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コロラド便り(その52)
2007年2月1日(木)
萩原 正喜/コロラド
 

サッカーに関しては今まであまり一般のアメリカ人達に関心が無く低調なスポーツでしたが、女子のアメリカチームがワールドカップで優勝したり、男子が先のドイツでのワールドカップで活躍したり、とヒスパニック人口が増加している事も手伝って徐々に人気が出てきています。
コロラドではメキシコからの移民の子供が成長してきて多人数となってきている事から学校の正規の体育の授業でも取り上げられるところが増えて来たり「少年サッカークラブ」の組織も多くなってきています。
デンバーにはプロのサッカーチーム「Colorado Rapids」があってホームの試合はアメリカン・フットボールのデンバー・ブロンコスのホームグラウンドであるInvesco Field at Milehighスタジアムを借りて行っています。

こうしたサッカーファンの増加に対応して「Dickユs Sporting Goods」と言うスポーツ用品会社がメインスポンサーとなって、デンバーの町の北東に接しているCommerce Cityの町の大きな部分を占めているWildlife Refuge(野生動植物保護区)の一部を使って本格的なサッカー競技場の建設が進んでおり間もなく完成します。 18000名の観客席を有して、隣接して11面のサッカー練習場が在ると言う大規模なものですが、今年に入ってからの大きなニュースとして、1996年以来毎年アメリカ各地の競技場で開催されている「MLS(Major League Soccer) All Star Game」がその新設なる競技場を使って第12回目の試合が7月19日の午後7時キックオフで開催される事となりました。

今まではアメリカのプロサッカーチームで活躍する選抜選手たちによる東西対抗でしたが、今年は嗜好を変えて、イギリス・スコットランドのサッカーリーグでダントツ首位のCeltic FCを招いてオールアメリカンチームとの対戦となります。
Celtic FCと言えば日本の中村俊輔選手がミッドフィールダーとして大活躍している事で日本でも良く知られていますが、コロラドで中村選手の活躍が見られる事になりそうです。
その他にイギリスの国際的なサッカー選手で最近スペインのReal MadridからロサンゼルスGalaxyへ5年契約で移籍して今年8月からプレーに加わる事になっているDavid Beckam選手も日程を繰り上げてアメリカ・オールスター選手として試合に参加する事に為る可能性が有るとしています。
観戦チケット料金はコロラド・ラピッドのシーズン・チケット込みで270ドルから540ドルで既に発売されています。
TV中継もスポーツチャンネルのESPN2で行われる事が決まっており、アメリカチームの監督は先のワールドカップでアメリカチームの監督を務めたIvan Gazidis氏が務める事になっています。
コロラドでのサッカー人気を高めるのと新設競技場を知らしめるのに絶好の企画イベントと思われます。

今から400年前の1607年4月に初めての移住を目指すイギリスからのアメリカ移民が船で大西洋を越えて現在のバージニア州(当時ジェームスタウンと言った)へ上陸したと言う事で今年はその400周年記念行事が行われます。
当時のイギリスからの移民を乗せて来た船のうちの一艘Godspeed号を復元した船が記念行事の中心を占める大西洋横断航海を行う事になっています。
私は今まで最初の移民はやはりイギリスからの移民で清教徒と言われる人達がマサチュウセッツ州へたどり着いたのが最初と思っていましたが、そうではなかった、と言う事を知りました。
また、アメリカ初代大統領のジョージ・ワシントンが1732年2月22日に誕生してから275年目となりますので、その記念する行事も予定されています。

ところで、ボーイスカウトの活動がイギリスで始まってから今年で100年目となります。 その後世界各地へその活動が広がって現在の組織化された活動となった訳ですが、今年はその100年目を記念して世界の各地で式典が行われる予定ですが、特に7月27日から8月8日にかけてイギリスのエセックス州Chelmsfordに世界の各国からのボーイスカウトを集めてジャンボリーが開かれます。
コロラドでは元日早々の午前2時頃にデンバーのアメリカン・フットボールのデンバー・ブロンコスチーム選手として活躍しているウイリアムス選手がダウンタウンのナイトクラブで友人とパーテイーをやって軍用車でお馴染みのHummerをリムジーン用のストレッチに改造された車で帰宅中に信号待ちで停車中に隣のレーンに来たSUV車から合計17発もの銃弾が撃ち込まれると言う事件が発生しています。
同乗していた友人の二人が負傷しましたが、ウイリアムス選手は瀕死の重傷を負い、救急車で病院へ搬送しようとした時には既に亡くなっていました。
犯人はそのまま逃走しましたが、白いSUV車と言う事で翌日には郊外の道端に乗り捨てられているのが発見されました。
そのSUV車の持ち主はギャングの一人でその時点では刑務所に入っていましたので実行犯人ではない事が分かっていますが、ギャングの一味の誰かが行なったものと断定されています。
新年早々からとんでもない事件ですが、ウイリアムス選手が人気の有るプレーヤーであっただけに地元では大きな事件として取り上げられています。

