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コロラド便り(その50・51合併号)
2007年1月1日(月)
萩原 正喜/コロラド
註:このコロラド便り(その50・51合併号)には、萩原さんがご自分で撮影された写真を掲載しました。写真下の解説文と共にご覧ください。

「杉の会」の皆さん新年明けましてお目出とうございます。
御家族揃って元気に新しい年をお迎えの事と思います。 2007年が皆さんにとって明るく元気な年となる事をコロラドより祈っております。
昨年は私の方ではいろいろと予期せぬ事が多くあってあわただしい一年でしたが、特に自分の身体の方では長年無茶をしてきた今までのツケが廻って来た事を思い知らされる年でした。 しかしながら、今後注意して気を付けて行かなくてはならない方向はハッキリしましたので今年一年元気を出してやって行こうと思っているところです。 本年もこの「コロラド便り」を通じて相変わらずのお付き合いの程をお願いします。

ロッキー山脈地帯では既に多くの積雪を得てスキーシーズンに入って各スキー場ともに多くのスキー客を集めて繁盛しており、世界を転戦しコロラドでも毎年恒例のスキーのW杯が12月1日からBeaver Creekのスキー場を会場として開催されて滑降の花形スーパーG種目では昨シーズンの王者Bode Miller選手が第1試技では圧倒的な首位だったのですが、第2試技で旗門通過に失敗してしまって、首位をイタリーの選手に持って行かれるといったアメリカチームにとっては番狂わせの残念な結果となっています。

The Blizzard of 2006 in Denver
デンバー地区の大吹雪の後:

今回の12月20日からの大吹雪の後に晴れた12月22日の我が家の裏庭です。
気温が急激に下がって粉雪が降り始め、同時に強い北風に見舞われた為に屋根の積雪は風で吹き飛ばされてあまり多くは積もっておらず、代わりに南西の屋根の端には大きな「雪っぴ」が出来ました。
左側が隣の家の屋根ですが、こんなに大きな「雪っぴ」が出来たのは私がコロラドへ移住してから今年で10年めとなりますが、初めての事です。 南東側の軒下は屋根から吹き飛ばされた雪が積もって1.5m位の積雪となってしまいました。
大通りの除雪が優先で街路の除雪が遅れているために毎週水曜日に来るゴミ収集車が来られないため一週間遅れの回収となりました。 更には郵便、新聞の配達が2日分遅れています。

ロッキー山脈の東山麓に展開するデンバー地区では12月20日の明け方から急激に気温が下がって、雪が降り始め翌21日になっても降り止まず、翌々日の午後まで降り続いて12月22日の朝には公式記録で60cm程の積雪となりました。
今回の雪は朝の最低気温が華氏11度(摂氏零下12度)を記録しましたのでこの時期最も寒い朝となりました。

降雪量だけでしたらコロラドでは皆が慣れているのでそれ程驚かない程度でしたが、北からの強い風を伴ったために、完全な雪嵐(ブリザード)となって特に交通機関では大きな運行停止が伴って、特に日頃こうした環境にも強いデンバー国際空港も丸々2日間に渉って空港前面閉鎖となり、乗客約4500名が空港内で2泊するといった事態になり、こうした事は空港が開港して以来初めての事となりました。
また、デンバーを通過して州の東西に走る幹線ハイウエイの国道70号線はオローラから東のカンサス州境までが前面閉鎖、国道76号線はデンバーから北東のネブラスカ州までが前面閉鎖、更に南北に走る国道25号線はコロラドスプリングスから南のニューメキシコ州境までが前面閉鎖となってしまいました。

コロラド州知事が「非常事態宣言」を発令して州兵の出動を要請してハイウエイの除雪を中心とした回復支援活動を展開しました。
また、デンバーのダウンタウンに在る日本の領事館からは在留邦人宛てにE-Mailで下記のような緊急連絡を発しています。 (閉館だけの知らせで、「在留邦人の方たちは気を付けて下さい」と言った一言追加が欲しかった感じがします。)

