Title
 
   
「このホームページは「杉の会」メンバーのみを対象としたものです。それ以外の人がアクセスされた時には直ちに破棄して下さい。」
CONFIDENTIALITY NOTICE: The materials attached hereto are confidential and the property of the sender. The information contained in the attached materials is privileged and/or confidential and is intended only for the use of the above-named individual(s) or entity(ies). If you are not the intended recipient, be advised that any unauthorized disclosure, copying,distribution or the taking of any action in reliance on the contents of the attached information is strictly prohibited. If you have received this transmission in error, please discard the information immediately.
 

 

コロラド便り(その53)
2007年3月1日(木)
萩原 正喜/コロラド
 

「今年に賭ける」と言う事で2007年での活躍を期待されている人が大勢いると思いますが、コロラドのプロ野球メジャーリーグチームのコロラド・ロッキーズの2塁手を務める元西部ライオンズの松井 稼頭夫選手は先に2年間ニューヨーク・メッツでプレーしていましたがあまりかんばしい成績を挙げられないまま昨年6月9日にロッキーズへトレードされ、コロラドスプリングスを本拠地とする3Aチームでその腰痛のリハビリも含めてプレーしていました。
昨年の8月22日からロッキーズの2塁手として活動を始めて32ゲームに出場して、打率3割4分5厘、出塁率3割9分2厘、そして盗塁8回と言った成績を残しています。
オフシーズンに入ってどうするか? と言う事で、コロラド・ロッキーズでは20%カットの基本給150万ドル、それに成績給95万ドルでの1年契約を提示し昨年11月中旬に松井選手は契約をしています。

日本の読売ジャイアンツから日本へ戻ってプレーするようにとの持ち掛けも有った様ですが、それを断わって今シーズンもロッキーズでの活躍を期そうとの覚悟を決めたようです。
そんな訳で今シーズンは松井稼頭夫選手にとっては「今年に賭ける」という事でどんな活躍が見られるか地元のコロラドでは大変期待されています。
現在ロッキーズのチームはアリゾナ州ツーソンでトレーニングに入っていますが、その様子の取材とともに地元新聞のRocky Mountain News紙では大きく紙面を割いて彼がプレーしている写真とともに解説を載せています。
どんな結果を残せるか、私も彼の活躍に期待して1ゲームずつを見守って行きたいと思います。

降雪の日が多いのでトラックの販売が好調:

コロラドのメトロ・デンバー・オートデイラー協会の報告によると、昨年12月の販売登録台数でデンバー地区のトラック及びSUV車の売り上げが一昨年に比べて大きな伸びとなっているとしています。
これは11月下旬よりデンバー地区での降雪が多かった為であるとしていますが、小型トラックの登録台数全体は19.6%の伸びで、GM社のGMCブランドのトラック及びSUV車の売上げは29.5%の伸び、JEEPブランドは27%の伸び、そしてフルタイム四駆のスバルはなんと42.7%の伸び、スズキに至っては一昨年12月の売上げ台数が少なかった為もあって93.1%と2倍近い伸びを示したとしています。

ロッキー山麓の町デンバーですのでセダンを購入しようと思っていた人も冬は特に小型トラックやSUV車に走ると言う傾向が有るようです。
事実、我が家でもこの冬は一週間毎にやって来る降雪でSUV4輪駆動車のBlazerと娘の乗っているスバルLegacyが大活躍で、通常家内が使っているトヨタCamryの出番がありません。

全米各都市のスリム者と肥満者のランキング:

雑誌「Men's Fitness Magazine」の最新号ではアメリカの各都市の住民についてのスリム度/肥満度に付いて調査した結果を報告しています。
スリム側のトップ10の都市については、コロラド州では3位にコロラドスプリングス、6位にデンバーの2市がランクされており、フィットネスへの住民の関心・実践が盛んな環境にあると思える結果となっています。
1位 ニューメキシコ州 アルバカーキ
2位 ワシントン州 シアトル
3位 コロラド州 コロラドスプリングス
4位 ミネソタ州 ミネアポリス
5位 アリゾナ州 ツーソン
6位 コロラド州 デンバー
7位 カリフォルニア州 サンフランシスコ
8位 メリーランド州 ボルチモア
9位 オレゴン州 ポートランド
10位 ハワイ州 ホノルル
と言った順位となっており、一方の肥満者の多い都市のトップ10ランキングは、
1位 ネバダ州 ラスベガス
2位 テキサス州 サンアントニオ
3位 フロリダ州 マイアミ
4位 アリゾナ州 メサ
5位 カリフォルニア州 ロサンゼルス
6位 テキサス州 ヒューストン
7位 テキサス州 ダラス
8位 テキサス州 エルパソ
9位 ミシガン州 デトロイト
10位 カリフォルニア州 サンノゼ
となっており、肥満者都市ランク10位にテキサス州の主要都市が4個所も入っているのでテキサス州はフィットネスには関心が無い環境と言えそうです。

マイレージプラスの特典が18ヶ月搭乗しないと無効となる:

ユナイテット航空がその乗客に対してその搭乗飛行距離に応じたマイル数を積算して無料航空券などの特典サービスを行う「Mileage Plus」メンバーのシステムは同社が最初に始めた仕組みですが、現在では殆どの航空各社が類似のシステムを採用しており大変ポピュラーとなっています。
今迄はユナイテット航空の便を3年間利用しないと無効となってしまう事になっていましたが最近ユナイテット航空ではマイレージプラスの各メンバーに通知を出してその有効期間を18ヶ月に短縮するとしています。
2006年7月1日以前に得たマイル数は利用されないと18ヶ月後の2007年12月31日で期限が切れて無効となります。
ユナイテット航空では貴方の得たマイル数が継続有効となる方法として多くの下記の方法を提供しています。 すなわち、

その間にユナイテット航空又はスターアライアンスの28社のどれかの便を利用する。
マイレージプラスのマーク入りのクレジットカード又はデビッドカードで買い物をする。
マイレージプラスのマイル数の特典を利用してユナイテット航空又はスターアライアンスの航空会社 の便で世界の841の都市へのフリーチケットで飛行する。

等々となっています。

アメリカの競合する5大航空各社のこうしたFrequent Flier プログラムの有効期限について見てみますと、下記のようになっています。

ユナイテット航空 3年 => 18ヶ月に今回短縮
アメリカン航空 3年
デルタ航空 2年
コンチネンタル航空 無期限
ノースウエスト航空 無期限

となっていますが、US Airways航空では今年2月1日から18ヶ月間に同社の便を利用しないと積算したマイル数を失う事となると発表していますが、メンバーの乗客が同社のマイルWebサイトを利用してアップル社のiTuneの音楽を1曲あたり99セントでダウンロードすれば、継続有効となる、としています。
また、ユナイテット航空では2月から2時間以内の飛行便のエコノミークラスの乗客へのスナックのサービスを取りやめています。
更に1800マイル以上の飛行距離便で格安料金で業績を伸ばしているSouthwest航空との競合しない区間の往復便の料金を一律10ドル値上げしています。

今回のマイレージプラスの有効期間の短縮に付いてユナイテット航空では「利用されないマイル数の累計が巨大化しておりその特典サービス引き当て金額が巨額と為っているのが経営上問題で、今回の対応を採る事となった。」としていますが、もともとユナイテット航空が始めた固定客の獲得戦略で当初は強力なコンピューターネットワークを当時持っていたユナイテット航空だから出来たシステムですが、現在では殆どの航空会社で採用していますので今後乗客のユナイテット航空離れが生じないかといった危惧も考えられます。

アメリカ人の個人貯蓄率が73年ぶりの低率:

アメリカ人の個人貯蓄率が低い事は有名でセッセと貯金に走る日本人としては理解し難い事ですが、アメリカ商務省の最近の発表によると、2006年の個人貯蓄率が−1%と1932年、1933年の大恐慌以来の低い率を示した、としています。
マイナスの貯蓄率と言う事は人々がその所得の税金を控除した額より以上の金額を消費に向けていると言う事で2005年の−0.4%と大恐慌のあった2年間と併せて過去その4年のみがマイナスとなっています。

