続するだけで、受信したE-Mailプリントアウトして出てきます。
送信者は受信者からあらかじめ知らされている「HP Printing Mailbox」のアドレスへ通常のパソコンからのE-Mailを送信すると、この装置からその送られたE-Mailがレターサイズのカラープリントされて出てくると言うものです。 Mailboxへの配信はHPが管理しているのでジャンクメールやSpamなどで悩まされると言う事もありません。
月額料金は9.95ドルで、装置の価格は149.95ドルとなっています。
通常のE-Mail受信の他に日替わりニュースや料理献立、パズルなどの受信サービスが受けられます。
HPのプリンター用のインクカートリッジを時々新しいものに交換する必要が有ることと、通常のレターサイズのプリンター用紙の供給が必要です。

かって日本で孤独老人対応のサービスとしてFAXを使った類似のビジネスが日本で考えられていたことがありましたが、送信者を市役所や村役場などの地方自治体がそのサービスを行うと言う事で、その現代版としてなかなか効果的なシステムと思います。
ちょうどApple社がi Podのハードウエアだけでなく「Apple iMusic Store」の音楽配信サービスを同時に始めた事に依って大成功をしたように、HPの得意なプリンターを活かして「HP Printing Mailbox」の配信サービスを行うと言う事でパソコンを扱うのに抵抗のある人達を対象としたサービスとしてアメリカよりも日本での需要が多く見込めるのではないかと感じます。

蒸気機関車の今年一番列車が運行開始:

コロラド州の南西の端に在るDurangoの町とロッキー山脈の南端の山麓の町Silvertonとを結んでいる鉄道は昔銀鉱山で働く人や資材輸送の為に建設されたものですが、現在ではその各鉱山は閉山しており鉄道は観光客を対象として昔のままの蒸気機関車による列車が運行しています。
冬の期間は観光客が無く利用者も限られる為その運行をやめていますが、いよいよ観光シーズン到来と言うことで、5月5日の土曜日にDurangoの町を出発した今シーズンの一番列車が北上してSilvertonの町へ到着した様子を地元新聞で報じています。
ちょうどこの日は降雪があって列車は定刻より少し遅れての到着となりましたが、春シーズン到来を告げるイベントです。
観光客を主体としての列車運行ですので、駅の係員や機関手、車掌などは昔ながらの衣装を纏ってのサービスを行っており、昔を忍ばせる雰囲気を醸し出しています。
この鉄道は「Durango & Silverton Narrow Gauge Railroad」と言う名称で日本のJR在来線と同じ線路間隔の軌道を使用しています。

この列車の運行区間は片道延長47マイル(66km)余りの登り勾配ですが、途中2つの村で停車し3時間半かけてSilvertonへ到着します。
現在では550号線の整備された道路が並行して走っていますが、Durango,Silverton,Ouray,Ridgway,Placervill,Telluride, Cortez,Durangoと結ぶ自動車での山岳周回ルートは「San Juan Skyway」と呼んでいる観光ルートで特に9月下旬の紅葉時期にはその景観の素晴らしさでコロラドの名所となっています。
またTellurideの町は「コロラドのスイス」と自称しており夏の観光シーズンにはブルーグラスバンドの演奏会や多くの催しも行われ多くさんの観光客が訪れます。
遅い夏のコロラドですが、メモリアル・デイも過ぎていよいよ夏本番に入るコロラド・ロッキーです。


私の家内の母親は1909年生れで今年の5月24日で満98才の誕生日を迎えました。
今まで我が家から近くの住宅地の家に独りで住んでおり、非常に元気で天気の良い日にはフルサイズの自動車を自分で運転して買い物に出かける程で、私や家内がハラハラしながら見守っていましたが、今年の1月下旬に突然血圧が急上昇して気分が悪いと訴えたので緊急に近くにある救急病院へ連れてゆき精密検査を受けました。
結果として処方された薬を飲み我が家で1週間ほど安静にしていましたが、調子が良くなったので自宅へ戻りました。

その後今回の事で自信を無くしたのか、老人ホームへ移りたいと言い出しましたので、彼女の友達が入っていて何度か訪問している同じオローラ市内の老人ホーム(Retirements Homeと言います。)に空きが有ったので早速入所を決め引っ越しました。
使っていた自動車も「もう運転するのは止めた」と言うのでアンテイークカーとして売却をしましたので、我々もホットしています。

入所した老人ホームは、まだ自分で或る程度自分の事が面倒を見ることが出来る人達を対象としているアパートメント形式のものでベッドルームとリビングルームの2部屋構成になっていて大型冷蔵庫付きのキチンやバス・トイレなども備えられているもので、日本の標準からすると豪華と言えるほどですが、スタッフメンバーも揃っており、レストラン形式の食堂では3度の食事も出るようになっています。
そんなことで、心配していた懸案が一つ解決した感じで我々も安心しています。
誕生日の前日の5月23日にはこの老人ホームに入っている5月生れの人達を対象とした誕生パーテイが開かれ、我々も参加して昼食を一緒にしながら彼女の98才の誕生日を祝いました。
元気と言ってもさすがに98才で虚弱な感じがしますが、当人は至って元気で最近聴力が少し落ちてきてTVを部屋で観ている時など大きすぎるボリュームで楽しんでいますが、それ以外は問題が無く活発です。
頭の方もシッカリしていますし、天気の良い日はかかさずこの施設の周りの遊歩道でのウオーキングを一日2回行っていますし、新しい環境にも馴染んできているのでこの調子で行けば100才は大丈夫だと言う感じです。

NBC系の全国ネットのTV番組で毎朝7時半頃に食品のジャムで有名なスマッカー社の提供でアメリカの100才の誕生日を迎えた人の写真と当人のコメントを紹介している番組がありますが、100才になったら、この番組にデジカメで写真を撮ってNBCへ送って出してやると約束しています。
医学的に彼女の身体を調べる価値があると思える驚きのアメリカの98才です。
 
 

[ 以上 ]
 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
 
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