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コロラド便り(その55)
2007年5月7日(月)
萩原 正喜/コロラド
註:このコロラド便り(その55)には、萩原さんがご自分で撮影された写真を掲載しました。写真下の解説文と共にご覧ください。

私の住んでいるデンバー地区での毎年夏のシーズンの飲料水、生活用水はロッキー山中に冬の間に降った雪解け水を数多く設置されているダムの貯水池に貯めておいて使うようになっています。
先の冬シーズンにはロッキー山中での降雪量が例年に比べて多かったので今年は各貯水池ともに満水で水の消費量の多い今年の夏の水の確保は大丈夫そうです。
しかしながら、例年最も降雪量の多い3月には雪が1日きり無く、4月に入っても下旬に1日だけの降雪だったこととあって気温が異常に上がった事から積雪の解けるスピードが早まり各貯水池が満水となってしまって各ダムでは放水しないといけない状態となっています。


Mobile Church in Truck Yard
トレーラーの中に設けられた教会:


今回のレポートのシリーズ写真は貨物トレーラートラックの内部に設けられた教会の様子です。
アメリカの長距離貨物輸送の主役を荷なっているのはトレーラートラックですが、そのトラックの運転手達が休憩する場所が全米のところどころの主要拠点に設けられています。
その運転手達が休憩する為の場所に運転手達が神に祈りを捧げたり牧師さんの説教を聞いたりするために設けられているものでデンバーはアメリカ中西部の西の端に在る交通の主要拠点ですので、こうした大型トレーラートラックの休憩所(トラック・ヤード)が設けられています。
その教会の牧師さんと一緒に活動している、という奥さんと私の家内が教会の活動で知り合って懇意になり、私を含めて4人で時々外で食事を一緒にして歓談するようになっています。
一度その教会の様子を見てみたいと思って見てきました。
このMobile Chapel の施設は現在全米に26個所あり、カナダに4個所設けられています。 新たにフロリダ州とサウスダコタ州にも建設中で近日中にオープンの予定となっています。

暖かくなって来たので川をゴムボートに乗って下るラフテイングが盛んとなってきていますが、こうした放水や融雪水による川の増水で危険となる事があるので警戒注意報が主要河川には出されています。
4月30日にはデンバー地区の気温は急上昇して最高気温が華氏86度(摂氏30度)となってこのシーズンでの今までの記録1948年の華氏83度を更新しています。 夜になっても気温が下がらず久し振りに寝苦しい夜となりましたが、翌日の5月1日には華氏83度(摂氏28.5度)と少し下がり、その後乾燥した通常気温に戻っています。

現在の当局の予想ではこの夏の水不足の心配は無いとの事ですが、9月に入ってから大渇水と言う事も有りうるのと、この数年の間毎夏シーズンに水不足の心配をしてきた渇水の気候が続いており、折角市民に節水の習慣が植えついたのに今年それを緩めるとまたその習慣を定着させるのに大変と言う事で貯水量の豊富な今年も継続してオローラ市では5月1日から節水規制を行う、と言う事で市民への通達が出されています。

対象となるのは庭の芝生への散水で、各家庭では一週間に3日のみの散水が許され、住所のハウス番号が偶数の家では日曜日、火曜日、木曜日の3日で、奇数の家では月曜日、水曜日、土曜日のそれぞれの3日間のみでの散水が許されています。
そして、散水して水の蒸発量が多い午前10時から午後6時までの間の散水は禁じられています。
また、コロラドでは例年5月は森林火災の発生の多い月で例年大規模な被害が発生していますが、今年は山中の森林地帯に水が多く含まれているので火災の発生は少ないのではないかと予想されています。


Mobile Chapel in Truck Yard
トレーラーの中に設けられた礼拝堂:


反対側から見た様子ですが、大型のトレーラー牽引トラックが前に居ますが何時でも接続して移動が出来るようになっています。
左側のトレーラー側面後方の階段が礼拝堂の入口で、右に有る窓は牧師さんのオフィースの窓です。 トレーラー前方約4分の1がオフィースとなっていて、後方4分の3が礼拝堂となっています。

HD Radio の近況:

先のこのレポートでJVCのHD Radio 対応のカーラジオをWalMart店が全米の各店で販売する、と言うニュースを伝えましたが、4月2日付けの地元新聞Rocky Mountain News 紙にHD Radio の近況についてニューヨークタイムズ紙からの転載で載っています。