在留邦人の皆様へ
2006年12月20日
在デンバー日本国総領事館
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
          臨時閉館のお知らせ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本日は豪雪のため、午後2時をもって閉館させていただきます。
緊急の場合は303−912−4058へお問い合わせください
ますよう、お願い申し上げます。

事前の天気予報では3日程前から今年最大の吹雪となると警告を繰り返し行って非常に正確な情報を提供していたのですが、皆がこんなに強い北風の大吹雪となるとは予想せずに甘く見ていたふしがありました。
最近では2003年3月17日にオローラ市街地で40インチ(102cm)の降雪があったのが記録に新しいところでしたが、今回は積雪量はそれほどでなかったのですが、気温の低い強い北風を伴ったことと雪が長時間に渉って降り続いたため交通機関に大きな支障を来たす事となりましたが、TVや新聞などでは「Blizzard of 2006」と特別な名称を付けて報道しています。
クリスマス直前のとんだ自然の贈り物となりました。

Our Dog Maggie
我が家の愛犬マギー:


先のレポートで紹介しました昨年6月から我が家に加わったドーバーマンのマギーです。
昨年末で生後6ヶ月となりましたが、発育成長が目覚しく元気一杯ですが、雪は既に10月初めより4回程降って体験していますが、こんな大雪は生れて始めてと言う事でビックリしているところです。
我が家へ来てから1ヶ月経ったところで肺炎を患って動物病院へ丸々2日間入院して、その後も何回か通院しましたので、大事をとって外へ出る時はセーターを着せていますが、外で雪まみれになった後に乾いたセーターに着替えさせるのが毎日何回もの私の日課となっています。

アメリカの4大配送会社:

11月下旬のThanksgiving DayからX'masにかけてはアメリカでは贈り物のシーズンで各配送会社では年間を通じて最も忙しい季節となります。
下記にアメリカの4大配送会社とその最も忙しい日、そして其の日の全米の各事業所での配送パッケージの総数について調べてみますと以下のようになっています。

配送会社 最も忙しい日 其の日に扱うパッケージ総数
U.S. Postal Service 12月18日 9億個
FedEx 12月18日 2100万個
UPS 12月20日 2100万個
DHL 12月20日 200万個

U.S. Postal Serviceは日本で言えば郵便局ですが、アメリカではかなり以前に民営化されています。
さすがに全米くまなく支店・支所が配置されていますので、この季節に扱う量も圧倒的です。
この季節には贈り物を詰めたカートンケースを沢山抱えた大勢の人達が窓口で行列を作っているのが恒例となっています。
ちなみにクリスマス前後の各社の営業状態はと言いますと、
12月22日(金) 各社とも通常通り
12月23日(土) 各社とも通常の土曜日と同じ
12月24日(日) UPSの都市間サービスSonicAirだけが営業
12月25日(月) UPSの都市間サービスSonicAirだけが営業
12月26日(火) 各社とも通常通り
となっています。

一旦クリスマスが済んでしまうとあとは全く通常に戻って正月気分などといった雰囲気は全く無くなり、元日は休みですが1月2日からは通常に戻ると言ったアメリカの年末年始の状況です。

アメリカ人の平均的なTVを観ている時間:

FCC裁定により2009年2月17日で完全に現在の地上波Tv放送がアナログからデジタルへ移行する事に決まっているアメリカですが、12月15日に調査会社のNielsen Media Research社から999ページにわたる調査レポートが発行されて、アメリカン・ライフについていろいろな面からの調査結果が報告されています。
この調査結果はアメリカ国勢調査局の年刊レポート「Statistical Abstract of United States」にも引用されています。
そのレポートの内容から各情報メデイアサービスに対するアメリカ人の日常生活に於ける活用状況に付いて引き出してみますと下記のような項目があります。