デンバー地区の各警察ではギャングの各メンバーについてはリストアップしていて日常的に監視していますが、もともとカリホルニア州ロサンゼルスで活動していたギャング団がロサンゼルスでの中国系のギャングや韓国系のギャング達と縄張り争いの結果破れてコロラドへ移って来ていると言われています。
特にここ数年のコロラドの経済成長は全米一と言う事でギャングたちの活動し易い所として狙われている様です。
それにしてもこうした銃器を伴う犯罪が身近でちょくちょく発生していますので以前に比べて物騒になってきたな、と言うのが実感です。 経済的に発展しなくとも穏やかなコロラドが良い、という人が多いなかで「自分の身は自分で護る」と言った西部開拓時代以来の考え方が必要と言う対応が強い事から銃の携帯所持が申請で許されていますし、新たに銃を買う事も出来ます。
しかしながら、例えウイリアム選手がその時に銃を携帯していたとしても、彼の死亡を防ぐ事は出来なかったと思います。 思い切って「平成の刀狩り」を実行するしか無いかとも思いますが、例え行政当局が実行したとしても銃自体を無くすのは殆ど困難な程銃が何処にも在るといった環境なので取り締る方の警察官も毎日がそれこそ命懸け、といった環境といえます。
そう言えば1月15日がその誕生日で記念日となっている黒人民権運動の指導者だったマーチン・ルーサーキング・ジュニアも凶弾に倒れた一人となっています。

2007年のトップブランドのランキング:

市場調査会社のLandor Associates及びPenn Schoen & Berlandが「昨年の実績から今年に期待するブランド」と言う事で行なった調査結果では合計92のブランドが挙げられていますが、そのトップ10は下記のようになっています。

 
1位
  Google
 
2位
  Las Vegas
 
3位
  NFL ( National Football League)
 
4位
  Sony
 
5位
  Amazon.com
 
6位
  eBay
 
7位
  i Pod
 
8位
  DVR
 
9位
  Yahoo
 
10位
  Target

となっています。
インターネット関連のブランドが4件も入っていますが、4位を確保しているソニーのブランド力はたいしたものだ、と言う感じがします。 また、スーパーマーケットのターゲット店が10位に入っているのも注目されます。

DVDのレンタルが大きな伸長:

全米のDVDレンタルの売上げ総金額は昨年は75億ドルに達して、2005年が約10億ドルだったのに比べて大きな伸びを示しました。
一方、DVDのセルデイスクの売上げ総金額は昨年は166億ドルで、一昨年の163億ドルの実績と比べてあまり伸びていません。
昨年、売上げトップのDVDセルデイスクのタイトルは下記の3デイスクで、何れもデイズニーのBuena Vista Home Entertainments社配給のDVDとなっています。
 * Pirates of the Caribbean : Dead Manユs Chest
 * Cars
 * The Chronicles of Narnia : TheLion,the Witch and Wardrobe

エコースター社の視聴者数が1300万軒を越えた:

アメリカで2番目の衛星放送会社のEchoStar Communications社の発表によると、同社のDish Networkサービスの総視聴者数が1300万軒となった、としています。
今まで400万軒を越えれば衛星放送会社としては利益が産み出せるようになる、と言われてきていましたが、途中かなりの激しい視聴者獲得合戦が同じ衛星TV放送会社であるDirecTVとの間だけでなくケーブルTVとの間でも行われていましたが、外野から観ていると何時の間にか1300万軒と言う巨大放送サービスとなった、と言う実感です。
ちなみに同社はこの6年間で774万軒以上の新規視聴者を獲得したのだ、としています。

BestBuy店が中国で最初の店を出店:

全米家電販売のチェーンの大手であるBestBuy店は今回中国の地元業者との協力で家電商品の中国で最初の出店を行うと発表しています。
BestBuyはアメリカではトップの家電商品の量販店ですが、その販売力を活かしたコスト力で中国という非常に厳しい商戦地区でチャレンジする計画です。
現在、アメリカ市場での家電商品は中国製が多数を占めていますが、BestBuy中国店では国内調達してコストを下げると言う戦略でしょうか?

民主党の全米党大会がデンバーで開催決定:

昨年11月の選挙でアメリカ議会の議席数を今まで共和党に抑えられていたのを逆転して気勢が上がる民主党ですが、このレポートの以前の号で激しいロビーイングが展開されていおり、最終候補地としてニューヨークとデンバーとの決戦になっている事を記しましたがデンバーでは長年の悲願だった全米民主党大会の開催地がデンバーに確定したとの公表が1月11日に行われました。
今回の大会には全米からの民主党員約35000名が集まって2008年8月24日から4日間の期日で次の大統領候補者の選定を含む各種テーマ議題について会議を行うもので、何しろ35000人を扱う大会議ですので、ホスト都市としてそれを受け入れるのは大変な事です。

今までのコロラド州知事で共和党員のBill Owens氏の任期が満了となるのに合わせて昨年11月に行われた選挙に勝利した民主党のBill Ritter氏の新知事としての就任演説に合せてこのニュースが発表され
まだ一年半以上の準備期間が有るのですが、こうした大人数が一度に集まっての大会を経験していないデンバー市としてはいろいろな角度からの準備検討が早速スタートしました。
会議場としては、プロバスケットボールのデンバー・ナゲッツとプロアイスホッケーのコロラド・アバランチェとが本拠地としている屋内競技場のペプシセンターが予定されており、通常の競技時には最大観客数としては2万席の収容数となっていますが、今回の民主党大会時には、競技の行われるフロアー
にも席を設けて対応する事となっています。