HD Radioは現行のAMやFM放送の電波にデジタル音声信号を重畳して送信するiBiquity 社が現行のアナログラジオ放送がデジタルラジオ放送に移行がスムースに行える事を狙って進めている方式で、周波数レンジは15kHzまでのステレオ音声を広いダイナミックレンジで送信出来て送信音楽のアーチスト名やタイトルの文字情報も送信出来るようになっています。
市場で競合する他のシステムとしてSirius 社や XM Radio社が行っている衛星ラジオ放送が有りますが、こちらの方は20kHz迄のCD音楽と同じレベルの周波数範囲を確保しており月額約10ドルの聴取料金が必要です。
一方、HD Radioでは現行のAMやFM放送と同様に聴取料金は無料となっています。
3月末現在で全米で1204局がHD Radio のサービスを行い始めており、市場規模として2億3500万人の聴取者数を確保出来ると予測されていますが、今年末までに放送局数は2000局に達する計画です。

一方、コロラドでは現在44局が56チャンネルでHD Radio放送を開始しています。
HD Radio 放送では月額料金を徴収しない代わりに当初その受信機の価格が1000ドル近くと非常に高価でしたが、その価格も下がって来てJVCのインダッシュ型のHD-W10 型はCDプレーヤー込みで188ドルと価格でWalMart店がその全米各地の2000店で3月から販売をスタートしています。
また、現在使用しているカーラジオへの追加HD Radioチューナーも発売されていて、例えばDirect Car Connect HDのシステムはアンテナと現行カーラジオのアンテナ入力ジャック(RCAプラグ)間に接続するもので、199ドルで販売されます。

自動車メーカーはその各新車への本格的な組み込みがまだ始まっておらず、BMW車がオプシヨンとして当初高級モデルのみでしたが、この春から全車種への組み込みをオファーしているだけです。
全米各地でのHD Radio の普及やユーザーに本格的に受け入れられる様になるにはあと2~ 3年かかると予想されますが、今までのAMやFM放送局でHD Radioの電波を出せるように設備するには平均約10万ドルの追加費用が必要、としています。

JVCのHD Radio対応カーラジオの販売はWalMart店への優先エクスクルーシブかと思っていましたが、4月15日(日)の地元新聞への折り込み広告でBestBuy店がその広告冊子の表紙に載せて宣伝を始めました。 また、5月に入ってからCircuitCity店でも扱い始めています。
WalMart店では既に商品として扱っていると思いますが、同店の新聞折り込み広告はたまにきり有りませんのでまだ見かけていません。
同じBestBuy店の広告から「Visteon HD Zoom Radio」と言う名称でのHD Radio受信機と言うのを見つけました。 ユーザーが現在使用しているカーラジオとアンテナと間に接続してHD Radio放送を受信するチューナーの様です。


Welcoming Chaplain and His Wife
出迎えてくれた牧師さんとその奥さん:


入口で私を出迎えてくれた牧師のJohn Mitchell さんと奥さんのEdraさんです。
このご夫妻は以前はオハイオ州に在る同様なMobile Chapel で活動していたのですが、3年ほど前にデンバーのこの教会へ移って来ました。
ちなみにJohn Mitchellさんは石油会社の大手BP(British Petroleum)の石油を長距離輸送する大型タンカー・トレーラーの運転手を26年間も務めてその後に牧師となっています。
それまではこのデンバーの移動教会を設立したJerry Downsと言う人が牧師を務めていたのですが、引退したので後任としてJohn Mitchellさんが赴任したと言う事です。

前任のDownsさんの奥さんのSueさんはピアニストで今までレコーデイングしたCDのうちから1枚を現在のEdraさんへくれたのを私が音楽好きだという事を知って譲ってくれました。
ジャズピアノをフィーチャーしたトリオ演奏のCDですが「Sue-Sue's Back in Town」と言うタイトルの以前のポピュラーな曲をジャズピアノ用にアレンジしたものですが、私は大変気に入って毎日家でかけっぱなしにしています。
今回の「杉の会」のWebの「私の好きな一枚」に追加をお願いしてあります。

ユナイテット航空の機内音楽サービス:

衛星ラジオ放送のXM Satellite Radioとユナイテット航空ではタイアップして飛行中の音楽のサービスを行っています。
ユナイテット航空の機内誌「Hemisphares」にはそのプログラム・リストが載っており、使用している機体種別のチャンネルを示しています。 ユナイテットが運用している6種類の機種でのサービスではボーイング777型が最も多くの音楽チャンネルを有しており、9番チャンネルでは操縦席と管制塔との間の通信の様子が聞けるようになっています。
巡航速度で飛行中には衛星からの電波を遮る物が無く距離も地上に比べて近いので良好な受信が可能となると思います。
また、ユナイテット航空としても録音テープ等によるプログラム制作を従来の様にいちいち行う必要が無く運行経費節約にもなり有効な方法と思われます。


Inside Scene of the Mobile Chapel
トレーラーの内部の様子:


内部の礼拝堂部分の光景です。 お祈りが終了して皆さんくつろいでいるところです。
右から牧師のJohn Mitchellさん、奥さんのEdraさん、60才台と思えるドライバー、40才台と思えるドライバー、手前は40才台と思える女性のドライバーの皆さんです。
この日は合計6人のトラックドライバーがお祈りに来ていましたが、その内2人が女性のドライバーで皆さん大型トレーラーを運転して全米各地を走りまわっているのですから、中に20才台と思える若い男性のドライバーも居ましたが、かなりの年令でやっている事や、女性のこうした仕事への進出にも驚かされました。
部屋の中は信者の座る椅子が全部で16席分でいっぱいとなっています。 毎日午前10時から夜の9時までは自由に誰でも、またどの宗派の人でも入って神に祈る事ができます。

コロラド・ロッキーズの松井稼頭夫選手の近況:

今シーズンのメジャーリーグでは日本人選手が多勢活躍しており、その各選手のプレーぶりのニュースが毎日注目ですが、コロラドのデンバーを本拠地とするロッキーズでは元西武の松井稼頭夫選手が2塁手で2番バッターとしてプレーしていますので毎日の新聞のスポーツ欄を見るのが楽しみです。
前回のこのレポートで紹介しましたが、今年の松井稼頭夫選手はアメリカ・プロ野球メジャーリーグに移籍してから2シーズンをニューヨーク・メッツでプレーしましたが良い成績を残せないまま昨年コロラド・ロッキーズへトレードされ、今や彼の持病となった腰痛の治療を行う為ロッキーズ傘下の3Aチームで昨シーズン前半のプレーを行っていましたが、後半からはロッキーズの2塁手として活躍して比較的良好な結果を残し今シーズンの活躍に地元では期待されています。
そうした事から彼にとってはメジャーリーグでの復活をかけての勝負年と言える今シーズンとなっています。

4月2日にそのホームグラウンドであるデンバーのCoors Fieldスタジアムでのアリゾナ・ダイアモンドバックスとの開幕試合でスタートを切ったコロラド・ロッキーズですが、その後松井稼頭夫選手は好成績のプレーを続けていましたが、4月14日にアリゾナ州での試合の5回の攻撃で内野ヒットを放った後に痙攣を起したので、それ以降の試合は故障者リストに載せられて腰痛治療のため休んでいます。
その間特にサンデイエゴ・パドレスとのサンデイエゴPetco Parkでの試合では野球殿堂入りが約束されている名投手のGreg Maddux投手に対して4打席3安打で何れも1塁越えのラインドライブの掛った強打となって大当たりで、また出塁しても盗塁2回と大活躍でした。
現在故障の治療中で休んでいますが、彼の打率は3割6分5厘の高率で止まったままになっています。

彼の早い復帰が待たれるところですが、再び腰痛が生ずると今シーズンの活躍にも大きな影響を及ぼすので大変気になるところです。
ちなみに、コロラド・ロッキーズの現在までの成績は所属しているナシヨナル・リーグのWestコンフェレンス5チーム中で最下位の11勝17敗の勝率3割9分3厘となっており、彼の一日も早い戦列復帰が待たれるところです。


A Woman Driver for Trailler Truck
お参りに来ていた女性のトラックドライバー:


お祈りが終ったところで牧師さんが私の事を皆さんに紹介してくれました。
お参りに来ていたこの女性ドライバーが自分のトレーラー・トラックの中を見せてくれる、というので見せてもらいました。
カナダのアルバータ州に自分の家があると言う事で子供は娘さん二人ですが旦那とは離婚してこの仕事を始めたとの事です。
このトラックに大型トレーラーを牽引して全米各地を走り回っていると言う事で、一旦家を離れると2ヶ月間はこのトラックでの生活だと言っています。 アメリカの法律で継続2ヶ月間の運転が最大限度と決められているとの事です。

