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コロラド便り(その49)
2006年11月3日(金)
萩原 正喜/コロラド
註:このコロラド便り(その49)には、萩原さんがご自分で撮影された写真を掲載しました。写真下の解説文と共にご覧ください。

10月29日(日)の午前3時を期して今までDay Light Saving Time(夏時間)であったアメリカの時刻が終了して通常時間へ戻り時計の針を1時間遅らせました。
日本とコロラドの間の時差は夏時間では15時間コロラドが日本より遅れた時間でしたが、16時間の時差となります。
デンバー地区の緯度はほぼ岩手県の三沢と同じくらいですので日照時間の詰まりかたは余り日本と変わり無いのですが、夏時間のままですと夏の最中には問題ありませんが、この季節になると朝暗い内から働きに出る感じで夕方は早くに暗くなりますから日が詰まったなあ、と実感させられるこの頃です。

Sign Boards of Election Candidate
選挙候補者の名前を記した多くの看板:


私の家内が所属している教会の近くにある「Life Care Center」と言う名称の老人ホームの前の道路沿いの芝生に立てられた今回の選挙の候補者の名前を記した沢山のサインボードです。
日本でしたら公示板が選挙専用に造られて候補者の写真入りのポスターが掲示されますが、こちらでは、この様に交通量の多い道路傍を狙って、その芝生に防水加工した厚紙に候補者の名前などを印刷してその両端に地面へ差し込む棒が付いているボードを立てるようになっています。
このLife Care Centerは公共の施設ですので、どの候補者も公平に立てられますので、この様に今回の選挙の殆どの候補者のものが並んでしまって、これで宣伝効果が有るのかどうか疑問です。

10月に入ってから既に2回一面に真っ白に為るほどの降雪があり、追って10月26日(木)の朝に起きたら一面真っ白で20センチ程の積雪でしたが、午後まで降り続き25センチ程積もりました。
今までは道路はまだ地面が暖まっている為か直ぐに融けてしまい問題ありませんでしたが、今回は道路もかなりの積雪で4輪駆動車の出番となりましたが、街の交通は1日中渋滞しました。 気温があまり低く無かったせいか大変湿ったベタ雪で我が家の周りの雪かきには除雪機を動かそうかとも思いましたが、大した量でないからと思ってシャベルで始めました。しかしあまりに重い雪で大変苦労しました。
朝の最低気温は摂氏零度以下となる日が続くようになり冬が駆け足でやってくる時期となっています。

10月31日(火)はハローウイーンです。 悪魔やいろいろなコスチュームの子供たちが各家を廻って 「Trick or Treat」と呼びかけチョコレートやキャンデイをもらって歩くと言う習慣がアメリカでは現在でも残っていますが、「悪魔払い」の習慣なども丁度日本での十間夜の習慣に似ています。 我が家では鉛筆を沢山用意して子供たちに渡すようにしました。
今年は特にヒスパニック系(メキシコ系)の子供が増えたのを感じ、最近のコロラドの人口動態の変化を知らされました。

アメリカでは11月の第一火曜日がElectionday と言って全米でいろいろな選挙がまとめて行われる日になっています。
今年は連邦議会の上院議員の1/3議席と下院議員全数が改選される事になっており、コロラドでもその選挙戦が真っ盛りという状況です。 また、コロラド州の現職知事Bill Owens氏の任期が切れる事から知事選も同時に行われます。
デンバーを中心とする選挙区では今回は下院議員の選出だけですが現在6名の候補が立候補しており民主党と共和党からそれぞれ立っている候補が他の4名を大幅に引き離して事実上の2名の候補による一騎打ちとなっています。
何れの場合もTVや新聞広告でのいわゆる「ネガテイブ・キャンペーン」対立候補者の不利な点を指摘して「こんな候補者を当選させて良いのか?」といった選挙合戦が多く目に付きます。
こうした政治役職の投票の他にその地区ごとの選挙民投票にかける事項の多くの項目についてYES / NO で投票する仕組みになっており、日本で言えば市民投票になりますが、多くの重要事項が議会の議決だけでなく一般の投票者の意志がこうした行政事項に反映される事となり大変良い仕組みだと感じます。