この2008年全米民主党大会によるデンバー市に与える経済効果は1億5000万ドルから2億ドル
となると試算されており、参加党員以外に約4950名にのぼる報道関係者や応援者などが加わると予測されており、特にこうした大勢のメンバーを受け入れる宿泊施設について従来不足している、と指摘
されてきたデンバーですが、新たに新設される2つの新築ホテルも加えて会場に最も近いデンバーのダ
ウンタウン区域のホテル合計7833部屋と周辺地区のホテルの部屋数を合せて合計約4万室を確保し
て何とか十分な能力を発揮出来る計画となっています。
また、こうした大勢の人々を輸送する交通機関についても円滑に行かせる為の準備が必要ですが、特に
デンバー空港の能力としてはピーク時で短期日に15万人から16万人を扱っているので3万5000
名の民主党員の人達で混乱すると言う事は無いと当局はしています。
また、今までの実績として昨年行われたNBA All Star Game(プロバスケットボールのオールスターゲーム)や橋本首相の時に行われた8カ国サミット時にも混乱は無かったので今回も大丈夫だろう、としています。
いずれにしても、2008年の8月25日から28日の間はデンバーへの出張などされるのは避けた方
が賢明と思われます。

今年の旅行費用の傾向:

Travel Industry Association of Americaのレポートによると、今年2007年のアメリカからの国際航空便での旅行は昨年に比べて5.5%増加をすると予測しています。
一方、国内航空便での旅行は昨年に比べてたった0.5%の増加と予測しています。
国内航空便のエコノミークラスの運賃は今年3%から5%の上昇を示し、国際航空便のビジネスクラスの運賃は主要航空会社が最も稼ぎの対象としている訳ですが、今年は3%から7%の上昇を示すとしています。
また、中クラスのホテルの宿泊料金は2%から6%上昇し、高級ホテルの宿泊料金は3%から8%の上昇となるとしています。
自動車での遠距離旅行が好きなアメリカ人にとっては最近のガソリン価格の高騰で燃料費が多くかかるので大変ですが、昨年、一昨年とモーテルの宿泊費が下がっていたため相殺するかたちで、それ程大きな影響はなかったのですが、今年はガソリンは原油価格の低下に合わせて下がって来ていますが、一般的にモーテルの宿泊費が上昇するのでやはりトータルではあまり変わらない、と言う事になりそうです。

メールオーダー・ハウスのThe Sharper Image社の問題:

昨年、電気製品業界での市場品質問題で大きな話題となったソニー社のリチュームイオン電池事故が有りましたが、ラップトップ・パソコンの充電式電池として多く使用されていたため事態を悪くさせましたが、中でも特に売上げ台数で市場占有率トップのデル・コンピュータ社の商品にも使用されていた事から、2位のHP社に首位の座を奪われると言った事が生じました。
こうした組織不良の市場に与える影響の大きさに改めて驚かされるとともに商品の品質管理や事前の設計品質確認の重要性を思い知らされました。

ここで紹介するのはパソコンでは無く、室内用の空気清浄器に関する設計品質問題ですが、メールオーダーハウスでその独自のユニークなデザインの商品で知られている「The Sharper Image」社の商品に関するものです。
商品は自然対流型の静電タイプの空気清浄器でその動作が静かな事と低消費電力設計とで人気を集め、当初はSharper Image 社のカタログ・ブックにのみ掲載され同社のメールオーダー対象だけの販売だったのですが、あまりに良い評判の為に通常の家電量販チェーン店のBestBuyやCircuitCityなどでも扱うようになり広く新聞広告などにも載る様になって、商品として大成功かと思われました。
ところが、突然アメリカ環境保健局から、この空気清浄器は室内の空気の浄化だけでなくオゾンを発生されるのでオゾンの酸化作用から肺ガンを誘発させる危険が高い、との指摘をされ商品の市場からの回収をしなければならない事態となりました。
商品の出荷停止だけでなく既に出荷されていた多くの商品の市場回収と言う事で同社の経営上での多大な損失を伴っています。
多くのカタログ商品の中からたった1商品の不具合の為に全体に大きなダメージを与えた、と言う事で評判の良かった商品だけに何とも致し方無いという状況です。

Sharper Image 社では急遽空気清浄器の専門メーカーのEngelhard 社からオゾン除去フィルターの技術を導入して新たな商品を開発して市場への再チャレンジを行っています。 Sharper Image社の最近のカタログでは「今度はオゾン除去を徹底したので安心です。」と強調した内容となっています。
同社では創業者でチェアーマンとCEOを兼ねていたThalheimer氏を解任して同社で28年間も勤めて現在役員をしていたLevin 氏を取りあえずダイレクターに任命して会社運営を進め、いずれ正式なCEOを決めて再出発する事となっています。
また、その外に同社の年末商戦期のカタログから見てみますと、アップル社のi Pod用のドッキングユニットの商品広告が目に引きました。
他社の類似機能の商品と比べて球形の一風変っているユニークなデザインでSRS社の2スピーカーによるサラウンドサウンド・システムが組み込まれています。