トラックの内部には通常のワイヤレス電話と衛星を介しているワイヤレスインターネット・システムが接続されており、パソコンが2システム内部に塔載されていて運送会社や手配エージェントとの連絡はパソコンを介してやっています。
このトラック部分は自分の持ち物で、接続されるトレーラーは輸送会社やエージェントの指定された物を指定された場所で接続して全米何処でも指定された場所へ指定された時間に着けるのが仕事だとしています。

中にはトレーラー部分も個人で所有しているドライバーもいますが、自分はお金が無いのでトラック部分のみでやっているとの事です。
運転台の後部はかなり広いスペースとなっていてベッドと物置になっていますが、運転区間が長距離になるときは、運転の相棒を雇って交代で連続運転し、休んでいる方が後部のベッドで仮眠をとると言う事での運行となると言う事です。

各航空会社がこの夏に増便:

今年の6月、7月、8月の夏のシーズンには航空各社では増便を計画しており、昨年の同じ期間と比べて全米総合で約3.5%の増便となる模様です。

ボーイング747Dreamlifter型輸送機が運行開始:

ボーイング社では2008年に運行開始を計画している最新型旅客機787Dreamliner型の製造に当たって機体の各部分を日本とヨーロッパの航空機材メーカーに分散発注していますが、その各担当メーカーから787型機の大型部品をボーイング社の組み立て工場の在るワシントン州のシアトル郊外のEverett工場まで供給する為に専用の大型貨物輸送機を開発し、運行に入っています。

ボーイング747型機をベースとしてワイドボデイとしたもので、ドリームライナーの立ち上げを行うと言う事からボーイング747ドリームリフターと機種名称を付けて、5月1日にその最初の輸送飛行がイタリーからEverett工場へ行われました。
機体後部の4分の1のところがヒンジとなっていて横方向に後部がスイングして開き荷物の積み下ろしを行う様になっている専用輸送機ですが、新型機を製造する為に専用の輸送機を作ってしまうとはボーイング社ならではの事と思います。
この787ドリームライナー機の製造では日本の三菱重工、川崎重工、富士重工などが機体の主要部分の製造を行うので、このドリームリフター機が日本とシアトルの間を往復するのが見られるものと思います。


Sapp Brothers Truck Plaza
トラック・ヤードの看板:


近くを走っているインターステイト・ハイウエイ70号線の脇に在るこのトレーラートラックの休憩基地はデンバーの北東に在るCommerceCityに在りますが、ハイウエイから良く見えて目印となるように大きな看板が非常に高い鉄塔の上に設けられています。
「Sapp Brothers Truck Plaza」と言うのがこの場所の名称でSappさん兄弟が始めたものと思われます。 以前のデンバー空港だったStapleton 空港跡地から出てきて直ぐの所に在ります。
ここでは駐車してから48時間までが最大の許容駐車時間となっていて、その間に各ドライバーはシャワーを浴びたり、睡眠をとったり、食事をしたり、教会で安全を祈ったりして、また次の目的地へと出発して行きます。

富める者が益々富むアメリカ:

前回のこのレポートでアメリカには眼の病気で治療が必要にもかかわらず眼医者にもかかれず、眼鏡も買えないでいる貧しい人が大勢居る、と報告しました。
最近発表されたレポート「Affluent Market Insight 2007」によると、アメリカの家庭で年間の税引後の純資産額が500万ドル(約5.75億円)を越える家庭の数が始めて100万世帯を越えた、としています。
そうした超高収入家庭の数は2006年では114万世帯となり、2005年の数93万世帯から大きく増加しており、10年前の25万軒だったのに比べて4倍以上となっています。
また、昨年の税引後の純資産額が50万ドル(約5750万円)以上の世帯数は2005年に比べて9%増加して1530万軒となっているとしています。
こんな環境がアメリカンドリームと言われる由縁かもしれません。


Parking Lot for Trailler Truck
トレーラー接続のトラックの駐車場:


トレーラーを牽引したままのトラックが沢山駐車しています。
トラックのみでの駐車場は隣接した別のスペースへ設けられています。

Most & Least Reliable Brands:

コンスーマー商品のテスト評価でポピュラーな雑誌「Consumer Report」の5月号には家電商品の中からカムコーダー、デジカメ、TVセットの3品目に付いてブランド別の評価を行って「Most & least reliable brands」と言うタイトルで各商品カテゴリー別にそのブランドの購入してから修理を要する程度を追跡調査して問題の少ないブランドと修理回数の多いブランドに区分して発表しています。
カムコーダーでは;
信頼出来るブランド: パナソニックとソニー
最も修理を要する傾向のあるブランド: キャノン、JVC,三星などのMiniDV機種
LCD TVセットでは;
信頼出来るブランド: JVC,マグナボックス、パナソニック、フィリップス、三星、三洋、シャープ、ソニー、東芝
平均以上の修理を要しているブランド: デル・コンピューター
リアープロTVセットでは;
信頼出来るブランド: パナソニック(LCD)、ソニー(LCD及びLCoS機種)
平均以上に修理を要しているブランド: RCA(DLP)、JVC(LCoS / D-ILA)
また、多くのブランドの各機種の中でも最も成績の良かったモデルは;
* LCD-TVセットでは: シャープAquos LC-46D62U型
* カムコーダーでは: ソニー DCR-TRV280型でこのモデルはコンスーマーレポート誌のベストバ イ商品として評価されている。
としています。


Repair & Maintenance Lot
保守点検及び修理サービス場:


トラックが途中で故障すると大変です。 日常的にトラックの保守点検やわずかでも調子の悪いところはトラック・ヤードで修理してくれます。
大型トレーラー・トラックが2台平行してこの建物の中で修理出来ます。

信頼度の高いブランド、低いブランド(自動車編):

同じコンスーマーレポート誌の5月号では自動車に関するブランドの信頼度についても記述しています。
各社の2007年型モデルについて信頼性面から推測した評価点をベースに示しているもので、2006年に同雑誌が実施した「年間自動車信頼性調査」に於いて同誌の購読者を対象に1997年型から2006年型までの使用している自動車の16個所に特定した部分に関して過去の12ヶ月間に重大な問題が発生したかどうかと言う事について質問形式で調査している、としています。
最も信頼のおけるブランドは: ホンダ、スバル、トヨタの3社
最も信頼度の低いブランドは: ジャガー、ランドローバー、メルセデス・ベンツの3社
としています。
さらに、コンスーマーレポート誌の推薦モデルの一つにトヨタのハイブリッドカーのプリウス2007年型が挙げられています。

同誌では4月に発行した2007年モデルに関して10の車種カテゴリーに分けてのランキング付けではその10カテゴリー全てについて日本メーカーのブランドの車が首位を占めたと言う事で、このランク付けテストを始めて以来最初の事だとしています。
今回の5月号のブランドの良し悪しについてもそのレポートの結果が反映されているものと思われます。

トヨタの自動車の発展・活躍ぶりがここのところ話題となっていますが、このコンスーマーレポート誌の記事はアメリカ内で販売されているコンスーマー用の各自動車に関してのみのブランド信頼度のランキングですが、世界的にも今年の第1四半期の販売台数ではトヨタがGMを抜いてトップに立ったと報じられています。
この様に自動車に限らず同じコンスーマー向けの家電商品に関しても、業界で首位に立つにはそれなりの努力と研鑚の積み重ねが秘められているものと思われます。
トヨタの様に成りたければ、トヨタの躍進の秘密を探る研究分析をしてみる事が非常に有効と思われます。
トヨタの車の様になるのではなくジャガーの様に特定なお金持ちの趣味商品として確固たる地位を築きたいとしても、この様に故障が多くブランドの信頼度が低いジャガーの研究がそうなれるヒントとはならないと思います。


Gas Station Facility
トラック燃料供給スタンド:


休憩が終って出発前にトラックの燃料供給を受けられるようになっています。
恐竜のマークで御馴染みのSinclair石油が営業しています。

CircuitCity店の近況:

先のこのレポートで報告しましたが、全米に650店舗を展開して全米第2位の規模のAV家電専門店のサーキットシテイ店の最近の営業不振から同店の総従業員数の8%に当たる合計3400名の高額給与を得ている営業マンを中心に解雇が実施されました。
コロラドでは同店は15店舗、その内デンバー地区には11店舗がありますが、それぞれから合計38名が対象となっています。
そして更に同店ではIT関連の従業員についても130名の解雇を行う計画をしており、代わってIBM社からのアウトソーシングによる技術サポートを7.75億ドル出して7年間の契約で得る事にしています。