2007年に平均的なアメリカ人がTVを観る年間の総時間は1555時間で、2000年の統計1467時間を凌ぐ。
この1555時間は地上波TV放送の678時間とケーブル及び衛星TV放送の877時間の内訳となっている。
2007年に平均的なアメリカ人がラジオ放送を聞いている時間は年間で974時間で2000年での統計942時間を凌ぐ。
2007年で平均的なアメリカ人がインターネットを利用している時間は年間で195時間で2000年での104時間を大幅に凌ぐ。
2007年に平均的なアメリカ人が新聞を読んでいる時間は年間で175時間で2000年での201時間から低下する。
2007年に平均的なアメリカ人が雑誌を読んでいる時間は年間で122時間で2000年での135時間から低下する。
2007年に平均的なアメリカ人が書籍を読んでいる時間は年間で106時間で2000年での105時間とあまり変わらない。
2007年に平均的なアメリカ人がビデオゲームを楽しんでいる時間は年間で86時間となり、2000年での64時間からかなり増加する。

などとなっています。

そして、付帯コメントとして、「2007年にはアメリカ人は上記の様な各メデイアについて一日に9時間半以上を費やすと言う予測であり、TVを観ている時間の多くなる事、そして特にインターネットを利用している時間は2000年に比べて2倍近くになることが注目される」、としています。 (TVをソファー長椅子で寝転んで長く観ている人の事をカウチ・ポテト( Couch Potato)と呼んでいますが、パソコンに向ってインターネットに熱中している人の事をマウス・ポテト( Mouse Potato )と呼ぶようになるか? としています。)

また、第2次大戦終了後のベビーブーマーの人達が昨年で60才を越えるようになったわけですが、この調査によると50才のアメリカ人の方が20才のアメリカ人よりもTVを観ている時間はより多くなっていると言う結果ですが、この傾向は今後も続くものと予測される、としています。

Lookout Mountainの地上波デジタルTV送信アンテナの建設が始まる:

デンバーの町を一望出来るロッキー山脈の東山麓に在る高台Lookout Mountainには現在多くの送信アンテナが建っていて、TV放送のデジタル移行に伴う新規アンテナの建設場所としても理想的な地の利と言う事でコロラドの地元TV放送業者がその建設許可を以前より申請していましたが、地元住民の電磁波による主としてガン発生のリスクが高まると言う事からの反対にあってその調整の打ち合せがもたれて来ましたが、なかなか難航して結論が得られないまま推移しています。
今回デジタル完全移行のFCC規定の2009年2月17日の期限にこのままでは間に合わなくなってしまうという事からコロラド州議会では 着工が現在地上波デジタルTV放送は4つのチャンネルからデンバーの街の中心に在る最も高いビルであるRepublic Plaza ビルの屋上に設置された送信アンテナから放送されていますが、サービスエリアとして北はLongmontやBoulderの町、南はCastle Rockの町までをやっとカバーしています。
Lookout Mountainからの送信が始まると北はFort Collinsの町、南はColorado Springsの町までを充分カバーする事が出来る計画で十分なサービスエリアが確保されるとしています。

Maggie and Ginger
マギーとジンジャー:


我が家の犬2匹、マギー(ドーバーマンの雌生後6ヶ月)とジンジャー(ジャーマン・シェパードの雌5才)とは今回の大雪には当初驚いていたものの直ぐに雪の中へ飛び込んで遊びまわっていました。
マギーの方は成長著しく、早くも上背では既にジンジャーより高くなっています。 しかしながら、まだ子犬で全体的には細い身体ですが、胸の筋肉や脚の筋肉が日に日に発達して来ています。
まだ、自分が子犬なのだと言う感じでジンジャーに挑戦して行くので、始めはジンジャーが適当にあしらっていますが、最後にはタジタジとなってしまうこの頃です。
ジャーマン・シェパードのジンジャーは身体の毛が抜け替わって厚い毛皮のコートを着ているのと同じで寒さには強いようですが、マギーの方は身体の毛が全体に短く寒さに弱いように見えます。 また肺炎を起されては困るので犬専用のセーターを何枚も買ってきて着させています。

DIAの10月の乗降客数がまたまた新記録:

デンバー国際空港の10月の乗降客数が公表され390万人と昨年の数字を12.2%上回ったとされています。
これで乗降客数の記録更新は18ヶ月連続となり、今年1月から10月までの累計乗降客数は合計4030万人となって、昨年同時期の数字を10.5%上回る数字となっています。
デンバー空港の長期運用計画の第2期プランの策定時期に当りますので、こうしたデンバー空港の利用客数の増加に伴っての対応策が検討されています。