ところで、SRS社の事ですが、1月8日から11日の間ラスベガスで開催されたCE Showをめがけて下記の記事のような発表を行っています。 現在のパソコンがDVD映画の再生が出来るモデルが多くなっている状況でスピーカー配列が制限される環境でのサラウンドサウンド再生を目指して以前よりパソコン対応の2スピーカー + 1サブウーファーによるシステムが店で販売されており、かなりの規模の市場となっているようですが、そんな中にあってSRS社が頑張っているなあ、と感じます。
かってSRS社と2スピーカーによるサラウンドサウンドの基本特許権をめぐって争ったJVC社の再挑戦が期待されるところです。

SRS tunes audio output for Windows Vista  By Richard Wilson -1/10/2007 Electronic Weekly

SRS Labs. The surround sound IP specialist , has announced that SRS-enabled Windows Vista PC audio codec
silicon is available through Analog Devices, Conexant, IDT(Integrated Device Technologies) and Realtek.

SRS Labs has been working closely with a number of audio codec providers, which represent approximately 76%of the PC audio codec market worldwide.

The first PC OEMs to ship SRS-enabled Microsoft Vista OS PCs are Toshiba, LG and Samsung, said the company.

SRS Labs has also announces an extended license agreement with Microsoft to include its SRS WOW audio enhancement technology for the Vista OS starting with the Windows Media Player version 11.

The agreement, which was originally executed in 2000, has been extended throu 2012.

"The need for high quality audio and video is growing as more and more consumers use their PC as a main source of entertainment. Microsoft has worked with SRS Labs to further improve the consumer audio experience with Windows Vista," said Justin Hutchinson, product manager for Windows Client at Microsoft.

第2回コロラドColfaxマラソンの参加者募集:

昨年5月に大勢の参加者を得て成功裏に終了した第1回Colorado Colfax マラソンですが、早くも1月7日(日)の地元新聞デンバーポスト紙に今年の第2回の参加者募集の広告が掲載されています。
東は私の住んでいるオローラ市から始まって、デンバー市の中心に在る市庁舎、州庁舎前を通過して西はLakewoodの町の西端で終了する一直線のColfax通りを舞台にして行われる42.195kmのフルマラソンと半分の距離のハーフマラソン、そしてリレー(駅伝)の3種目に分かれて実施されます。
今年は5月20日(日)早朝スタートで行われる事になっており、参加者には「Colorado Colfax Marathon」の名入りトレーニングハットが配布されます。
昨年は女子ハーフマラソンの部で日本から参加した女性が首位となって賞金を獲得しています。
メインスポンサーは昨年同様に地元新聞社Denver Postでその他TV局のチャンネル9、そしてコロラド大学病院など地元有名企業が務めています。
デンバー市としてはこのマラソン大会をニューヨーク・マラソンの様に世界に知られるマラソンレースにしたいと言う目標で準備を進めて来ていますが、今年も多くの地元ランナーが参加するものと予想されています。

Netflix社がインターネットを介する映画プログラム配信を始める:

郵便を利用するDVD映画デイスクのレンタルシステムで7万タイトルを揃えて600万以上のサブスクライバーを得て大成功したNetflix社ですが、今回新しく「Watch Now」と言うインターネットを介して同社のサブスクライバーに映画プログラムの配信を行う事業に進出すると発表しています。
現在のDVD映画のレンタルシステムだけでは今後生き残れないと同社で判断しての今回の事業展開ですが、ハイスピード・インターネット接続とWindows OSを装備しているパソコンが視聴する為に必要とするシステムで同社のサービスを受けるための無償のソフトをパソコンに約1分間でのインストールする事が最初に要求されます。

ビデオ受信可能な携帯電話やVideo i Pod、通常のTVセットなどでは受信する事が出来ませんが、同社の現在のサブスクライバーで最もポピュラーな月額17.99ドルの人には合計18時間までのインターネットを介しての無償サービスを試行期間として受けられる、としています。
当初、約1000タイトルの映画及びTV番組プログラムを揃えてのスタートとなり、当然各受信プログラムはコピープロテクトされている、としています。
同社ではこのシステム装備の為に今年は4000万ドルの投資を行う計画です。
最初に映画プログラムの予告編を流す事としており、毎週約25万のサブスクライバーにそのシステムが問題無く動作する事を確認してもらう予定で今年の6月までそうしたインスタント・ビユーイングのサービスを行うとしています。

多くのオンラインサービスの映画配信システムが出現している中にあって、このNetflix社の新サービスが成功するかどうか大変興味が持たれるところですが、同社ではこうした状況下にあって現行の郵便を使うDVDレンタル事業だけでは存在出来なくなる、といった恐怖感から今回の事業進出を決めたとしています。

デンバー空港への新たな航空会社の乗り入れ:

昨年1月よりのサウスウエスト航空のデンバー空港乗り入れによる成功に刺激されたのか、今回新たにRepublic Airlinesが今年3月4日からデンバー空港に乗り入れる事となりました。
それに備えて200名以上の客室乗務員募集を行う為の面接説明会がデンバーのダウンタウンに在るホテルで1月18日と19日の2日間持たれました。
先ずは現在デンバー空港をハブとしているフロンテイア航空への接続便として短距離サービスを専門に行うもので、76人乗りのEmbraer 170型機を合計17機この運用に充てる計画で取りあえずフロンテイア航空とは2008年末迄の契約でスタートします。
Republic Airlinesはその親会社であるRepublic Airwaysの傘下にあり、同社の他にChautauqua Airlines,Ahuttle Americaが兄弟会社となっており、主としてアメリカ東部の35州90都市へのサービスを行っている他カナダ、メキシコ、バージンアイランドへの国際線サービスも行っており3社合せて合計1日
約1000便を飛ばしています。
ますます忙しくなるデンバー空港です。

JVCのD-ILA HDTVセットCostcoの月刊誌に登場:

会員制のスーパーマーケットの全国チェーンCostcoではその会員を対象とした月刊誌を発行しており毎月同社の会員宛てに郵送されて来ます。
そのCostco会員向け雑誌「The Costco Connection」に毎号「Whatユs New」という欄が有ってCostcoが販売する新商品の中からユニークなものを選んで紹介しています。
12月号のWhatユs New欄ではJVCの56インチ1080p D-ILAリアプロジェクシヨンのHDTVセットが掲載されました。
Whatユs New欄のトップでなかなか宣伝効果の高い個所に載っており年末商戦期にこの記事は販売面で大きな助けとなったと思います。
商品が高額なのと大きいのでCostcoの各店で直接購入下さい。 オンライン販売は行っていません、と言う事になっています。

地元新聞の記事にJVCのHDTVが載った:

コロラドの地方紙Rocky Mountain Newsの毎月曜日のビジネス欄は「Mile High Tech」と言うタイトルの紙面となっていてハイテク関連の記事で構成されています。
1月22日(月)の紙面では大きいスクリーンサイズのHDTVを購入する人のためにそのモデルを選択する上での7つの基本的なポイントの紹介をしています。
また、この欄の筆者が選んだHDTV2モデルに付いての解説をしており、JVCのHD-ILAリアプロのHDTVセットがソニーのモデルとともに取り上げられており下記の様な内容となっています。

モデル選択上の基本項目:

  1. TVセットの基本構成で大きく分けてフラットパネル型、リアプロジェクシヨン型、フロントプロジェクシヨン型3システムがあり、それぞれに特長がある。
  2. 画質と画像分解能: 480、720そして1080の3ステップの分解能と i(インターレース)とp(プログレッシブ)の2種類のスキャニング方式がある。
  3. 画面サイズ: 通常画面サイズが大きいほど高価格となっている。
画面の対角線の長さでのインチ数でTVセットの大きさとしている。
  4. 画面の形状: 4:3と16:9の2種類の横縦比(アスペクト比)がある。
  5. 接続コネクター: HDMI,RF, Composit Video, S-Video,Component-Video,DVI,PCなどが有り、HDMIインターフェイスがポピュラーになりつつある。
  6. HD-Tuner: 地上波HDTV放送を受信する為のチュナーで ケーブルや衛星放送 でHDTVプログラムを受信する時には不要な部分である。
  7. 最も有利な購入方法: 最新型のセットを購入するにはオンライン販売が良いが、馴染みの小売販売店での購入が安心感がある。 Flyユsの様な倉庫販売やCostcoやSamユs Clubの様な会員制スーパー出の購入は家までの輸送費が無料となる事が多い。
価格面ではオンライン販売や小売販売店での購入が最も安価な事が多い。

「 Mile High Tech 」の筆者Darrell Proctorが検討した大スクリーンサイズの2モデルJVCとソニー:

JVCの55インチ、リアプロジェクシヨンHD-56FN97型:

  JVCのセットにはこのモデルにマッチしたスタンドが付いているが、それを組み立てるのに90分もかかりました。
  HDプログラム受信時はベストな画質・音質で楽しめるが、HDでないプログラム受信時はソニーのセットほど切れの良い画質で無くて平均値以下の画質である。 HDとノンHDの画質の差が他の多くのモデルに比べて大きい。
  電源をONにしてから画面が正常に見られるまでに15秒も時間がかかる。 ソニーのモデルは7秒でほとんどの場合画面が正常に動作する。
  電気の大食漢なので電源プラグを延長コードを介する事無く直接コンセントへ接続の事、とインストラクシヨン・マニアル記述されている。
  各入力端子のリモコンによる信号切り変え時間が長くいろいろな周辺機器を接続している時は大変気になる。
  HDMI端子が2個付いているのはDVRと DVDプレーヤーを接続して使うのに便利だ。
  私はこのセットを「購入すべきだ」と言う商品リストには挙げられない。 しかしながら販売価格が継続して下がっている。 JVCのWebサイトでは2499.95ドルと価格設定しているが、何社かのオンラインセールでは2000ドル以下で販売しているのを見かけている。
私が購入したのは昨年の11月下旬であるが、その時に比べて価格は現在では1000ドルくらい下 がってい る。