一方、全米第1位のベストバイ店 は全米で800店舗以上で展開しており、パソコンなどのIT関連商品についてはGeek Squadのサポートサービスを積極的に取り入れたり、高級ホームシアター・システムについてはMagnoliaの展示販売コーナーを組み込んで通常商品との差別化を計るなど積極策を展開してその業績にも好成績となって表れています。
と言う事で、常にいろいろな面で比較される両店ですが、ここのところCircuitCityの不調、BestBuyの好調が対照的となっています。
業界の市場調査分析者達はこうした好不調の差は扱い商品の差もありますが基本的には両店のフロアーセールスマンの資質に差が大きく影響しているとしています。

2007会計年度での両店の売り上げについてはBestBuy店が前会計年度比で359億ドルで18%の利益の伸びとなっているのに対し、CircuitCity店では124億ドルで赤字となっています。
売上金額面で3倍近い両店の差となっていますが、販売した商品構成比にも多くの差があって、
CircuitCityの売り上げ商品構成については;
44%がビデオ、TV関連商品
28&がパソコンなどのIT関連商品
16%がオーデイオ関連商品
12%が映画DVDや音楽CDなどのソフト関連商品―――― となっており、
BestBuyの売り上げ商品構成については;
45%がコンスーマー・エレクトロニクス商品
30%がパソコンなどのIT関連商品
16%が映画DVDや音楽CDなどのソフト関連商品
7%が白物家電 ―――― と言う構成となっています。
今回のCircuitCityのセールスマン解雇のように高給を得ている従業員を解雇して低給与のメンバーと入れ替える、と言う傾向は全米の各小売業チェーン店で始まっており、全米の小売業店でのこうした解雇人員総数は2006年の通年で全米合計53、419名で今年に入ってからも1月が1804名、2月が4936名、3月が6129名となっています。

ちなみに、CircuitCityの社長を務めるPhilip Schoonoverさんの2006年の会計年度の収入は852万ドルでその内CircuitCityからの給料は年報で97.5万ドルでした。
先にパソコン用のプロセッサーチップの大手のインテル社が最近マイクロソフト社がリリースした新らしいOSのVISTA対応で競争相手のAMD社のマルチコアーのプロセッサーに遅れを取って販売が急速減少して、その対応で大幅なリストラクチャリングの断行が為されましたが、あのインテルが、と言う驚きでしたが、栄枯盛衰の言葉通りあの元気印だったCircuitCity店ですらこうした事になるので自由競争経済のアメリカにおいて社長を含む経営者の責任も重大ですが、大量の従業員解雇や低い労働賃金での雇用などの多くの犠牲のもとにその繁栄が成り立っている事を思い知らされました。


Washing Machine for Truck
大型トラック洗浄機:


トレーラーを牽引する大型トラックの洗浄機です。 中を2台のトラックが一度に洗浄出来ますが余りにも大型な設備なので設備の横側面だけの写真となりました。
背景に並んでいるのはトレーラーを切り離してトラックのみとなった車の駐車スペースです。


私は日本へ4月5日から4月16日まで行っていました。
群馬県の伊勢崎市で昨年亡くなった私の母親の一周忌の法要をする為だったのですが、暫らくぶりの日本行きでちょうど満開の桜も眺めらながら大勢の親戚や母が生前お世話になったご近所の人達の出席を頂き無事法要も終えることが出来ました。

実は日本へ行く前から歯医者の検診の結果私の右下顎の親知らずの歯とその2本手前の大臼歯との根元が空洞となっていて化膿しているとの診断(程度の悪い歯槽膿漏)で、その2本を抜歯して1本をインプラントしなくてはならない、との事でしたが日本から帰って来てから、と言う事で万一日本で痛み出した時に飲む痛み止め薬を持って日本へ行ったのですが、滞在中には何とも無くてコロラドへ戻ってきてから痛み出して来たので治療を受けました。

何とも年で身体のあちこちにガタが来ている感じですが、たいした事は無いだろう、とタカをくっていたのですが、どうしてどうして、その後3日間ほどはベッドでうなっていました。
お陰でこの「コロラド便り」(その55)の原稿を纏めきる事が出来ず、山田さんに原稿提出の遅れに対応をお願いしました。
普段は少しずつ毎日纏めて月末に山田さんあて送付してしているのですが、その溜め置きの無いところへ歯の治療手術が入ってしまったので予定より6日ほど遅れての原稿送付となってしまいました。

今日手術後の経過チェックを受けてきましたが、結果良好とのことでホッとしています。
5月に入って日本では薫風香る季節を皆さん楽しんでおられる事と推察していますが、元気にお過ごし下さい。
また来年の4月初旬には母の3回忌の為に日本へ行こうと予定しています。

 
 

[ 以上 ]
 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
 
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