それららの中には以前このレポートで報告したような、デンバーのダウンタウンに在る鉄道駅ユニオンステーシヨンと空港とを結ぶ高速鉄道の建設や現在の3つのコンコースの内のA及びCコンコースのゲート数の増加工事、そして慢性的に飽和状態となってしまって来ている駐車場の満車状態の解消策など具体的な作業が今年は計画されています。

こうした長期計画の策定実施に当って航空産業の予測見通しを専門としているMike Boyd氏の予測が示されていますが、それによると;
(1) 航空機体について: 今後10年から15年で総金属製の機体の航空機は丁度LPレコードが陰を潜めてしまったように無くなってプラスチック複合材料製に変わる。
(2) 格安航空運賃の便について: 現在の各便の内特別に低価格の路線運用は振るい落とされ新たな運用運賃が採用されるようになるだろう。 格安運賃のサウスウエスト航空はその運賃体系を変更するようになるだうし、フロンテイア航空はより格安運賃の拡大策を展開するだろう。
(3) 乗客へのサービスについて: 現在のような悪い状態が継続するか、今より少し悪いサービス状態となると思われる。 機内での食事サービスは再び戻ってくると思われないし、既に我々には機内食は不必要なものだ、と言う気風が一般に定着してしまうだろう。
(4) 海外直行便について: 新しい航空機体が運用され始めるのでデンバー空港からの海外直行便は今後ますます増加する傾向となるだろう。
東京(成田)への直行便が始まる事が考えられるが、それをやるのはユナイテット航空でそれ以外の会社が始めるとは考え難い。(私は全日空ANAが始めてくれる事を期待していますが)
(5) ユナテット航空について: もしユナイテット航空社が新しい経営陣を得る事が出来れば今後業界のトップ航空会社に返り咲く事になるだろう。 同社の様な経営形態の会社が今後前向きな経営施策が今後展開される事を期待したい。
(6) コロラドの航空情勢について: 州内の航空事情に関しては良い方向に進み悪化要因は見られない。
Colorado Springsはフロントレンジ地域での2番目の主要空港となるし、Durango は石油や天然ガスの採掘が盛んとなる事から大きなカナメの空港になり、Grand Junctionはロッキー西山麓の主要空港として発展するだろう。
などとしています。

デンバー空港のゲート数拡張が決定:

以前のこのレポートでも報告しましたが、デンバー空港の乗り入れ各航空会社の発着便数の増加に伴って発着ゲート数の増加要求が高まっている事に対応するため、かねてより計画されていたコンコースCのゲート数8個所の追加工事に着工する事が決まりました。
これはメインターミナルから一番離れているコンコースCの建物を東に延長してゲート8個所を追加するもので、併せてトイレやコーヒーショップなども追加となる計画です。
工事期間は3年を予定しており、総工費は1億6000万ドルを見込んでいます。

現在コンコースCは合計22のゲートで構成されており、

SouthWest 4 gates
Delta 4 gates
American 4 gates
Northwest 3gates

AmericaWest と US Airwaysの共用 3 gates

BigSky 1 gate

Alaska とHorizon の共用 1 gate

Midwest 1 gate
AirTran 1 gate

と言う利用状態ですが、特に今年1月下旬からデンバー空港に乗り入れている格安料金で実績を伸ばしているサウスウエスト航空が今後の発着便数の大幅増加計画を示しており、今回のゲート数の追加工事は主としてそれに応える形となっています。

ちなみに現在デンバー空港ではユナイテット航空が専用で利用しているコンコースB の東端で短距離便専用の小型機用のゲート数の拡張工事が行われており、更にコンコースAのFrontier航空の乗り継ぎ用の施設の建設を計画しており、空港全体での乗降客数の増加とともに設備拡張が順次行われる事となりますが、最終的には空港全体で5000万人の年間乗降客を扱えるまでになるとしています。

アメリカ航空界社間での買収・合併計画進行中:

昨年末から伝えられているニュースですが、ユナイテット航空(第2位)がデルタ航空(第3位) の買収交渉を行っている、とかUS Airwaysがやはりデルタ航空への買収を持ち掛けているといった航空会社間の買収・合併の話しがいろいろと伝えられています。
そうした中で、現在最もまとまりそうな話しとしてユナイテット航空がコンチネンタル航空(第4位)の買収・合併を持ち掛けていると言う事が有ります。
デンバー空港の主要エアーラインであるユナイテットとテキサス州ヒューストン、オハイオ州クリーブランド、ニュージャージー州ニューアークを主要ハブとして、更にラテンアメリカの各地への路線で強い活動を展開しているコンチネンタル航空社とはその営業路線で競合する路線が少なく、合併してより強力な事業展開が可能と推定されています。

コンチネンタル航空は現在のDIAが出来る前のデンバー空港であったステイプルトン空港の頃にはユナテット航空と並らんでデンバーの2大主要航空会社でしたが、DIAが出来て以来新たにスタートしたフロンテイア航空にそのデンバーからの路線を譲って現在ではヒューストンへの路線が残っているだけ、と言った状況に有り、合併されたとしてもデンバー空港で一日400便以上の出発便を扱い、5000名以上の地元従業員を雇用しているユナイテット航空への影響は非常に少ないと見られる事からコロラドの地元でもこのニュースには歓迎の意を示しています。
いずれにしてもアメリカ航空各社間の買収・合併の話しは今年の航空業界の重要話題となりそうです。

Back Yard Patio
雪に覆われた裏庭のテラス:


2003年3月の大雪の後で、湿った大雪だったのであまりの重さにテラスの屋根が潰れて、少し前にその下で雪かきをしていた私とジンジャーとが間一髪で怪我をせずに済んだのですが、その後頑丈な屋根と支柱に建てなおしたので今回は全く問題ありませんでした。
今回は気温が低かったせいか完全な乾燥粉雪ですが、屋根からの吹き降ろしが軒下に積もって150cm位に積もってしまったので犬達の裏庭へ出る道を付けるのにその除雪が大変でした。
そんな中「犬は喜び庭駆け回る」という事でジンジャーとマギーは雪に埋まりながら大喜びで駆け廻っていました。
家の道路側の除雪には久し振りに我が家のエンジン付きの除雪機を動かして除雪しましたが、それでも大変な仕事で汗を流しました。

真珠湾攻撃記念日:

日本では12月8日が太平洋戦争の開戦記念日となっていますが、アメリカでは時差の関係で12月7日がパールハーバー攻撃記念日となっています。
コロラドでは地元新聞やTVのニュースでこのハワイのパールハーバー攻撃の記念日として大きく扱っており、コロラドに住んでいる当時の生き残り軍人の記憶に基ずく現場の様子に付いての解説が為されています。

デンバーの街の西のLakewoodに住んでいる当時アメリカ海軍航空隊のパイロットで生き残ったJim Doyleさん(現在83才)の当時の現場の様子の解説が大きな紙面を割いています。
ちなみにこの真珠湾攻撃後にDoyleはガダルカナル海域で日本軍と空戦中に撃墜され負傷しましたが救出され、負傷兵として帰還し現在に至っています。
「Japanese sneak attack never forgotten」(けっして忘れない日本の卑怯な攻撃)と言ったタイトルで記事が扱われているのが大変気になります。

ハワイの現地時間で1941年12月7日午前7時55分の日本軍の航空機による真珠湾への攻撃が開始され、太平洋戦争の火蓋が切られたわけですが、今年も日本軍の攻撃で沈没し最も多くの死亡者を出した戦艦アリゾナの記念会場で全米から退役軍人など大勢が集まって記念式典が行われました。
この真珠湾攻撃で亡くなったアメリカ人の総数は2390名で、負傷者の数は1178名となっています。
沈没した戦艦アリゾナと共に死亡したアメリカ軍人は1177名にのぼり、攻撃を受けて沈没した他の艦船中で最も多くの犠牲者を出しています。
この時の被害はホノルル海軍基地の艦船12隻が沈没し、9隻が大きなダメージを受け、ヒッカム航空基地では合計320機の航空機が攻撃破壊されました。