等としており、少し辛口の批評となっていますが、JVCでしっかり受け留めて商品改善の資料となって欲しい、と言う気がします。

Jobs でもってるアップル社:

先日のサンフランシスコでのMacWorldでApple Computer社はその社名からComputerを削除し「Apple社」と社名変更をすると会長のSteve Jobsから発表がありました。
iPodとiTuneの業績を伸ばしている同社はもはやComputerだけの専門メーカーでは無いとの自覚からこの決定を行ったのだと思います。
ところで新聞の小さな記事が投資会社のBloonbergのニュースとして目に付きました。
「もしSteve Jobsがアップル社を去る事になったら同社の株価は25%以上下がるだろう、と市場分析者達は言っています。 25%と言う事は同社の市場価値が200億ドル消える事となります。」

業績が停滞して瀕死の状態だったアップルコンピューターが彼の会長への復帰に依って起死回生させた中興の祖と言う事で充分その価値が有ると感じます。

日本の英語会話教室チェーンのAEONの新聞広告:

英会話の上達をしようとする人達を対象とする英会話教室で日本各地に事業展開しているポピュラーなものとしてはNOVAとAEONが有りますが、そのAEONがコロラドの地元新聞に広告を載せています。
日本全国で300校以上の展開をしているAEONの教室での英会話の先生を希望する人の募集です。
去年の10月15日にデンバーでその受付け面接を行うと言う事で、事前に履歴書と500語までで纏めたエッセイ「何故私は日本に住んで働きたいか」と言うタイトルでの提出が要求されています。
この広告を見て応募し採用されたコロラドの人が今ごろ日本で英会話の先生をしているかもしれません。

拳銃やライフルが容易に手に入るコロラド:

今年は元日早々からデンバー・ブロンコスのウイリアムス選手がリムジーンに乗っていて信号待ちで停車中に隣のレーンへ来た車から銃で撃たれて死亡するというショッキングな事件が発生したデンバーのダウンタウンですが、アメリカで銃が容易に入手出来て満ち溢れている状況を象徴している事件と言えると思います。

そんな中、コンシールド・ウエポン(Conceald Wepon)と言って、護身用に隠して携帯する武器の事で対象はピストルですが、コロラド州では一般の人でも講習を受けて登録をし所持する事が許されています。 その為の講習案内と許可証の発行を受けるための案内広告が地元新聞に載っています。
講習の講師はNRAの派遣の人ですがNRAとはNational Rifle Association(全米ライフル協会)の事でアメリカで銃を使った惨事が起こる度に登場してくる銃砲所持の規制法案に対してその強力な議会へのロビーイング活動で阻止して来た事で有名ですが、会場に自分の持っている拳銃を持参するか、又は主催者が準備している拳銃を使用して講習を受けるのだ、としています。
こんな事で護身用とは言え容易に拳銃が所持出来ると言う事が分かります。
講習は3つのコースに分かれていて、
 * ピストルの扱いの基本及び護身用携帯に付いて――――― 講習費 125ドル
 * 個人でのピストルの携帯と進んだ護身用携帯に付いて―― 講習費 150ドル
 * 長距離射程のライフルについて―――――――――――― 講習費 125ドル
となっています。
日本でも趣味や業務用としての狩猟の為の猟銃(ライフル)が免許制でその所持が許されていますが、
通常の人が普通に銃砲類を所持する事は禁じられています。 コロラドでの自分の身は自分で護る、と言う西部開拓の時代からの認識なのだ、と言う気がします。

また、同じ地元新聞に載ったもので、我が家の近くに在る銃の射撃訓練場のFiring-Line店の広告があります。
店の建屋の1階の地上部が銃の展示販売場となっていて、地下に実弾射撃の練習場を持っています。
自分の所有している銃に実弾を込めて持参し練習する事も出来ますし、その場で銃と実弾を借りる事も出来ます。
また、射撃のコツを教えてくれる人も居て初めての人でも訓練する事が出来る様になっています。
「今度のクリスマスには貴方は何をプレゼントにもらいますか?」と言ったキャッチコピーの広告となっているのも面白いところです。
そして、コロラドでの最大の銃販売店としてピストルが500ドルで買える、としています。
如何に銃が身近なものとなってしまっているかが想像出来ると思います。
正月に入ってから我が家の前の通りの1ブロック先でピストルによる殺人事件が起きて、犯人は後に逮捕されましたが何とも物騒な経験をした正月でした。

全米の中でも長寿者の多いコロラドのロッキー山中:

雑誌Timeではコロラド州の中でも長寿命者が多く住んでいる7つの郡を示している地図を載せて、次のように解説しています。
「Centenial State(コロラド州のことをこう呼ぶ:アメリカが独立してから100年祭の年(1876年)に州となった為)はその空気が澄んでいるだけでなく、そこに澄んでいる人達が長寿命の様です。
ハーバード大学の調査研究によるとアメリカ全国の郡で平均寿命が81.3才とアメリカ全体で最も長い人達の住んでいる郡が7個所あります。 そして、それらの7つの郡は全てコロラド州内となっていて、何れもロッキー山脈の山中の郡で、Clear Creek郡、Eagle郡、Gilpin郡、Grand郡、Jackson郡、Park郡、Summit郡となっています。