Pew Research Center が最近2000名の成人を対象に実施した調査によると、その1/3以上の人がたびたび又は時々稼いだ金額を越える消費を行っていると答えています。
特に若年層及び貧困層の人にそうした性向が多く見かけられ、18才から49才までの人の42%がその所得金額を越えた消費を行っているとしており、年間所得が3万ドル以下の家庭の45%が同様な回答をしています。
過去の大恐慌の時は4人に一人が失業状態となって借金の返済や食料の購入にその収入を使ってしまって貯蓄どころでは無かった訳ですが、昨年のマイナス貯蓄率は失業がひどかった訳では無くアメリカ経済は順調だったのですが、低い金利が人々の借金や消費、そして家のローン切り替えに走らせたと言えます。

通常、裕福な人ほど貯蓄をし、更に株式市場での株価上昇でさらにリッチとなると言うアメリカの状況ですが、全米で7800万人に及ぶと言われるベビーブーマーの人達がその仕事から引退する時期となってきている事の影響が大きく、来年にはベビーブーマーの最も年令の高い層の人々が62才となってSocial Security の年金を受ける資格が発生し始めるのと、こうした多数にのぼる人達の引退は通常今までに稼いだ貯蓄を取り潰す様になって貯蓄率の低下に一層の拍車がかかる事となると予想されています。

Quantum社の現況:

カリフォルニア州サンノゼに本社を置くデーターストレージの名門であったクアンタム社ですが、かなり以前にそのハードデイスク部門をシーゲイト社に売却して現在ではテープ装置やハードデイスクを使ったシステムに特化しており、コロラドスプリングスの町へ350名ほどの従業員の事業所で製造を行っています。
今回、北米の各事業所をこのコロラドスプリングスヘ集結する事を決めて約70名ほどの新規従業員の雇用を行う事に計画しています。
現在、同事業所はハイエンドのテープ記憶装置とハードデイスクベースのコンピュータ用のデータバックアップをその顧客毎のカスタム化したシステム製造と修理保守を行っていますが2005年には37名の新規従業員の雇用を行って現在に至っています。

1インチHDDメーカーのConice社が90名以上の従業員解雇:

小型1インチHDDの専門メーカーのConice社はHDDの故郷ロングモントの町に200名以上の事業所を持って操業していましたが、昨年そのハードデイスク事業からの撤退を決めて、フラッシュメモリーベースの携帯電話用などのコンスーマー向け装置の製造に乗出す事になり、昨年50名の従業員解雇を行っていますが、今年は更に90名の解雇を計画しています。
そのコンスーマー向けの商品は2008年に出て来る計画となっていますが、同社では「メカベースの商品からエレクトロニクスベースへの転換を計るのだ。」としています。

現在、同社は商品開発と製造そしてHDDのマーケテイングを行うジョイントベンチャー設立を目指して中国で交渉を進めていますが、先の2005年12月に9700万ドルのベンチャー資金の調達を行なった際に「Conice社は2006年は黒字計上が充分出来る。」と発表しています。
コンスーマー商品への組み込み用1インチHDDの製造メーカーとして出発したConice社ですが、競争激化からこのままでは生き残りが難しいと判断したものと思われます。

昨年のコロラド州の輸出額は新記録:

2006年のコロラド州から外国への輸出額合計は約80億ドルとなりここ10年での最大の伸びを示しています。
特に半導体製品の急速な伸びが有った事と、中国、台湾への売上げが大きく伸ばしています。
コロラド経済開発国際貿易局の発表によると、アメリカ全体の輸出の伸びが一昨年に比べ13.7%であったのに比べてコロラド州は17.3%の伸びを示しています。

現在デンバー市が中国の上海に置いている貿易事務所を閉鎖するか、又はコロラド州当局へその運営を譲渡するかが検討されていますが、この様な中国への輸出が伸びを示すと、年間15万ドルほどの経費がかかっている事は上海事務所を閉鎖するよりコロラド州が肩代わりする意見が強くなっています。
また、多くの他の州でも中国に貿易事務所を置いているケースが多い事から肩代わり案が有力視されています。

コロラド州から香港への分も含めた輸出額は8億ドルに達して前年に比べて43%の伸びを示し、また台湾への輸出額は7億ドルを越えています。
ちなみに半導体製品の輸出額は7億6300万ドルで約前年比70%の伸びとなりました。