一方、あまり日本人の我々にも今まで知らされていませんでしたが、真珠湾攻撃作戦で亡くなった日本の兵士の総数は185名で予想以上に多数にのぼっています。
今年で65周年の記念日となりましたが、当時のアメリカ軍人でホノルル海軍基地やヒッカム航空基地に勤めていた生き残り軍人の数は現在640名程となっており、何れも80才代から90 才代の年令となってきており、5年に一度開催されるこのパールハーバー記念式典も今年が最後となるのではないかと想像されています。

ちなみに、私はこの真珠湾攻撃をSneak Attack(卑怯な攻撃)とするアメリカ人と話す時は、連絡の技術的な不備で事前宣戦布告とならなかったものの、何故日本軍はやれば出来たのに海兵隊を乗せていって上陸・占領するまでやらずにアメリカの大型空母2隻が居ないと言うのに直ぐに引き上げたのか? といった疑問を彼等に投げかけて考えてもらうようにしています。

日系人収容所跡地が記念公園として管理される事となった:

日本軍の真珠湾攻撃で始まった太平洋戦争で当時の日系アメリカ人12万人以上が全米に設けられた10個所の強制収容所へ収容され終戦までの期間そこで過ごさざるを得なかった事は、現在になってアメリカの国家として誤まった選択を行ってしまった、と認められ対象者への補償なども含めて法律的な人権の回復も行われています。

当時の10個所の収容所のうちの一つがコロラド州にもありましたが、州の南東の端に位置するGranadaの町に近いAmacheと言う場所に設けられたもので、全米10個所の収容所の内では最も少ない人数の収容所でしたが、最も多くの人員を収容時で7597名の日系人が収容されていました。
今回下院を通過した法律でこれらの10個所の収容所の跡地をアメリカの国家の犯した過ち記録として残すために3800万ドルの予算を投じて国立公園局がその歴史的な事実の調査研究と記念公園設立を行う事となりました。
今回の法律はあとブッシュ大統領が署名して成立となりますが、ブッシュ大統領は承認の意向を示していますので年内中には成立するものと思われます。

不法入国労働者の逮捕:

ヒスパニック系、特にメキシコからアメリカへの不法入国労働者の人口増加がアメリカ政府としても無視出来ないレベルに達して来ている事から、それらを取り締る新しい移民法がアメリカ議会を通過成立し、現在各州毎にそのルール制定にかかっているところです。
そうした中、去る12月12日に日本ではチーズなど乳加工食品で有名なSwift の牛豚肉処理工場、下記の6州6個所にICE(Immigration and Custom Enforcement)の係官による抜打ちの取り締りが行われて合計261名が不法移民労働者として逮捕・拘束されるという事件が起きました。

州・所在地 牛・豚
一日の処理頭数
 
コロラドGreeley 牛肉
2750
 
ユタHyrum 牛肉
2200
 
ネブラスカGrand Island 牛肉
5600
 
テキサスCacutus 牛肉
5300
 
アイオワMarshalltown 豚肉
172000
 
ミネソタWorthington 豚肉
172000
 

Swift社は牛豚肉の処理では世界で2番目に大きな企業ですが、これらの工場でSwift社全体の牛肉処理の100%と豚肉処理77%をまかなっており、コロラドのデンバーの北に在るGreeleyの町の処理工場は日本への輸出牛肉のBSE問題でその輸出再開するに当って日本の当局の担当者が行程確認を行なったモデル工場ですが、その運営に当る労働力の多くがヒスパニック系の移民労働者で支えられている事が今回の摘発でハッキリしました。
Greeleyの事業所からは合計合計16名の労働者が検挙されて拘束されていますが、今回はメキシコではなく何れもグアテマラからの不法移民者達でした。

今回の抜打ち捜査でただ不法移民労働者の摘発だけでしたら、不法移民の取り締りの「見せしめ」としてICEが特に顕著な企業の取り締りを行なったので「よく有ることだ」で済まされたのですが、今回は逮捕者の中から他人のID(証明書)を所有しているのが見つかり大問題となっています。
合法移民でアメリカに入国した人達がその所有しているIDを不法移民の人達に販売していると言う事が発覚して、IDとして最もポピュラーな自動車の運転免許証の発行が厳格でないのが問題の源だ、といった事が指摘されています。
お陰で通常のアメリカ人への免許証の発行にその人の身分を証明するIDについて2種類を示す必要が出るのではないか、といった事になっています。