何れも貴方がレンタルトラックに引越し荷物を積み込んで行こうと思えば何時でも行ける所です。
正確にはどうしてコロラドが特異な地域となっているかは今のところはハッキリしません。 何故かと言うと、その調査研究の報告者が人種や収入面での調査結果について重み付けを行っているからです。
多分、その幸運な住民たちは全てが山岳地帯に住んでいると言う事実は認めざるを得ませんが、そうした地域は人の身体的な活動を容易にしますし、反対にアメリカ内の多くの地域がそこよりズーと低い場所となっています。」
ロッキー山中では標高が高いために空気が薄く、少しの運動でも息切れする程であることを私自身でも体験しています。 それに加えて周りは森林となっていますので、毎日が十分な運動をして森林浴を行なっているからかもしれません。 そういえばロシアの長寿地区はコーカサス地方だと習った記憶があります。

全米の各州に於けるコロラドの地位:

デンバー市の商工会議所の傘下のMetro Denver Economic Development Corporationがレポート「Toward a more Competitive Colorado」を発表して現在のコロラド州の活動現状の評価を全米の各50州との比較の形で述べています。
その中で前任の州知事だったBill Owensの時に州全体の租税収入が著しく下がって来た事から従来手を付けなかった教育関係の予算まで削減して乗り切った、と言う経緯を経て今年1月10日より昨年の選挙で選ばれたBill Ritter氏が新知事に就任しています。
その新知事の選挙公約で教育関係予算を元の状態に戻す、としているので今後の施策が期待されます。
レポートの中での教育関係の注目点を上げてみると次のようになっています。
良い項目:

  ハイテク関連の雇用が全米を通じて1位がこの7年間連続
  大学卒業者の比率が全米で2位、2004年の4位から順位上昇
  人口に対するベンチャー資金の投資が全米で4位
  人々の肥満者数が全米で一番低い
  公立小学校の4年生の読解力が全米で6位

心配な項目:

  高い教育レベルに対応する州の支援が全米で48位
  大学以上の学生数に対する州の教育予算が全米で48位
  個人の所得収入に対する中学校以下の教育に使う予算が全米で48位
  高校卒業者の比率が全米で25位
  大学以上の教育に使用する予算が州税や市税、そして宝くじ収入に比較して6番目に低い

その他の項目として:

  雇用の拡大面では2004年と2005年が17位で、2002年と2003年が48位だった
ので大幅に改善されてきている
  高校から直接大学へ進学する比率では2004年で24位で、2000年が37位だったので大
幅に上げている
  看護婦を育成し実務へ送出している比率では2006年が27位で、2000年が36位だった
ので大きく順位を上げている。

等となっています。

全米州別の経済活動の成績表:

非営利団体の「Corporation for Enterprise Development」では毎年全米各州毎の年間の経済活動に関する成績表を発表しています。
今年も20回目となる成績表が公表され、コロラド州については全米でもトップランクの成績となった、と以下のように伝えています。
成績

  B コロラドの経済活動の市民への還元実績: 例えば投資に対する報酬や所得分配の実績
  A コロラドの経済のバイタリテイ: ビジネスの競争力、起業エネルギーの高さ
  A コロラドの経済開発能力: 将来に向っての視点で人的資源が有効に使われているか

といった状況ですが、ちなみに上記3項目が全部Aの成績の州はコネチカット州とデラウエア州の2州
で、AとBの組み合わせ成績の州はコロラド、マサチューセッツ、ミネソタ、ユタ、ウイスコンシンの各州となっています。
過去コロラド州はこのレポートで好成績を挙げており、特に過去2003年までの10年間は全項目Aと言う成績でした。

このレポートでのコロラド州の経済活動の評価として「Forward−thinking state with a robust business community and agile labor force」と表現しています。
また、この調査の責任者のBuchholz 氏は「コロラド州は経済活動だけでなく住民の健康面やその他
Quality of Life 面でも好成績を示している」としています。
ただし、心配点としては、コロラドの人達の間の給与収入格差がつまっており、それ自体は多くの人達が繁栄の分配を受けている、と言う意味で良い事であるが、一方平均年間所得の伸び、と言う面では全米の41位と言う事で、所得の伸びが将来を見た時に不安材料と言える、としています。

インテル社のコロラドスプリングス工場が閉鎖となる:

CPUチップメーカーとして有名なインテル社はコロラドスプリングスの町に製造工場を持っており、約1000名の従業員が働いており、通信関係の大規模のLSIの製造を行っています。
その工場は以前は当時一世を風靡したRockwell 社のダイアルアップモデム用のLSI製造を行っている工場でしたが、56kモデムへの切り替えに失敗して、モデム事業から撤退した時にインテル社が当時フラッシュメモリー事業拡大の為の最新鋭の生産工場とする目的で7年前に買収しています。
その後インテル社では方向転換しフラッシュメモリー事業からの撤退を決めてこのスプリングスの工場を大規模・高集積度が要求される通信関係のLSIの製造拠点と決めて設備投資を行って今日に至っています。