カリフォルニア産の冬の果物や野菜が大被害:

広いアメリカですから冬でもコロラドの各スーパーマーケットには新鮮な果実や野菜が豊富に並んでおり安い価格で買えます。
一方、近年大型ハリケーンの襲来や大吹雪、大洪水、干ばつなど今まで以上に異常とも言える天候が発生しており何か大きな変化が地球に起きていると言う心配がされています。
2月初めにカリフォルニア州のセントラルバレー地方を襲った寒波は5日間も継続してこの地方特産のネーブルオレンジを始め冬の果実や野菜に大被害を与えました。
カリフォルニア州は全米で販売消費されるオレンジの21%を出荷している大供給元ですが、今回の連続した寒波により凍結したため収穫量の75%に被害が及びました。

寒波が来る前まではその取引き価格は1ブッシェル当たり17ドルくらいだったのが、寒波が過ぎた後では35ドルと2倍以上に高騰しています。
カリフォルニアが駄目ならばフロリダが有るではないか、と言う事になりますが、残念ながらフロリダで主に作られているのはバレンシアオレンジで主にオレンジジュースの原料となるものですのでネーブルオレンジの代用とは為り難いものです。

供給不足を解消する為の方策として南米のチリや地中海のイスラエルから輸入している量を増やす、という方法がありますが、それらは取引き価格で通常10ドル/ブッシェルくらいで取引きされており、 両国の農家は殆ど利益が確保出来ない事から、アメリカへの輸出量はそれほど多くありませんが、今回の様な事態で25ドル/ブッシェル以上の取引き価格ともなると充分採算が取れる事から急激な輸出量の増加に応じるかもしれません。

今回の被害はオレンジだけでなくアボカド、イチゴ、レモン、そしてレタス、ニンジン、ブロッコリー等の冬野菜にも及んで、普段我々が気にしていなかった果実や野菜ですが、更に特に今回ハッキリした事としていわゆる無農薬栽培の果実や野菜はその殆どがカリフォルニアで作られていたと言う事で、他からの供給も受けられず、健康食品としての無農薬栽培ファンにとっては一大打撃で、そうした食料などを専門に扱っているコロラドのWild Oatsというチェーン店では営業成績に大きなダメージが加わると心配されています。

カリフォルニアのアーノルド・シュワルツネッカー知事は非常事態と言う事でそうした農場で働く人々の失業の保護策として約12500名の労働者を対象に連邦天災保護基金による救済をアメリカ政府に要請しています。
何時になったら従来の状態に回復するか、と言う事ですが、この冬のシーズンが過ぎないと分からない、と言った状況です。
暫らくの間、コロラドの人々は冬でも温暖なカリフォルニアの天の恵みに感謝しながら高価な果物や冬野菜を頂く事となりそうです。

コロラドがギャングに狙われている:

前回のこのレポートでお伝えしましたが、今年の元日の午前2時頃にデンバーの中心に近い路上で年末パーテイーから帰る途中だったプロフットボールのデンバーブロンコスのウイリアムス選手と友人数名が乗ったリムジーンで信号待ちをしていたところ、隣のレーンへやってきたSUV車から数発の銃弾が撃ち込まれ死亡するといったショッキングな事件が有りました。
翌日乗り捨てられていたSUV車が発見され、ギャングの一味のものと判明しましたが、コロラドがギャング団に活動し易い場所として狙われているのではないか、と推定されています。
デンバー地区での殺人事件の件数を調べてみますと、昨年ではギャングによる殺人が9件で全体の16 %にのぼっています。 総件数が全体で58件だったので総じて5件に1件はギャングが絡んでいるといえます。

私が住んでいるオローラ市は人口が30万の町ですが、当局の調べではギャング団数36組、組員数1460名にのぼり、一方のオローラ市警察のギャング取り締り班数は7班で、2006年に合計163件の捜査を行っています。

自転車によるロッキー山脈グループツアー:

毎年6月下旬に開催される一週間かけて自転車でロッキー山中をグループで走破するRide the Rockiesの開催案内と参加者の募集が早くも始まっています。
毎年走行コースを変えて実施されますが、今年は6月17日(日)から6月23日(土)の期間でハイウエー70号線の山中の町Friscoをスタート点として、Steamboat Springs,Craig,Meeker,Glenwood Springs,Aspen,Leadvilleと経由して再びFriscoの町へ戻って来る走行距離合計422マイル(679km)のコースが選定されています。

募集人員は2000名限定で参加申し込みを締め切ってから抽選で2000名が決められます。
コースの途中には6日目の海抜12095フィート(3687m)の富士山頂に近い高さのIndependence峠を始めとして初日のRabbit Ears峠9426フィート(2873m)、3日目のNine Mile Gap峯7485フィート(2281m)、最終日のFremont 峠11318フィート(3450m)などの難所が含まれており、2000名のサイクリスト達が主催者の準備するテント等で6泊しながら全コースを走り抜けます。

1986年に初回が催うされてから今回で22回目となりますが、アスペンの町からレッドビルの町へ抜ける途中のロッキー山脈の分水嶺に在るIndependence峠を越えるコースは今回が始めてです。
これはレースでは無くグループツアーですが、高地の空気の薄い中の登りが長距離に及ぶので事前のトレーニング無しでは完走は難しいことから、主催者側ではトレーニングクラスを準備して参加者に訓練を行うサービスも行っています。

この催しの主催者は毎年地元新聞社のDenver Post紙と銀行のWells Fargo Bankが務めていますが、その他多くの地元企業や通過する各町の自治体などがRide the Rockiesの運営支援を行っています。
コロラドのロッキー山脈に夏の到来を告げる一大イベントとなっています。

ちなみに参加者募集の案内からいくつかの項目をピックアップしてみますと;

申込締め切り: 2月23日で個人だけでなくグループでの申し込みも受け付けます。
参加費用: 一人当たり315ドル、Ride the Rockiesの名入りジャージが提供されます。
その他に名入りトレーニングTシャツが欲しい人は18ドル必要です。
宿泊は主催者が準備するテントにするか、体育館などの屋内宿泊を申込可能で、もちろんキャンピン グカー等の自分で手当てする事も可となっています。
18才以下の参加者は21才以上の両親又は保護者などの同時参加が必要です。
2000名での締め切りに抽選で参加可となったかどうかは3月16日迄にE-Mailで連絡があり、 その後参加可となった人には3月23日までに郵送で詳細案内書が送付されます。
スタートとゴールのFriscoの町への交通手段は各自で準備する事となっていますが、デンバーと Frisco間のバスによるチャーター便も準備されています。

などとなっています。

サーキットシテイ店がその多くの店舗を閉鎖:

ベストバイ店に次いで全米2位の規模の家電チェーン店CircuitCityは全米158の都市に643軒のスーパーストアーと12店舗を有しており、コロラド州内にはデンバー地区の11店を含めて合計15店を運営しています。 また、カナダには800個所の小売店舗とデイラー店も運営しており一大家電チェーンストアーです。
最近、同社では7店のスーパーストアー及びケンタッキー州に在る配送センター、そしてカナダ内の62軒の店を運営コストの削減と財務体質の改善の為に閉店する事に決めて検討に入っていると発表しています。
どの店を閉店するか、また従業員を合計で何名解雇するのかに付いては公表していませんが、全米の2大家電チェーン店の競合で優勢なBestBuy店と停滞気味なCircuitCity店との対象的な最近の状況の現われと思える今回の発表と言えます。

アップル社のJobsの発言から:

先のこのレポートでアップル社の株価からそのマーケットバリューについて述べて、もし今Jobsがアップル社を去る事になったとしたら同社の株価は25%以上下がるだろう、と言う事で同社の市場価値は 200億ドルが消える事になる、と報告しましたが、今回そのJobs会長の発言として次のように伝えられています。
「私が23才の時は自分の価値は100万ドルだった。 そして私が24才の時には1000万ドルの価値だった。 私が25才の時には1億ドルの価値となった。
しかしながら、それはそれ程重要な事ではなかった。 何故なら、私は今までお金の為にアップル社を運営した事は無かったからだ。」 と、大変格好の良い発言をしていますが、それだけの発言をしても可笑しくない現在までの彼の実績だと皆さん認めるところと思います。