Swift社と言えば、私が綾瀬の上土棚団地に住んでいた頃近くにSwift社のチーズを製造する工場が在ったので今回の事件は大変懐かしい思いで眺めていますが、ドイツでのトルコ系の人達の人口増加やフランスやイギリスでの昔の植民地だった国からの移民の増加といったそれぞれ大きな社会問題に繋がっている事情に良く似たアメリカの現状と言えます 。

地元新聞の年末贈り物シーズンの特選品にJVCのイアーフォンが選ばれた:

コロラドの地元新聞Rocky Mountain Newsの毎週月曜日はそのビジネス紙面の代わりに「Mile High Tech」と言う名称でハイテク関連の記事を載せた紙面となっています。
11月20日(月)のMile High Techでは、贈り物に相応しい電子機器ガジェットの特集としていろいろな商品が掲載されています。1面の中央にはJVCのマシュマロ・イヤーフォンが中心に載っていて目を引きました。

価格は高々20ドルのアクセサリーですが、こうした紙面にJVCの商品が出るのは大変嬉しいものです。この記事のお陰で販売店からの注文がドッと増えるかもしれません。
Rocky Mountain News新聞社の取材部でいろいろと店の展示商品からテストして選ばれた商品ばかりなのでいわば贈り物シーズンに相応しい商品と言えるものばかりです。
ちなみに、HDTVセットについてはパイオニア社の42インチプラズマデイスプレーのPDP-4270HD型が選ばれています。 HDTVには珍しくUSBポートが付いていて、パソコン用のUSB接続の殆どの機器が接続出来るのを特長としています。

Another Snow in Back Yard
再び降った雪に覆われた裏庭:


12月20日、21日、23日と降った雪がまだかなり残っていると言うのに再び降雪の様子で、この写真は12月30日(土)の昼少し前に撮ったものです。
27日午後から降り始めて29日の昼まで降り続きましたが、今回は風を殆ど伴わず降雪量も約30cmと少なかったので、折角コロラド州知事が早くに非常事態警戒宣言を行って州兵の出動も行われましたが、空振りに終ったようです。

前回の大吹雪に懲りて道路の除雪体勢も万全で臨みましたのでデンバー空港でのキャンセル便は 多数に上りましたが、道路の方は殆ど問題無く済みました。
我が家の前の通りもま夜中に大きなモーターグレーダーが来て雪かきを行なったので、前の積雪分も含めてきれいとなって自動車も問題無く通れるようになりました。

写真の雪を被ったクリスマスツリーの様な木はブルースプルスの木で、私がコロラドへ移住してきた時に植えたものです。 あれから早くも10年目に入っていますが、この木も大きく育っています。 今年中には剪定をしないといけないと思っています。



今までこの「コロラド便り」はその原稿を全てIBMのラップトップ・パソコンT21型を使って制作して来ました。 小型でありながらデイスプレーも見やすく、機能・性能も十分で丈夫といったところが気に入っており何処へ出かける時にも持ち歩いていますが、私の方が依る年波で長時間の使用で疲れる様になって来ましたので、大分以前に購入して今まで我が家の次女が使用していたアップル社の i Mac G5型のデスクトップパソコンを娘から取り上げて次号分から切り替えようと思っています。
内部の写真についてもこの号迄は古いエプソン製のデジカメで撮影していましたが、今度キャノンのPowerShot SD550型を購入しましたので、もう少し良好な画質の写真が撮れるようになると思います。
先号の「コロラド便り」では私自身の体調不良で原稿作成をスキップしてしまい編集局の山田さんなどに大変ご迷惑をかけましたが、今年の2月号からは新たな制作環境で頑張ってコロラドからの便りらしい新鮮なジャーナルを皆さんにお届けしたいと思っています。
新たな2007年が始まりましたが、本年の皆さんのご健康とご活躍をコロラドより祈っております。

 
 

[ 以上 ]
 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
 
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