今回の同工場の閉鎖に関してはインテル社が発表した全社的なリストラ・人員削減の経営方針の一貫ですが、それに伴って同工場で働いている約1000名の従業員が解雇される事となり従業員全員に会社から説明会が持たれています。
インテル社では同工場を他の会社に従業員込みで売却したいと買い主を探しています。
また、インテル社はCPU部門で最近競争相手のAMD社にかなりの市場を奪われており、全体的に経営方針、開発方針の刷新を迫られています。

今回のリストラクチャリングの人員解雇のレベルはインテル社全体で10500名となると計画しており、全体の人員数を今年中旬迄に約92000名とする予定で、2006年の中旬に比べて約10%の削減とする、としています。
また、同社では昨年同社の通信LSI部門を売却しており、現在ではMarvell Technologies Group社へのLSI納入をして来ましたが、それも最近暫減して来ています。
今回インテル社は同社の昨年第4四半期の決算発表を行いましたが、売上げは97億ドルで市場分析者達が予想していた94億4000ドルに比べて良い数字となっています。 一昨年同期が102億ドルでしたので5%程低下しています。
利益の方は15億ドルで、一昨年同期が24億5000万ドルでしたので39%と大きく下げています。

こうしたハイテク関連事業の不振による解雇に付いてはコロラドスプリングスの町では近年多く経験している事で、WorldCom社が数100名の解雇を行った後2002年に破産となった事や、LSIメーカーのAtmel 社が2005年4月に150名の解雇をした事、また2004年にはFrontRange Solution USA社がカリフォルニア州へその本社を移した事などが上げられます。
2001年初めから2002年の秋にかけてコロラドスプリングスの在るEl Paso郡では総計7500の仕事が無くなっており、その殆どがハイテク関係となっています。
「多くの仕事が無くなってもコロラドスプリングスにはFortune 500にリストされている会社が26社も事業所を置いている。 我々はこうした事には慣れている。」と経済開発局の担当者はコメントしています。

インテル社では、この他にイスラエルのKiryat Gatに持っているフラッシュメモリーのウエファーファブ工場Fab 18(従業員約3500名)を既に閉鎖しており、現在、ソニーとエリクソンの英国の合弁携帯電話会社との間で売却の交渉が始まっています。
更にイスラエルのエルサレムに持っている約600名の従業員のFab 8工場についてもこれから間もなく閉鎖する事となっています。
コンピューター用途のCPUでは市場独占に近いあのインテル社が苦戦している様子が充分感じられますが、リストラの規模もアメリカ内だけにとどまらず世界の各地に展開する規模の大きなものとなりそうです。

ガソリン販売価格が下がって来た:

高値止まりしていたガソリンの販売価格が最近下がって来てデンバー地区の数箇所のスタンドで1ガロン2ドルを割る価格での販売が始まっています。
コロラドは全米でもガソリン価格の安い方の州に属しますが、原油在庫が増えて来て市場取引き価格が19ヶ月ぶりに50ドル/バレルを割り始めているのが主要な理由となっています。
今後どう推移するのかはOPEC 各国の原油生産量がどうなるかで大きく左右されますが、専門家の見方としては現在のところ価格は下降傾向ですが、今後大きく下がると言う事はなく下げ止まりとなってくるとしています。

地元新聞ではそのビジネス欄の一面に次のような記事を掲載して2004年3月から現在までのデンバー地区でのガソリン平均販売価格の推移を示し、更にガソリン価格に関する消費者の素朴な5つの質問に答えています。
その質問の一つで「原油価格が急激に下がったのにどうして市販のガソリン価格は急激に下がらないのだろう?」という事に対して、「原油価格の急な変化がガソリン価格の変化のトリガーとなりますが、それに応じてガソリンの卸し売り価格が決まります。 卸し売り価格が下がってもスタンドの経営者は利益を稼ぐために小売価格はユックリ下げる、と言う傾向です。」 としています。
また、「ガソリン価格はまだまだ下がる?」と言う問いに対しては「ガソリン取引き価格は低い水準でこれからも推移するだろうが、市販価格に付いてはあと数セントは下がるだろう、と言う専門家の見方となっています。」と答えています。
もうしばらくの間はトヨタの出番が続きそうです。


昨年12月20日のコロラドでの大吹雪以来、積もった雪が消える前にまた次の降雪と一週間周期で雪に見舞われて1月26日にも5cm程の降雪があったデンバー地区です。
お陰で我が家の裏庭は次々と雪が積もってまるで大きな冷凍庫を抱えているようで我が家で飼っている2匹の犬だけが元気にはしゃぎ回っているこの頃です。
天気予報では今冬シーズン最強の最低気温が摂氏零下20度以下となる寒波が2月3日(土)にやって来る、と言っています。
今年も早くも1月が終って2月に入りました。 そんな寒い話しが日常の挨拶に先ず出るコロラドですが元気を出して今年もやって行こうと思っております。
「杉の会」の皆さんにおかれましても寒中真っ盛りの時、風邪など引かれぬよう気を付けられ元気に毎日をお過ごし下さい。

 
 

[ 以上 ]
 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
 
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