アメリカの最低賃金規制の見直し:

アメリカでの労働賃金の最低限度額を法律で規制する最低賃金法は1938年に制定され、その後1970年代の経済大恐慌時の調整を毎年繰り返して来ていますが、1981年以降には経済が安定してきた事も有って現在までに4回アメリカ連邦議会ではその物価上昇に合せて最低賃金限度額を上げてきました。
1997年9月1日に今まで適用されていた5.15ドル/時間の額が決められているものとなっています。
昨年アメリカ連邦議会では6.85ドル/時間に引き上げる決議を行いましたが、連邦制と言う事で各州毎にその環境や事情に合わせて調整を行い州単位での額が決められています。
コロラド州では今まで連邦議会の決めた5.15ドル/時間に合せていましたが、昨年の11月7日の Election Day時の投票で今回も連邦議会の決定の額6.85ドル/時間に合わせる事に決まり実施されています。

全米を見てみますと全体のほぼ1/3の18州及びワシントンDCでは連邦議会での定めた額よりも高く決められており、一方コロラド州の東隣りのカンサス州では全米でも特別に低い設定となっており、今までの連邦議会の額の半分の額となっています。
また、最低賃金制を法律で規制していない州もあって、アリゾナ州、テネシー州、アラバマ州、ミズーリ州、ルイジアナ州、サウスカロライナ州がそれに当たります。
そして、コロラド州を含む残りの州では連邦議会の決めた額に従っている形となっています。

こうした最低賃金の額を定めるに当たっては州毎に大変複雑で難しい事情も有って、特に農場や牧場などのオーナーや土木建設業の経営者、スーパーマーケットで働く人達の雇用者など労働集約型の仕事ではその賃金を極力抑えてコスト力を付ける事が要求されるので、あまり高額となって来るとつい不法移民の人達を安い賃金で雇用してしまう、と言う事になります。
一方、あまり安い金額に設定してしまうと、生活困窮者が増加してしまうのでそれは問題と言う事で微妙なバランスを取ると言った事になります。
余りにも多様な人々と広大でいろいろ異なる環境のアメリカですので、この最低労働賃金額の決定は州の自治体はもちろんアメリカ政府や議会にとって大変重要な項目となっていると言えます。


昨年12月中旬のコロラドの東平野部を襲った大吹雪では広大な土地に放牧している牛の牧草が雪に覆われてしまって食べられないのと厳しい寒さとで6000頭以上の牛が死亡したと伝えられています。
州知事の緊急事態要請を受けてオローラ市の東に在るBuckley空軍基地のヘリコプター部隊を使って雪の中、牛達の集まっているところへの空から干し草の供給作戦が展開されましたが、多大な損害を出しています。

デンバー地区でもその後、年が明けてからも一週間毎に降雪があって、地面の積雪が融け始めるとその上にまた降ると言った調子で主要道路はともかく住宅地での各道路はその両側に除雪した雪が高く積み上げられたままで凍結して固まってしまう、と言った調子でしたが、2月の中旬からは市のモーターグレーダーやダンプトラックなどの重機も入って氷結した雪を取り除く作業が行われて、2月末近くになってやっと路面が顔を出すようになりました。
我が家の裏庭には昨年12月中旬からの積雪がその後何回もの降雪が重なって氷の厚い層となってしまって、丁度大型の冷凍庫を裏庭に抱えているようで寒い日が続きましたが、2月末となって晴れた日の太陽の陽射しも強くなって来てところどころで芝生が顔を出すようになりました。
まだまだ、3月一杯はこうした陽気が続くものと覚悟はしていますが、日に日に春の訪れを感じさせられる最近のコロラドです。

日本では例年に無い暖冬の今シーズンと聞いていますが、皆さん如何がお過ごしでしょうか?
暖冬と言っても3寒4温の日がもうしばらくの間続くので皆さん風邪など引かれぬよう元気にお過ごし頂くよう祈っています。

 
 

[ 以上 ]
 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
 
inserted by FC2 system