アメリカの総人口が10月17日(火)東海岸時間で午前7時46分に誕生したベビーをもって3億人に達した、と国勢調査局から発表されています。
翌日の新聞各紙はこの3億人目の赤ん坊の大きな紙面を割いた写真とともにアメリカでの3億人の人口構成に付いての解説や注目点についての記事で埋まっています。 特にコロラドの地元新聞では近年の人口増加率が全米で最も高いコロラド州と言う事もあってコロラド州の人口動態に関する記事が多くの紙面を割いて記述されています。
また、雑誌Timeの10月30日号では「America by the Numbers」(アメリカの基礎数字)と言う事で13ページもの誌面を割いていろいろな角度からの統計グラフを多く載せた特集記事を掲載しています。

今度の選挙戦での焦点ともなっているヒスパニック人口の急速な拡大と違法移民者の扱いに関する立法問題についても3億人に達した事で中心話題として解説されており、コロラドでは特にメキシコからの違法移民者数が多数に昇り、農業、畜産業、建設業、ホテル業、レストラン業などの業種では州の定める最低賃金法の賃金よりも大幅に安い賃金で多くのこうしたメキシコからの違法移民者を雇用して業種が成り立っている事から「必要悪」と言った感覚で一般には受け留められており、今回の知事選挙では重要課題として焦点になっています。

今回の選挙に於けるコロラドのヒスパニック系の有権者数は当局の公表では合計163000名にのぼり、2002年の中間選挙時が118000名でしたから、約38%の増加となっています。 この増加率は全米で最も高い数値となっているとしており、まだまだ少ないものの無視出来ない存在となって来ている、としています。
併せてイラクやアフガニスタンでのアメリカ軍の活動に付いて今後どうするか? といった事が特に上下院議員選挙の論戦の焦点となっており、どちらも現在のアメリカでの最も頭の痛い政治課題と言えます。

Sign Boards in front of supporting Home
特定の候補者を支持している家の前のサインボード:


公共の場所以外は勝手に候補者のサインボードを立てることが出来ません。
したがって通常の家では特定の候補者を支持しているか、特に宣伝に効果的な場所の家では頼み込んで立てさせてもらいます。 しかしながら、そのために金銭の授受が有ると選挙違反となります。
写真は我が家の3軒隣に有る家の前の芝生に立てられたサインボードですが、「私は今回の選挙では**候補を支持します。」と言った意思表示にもなっています。

アメリカの総人口が3億人を越えた:

アメリカの国勢調査局は10月17日(火)に特別発表を行って朝の5:46に生まれた子供でアメリカの総人口が3億人となった事を伝えました。
中国、インドについで世界第3位の人口ですが、それでも世界中の総人口の約5%未満となっています。
年代毎の人口の変化を見てみますと次のようになっており、完全な右肩上がりの変化を示しています。

1790年 390万人
1880年 5000万人
(1900年)76、094、000人
1915年 1億人
1967年 2億人
(2000年)281、421、906人
2006年 3億人
2040年後半4億人 (推定値)

と言う事で先進国の中では唯一の人口増加を示している国となっています。
現在の状況に付いて分析では、この増加の主要原因はメキシコを始めとする中南米及びカリブ海の国々からの移民の増加が大きく影響しており、いわゆるヒスパニック系の人口が急激に増加して来ている事が指摘されています。
アメリカ全体の人種構成が大きく変化して来ており、しばらく前よりTVのスペイン語放送のサービスが増加して来ている事や電気製品の梱包段ボールや取り扱い説明書などに英語だけでなくスペイン語で併記される様になって来ている事がその傾向を端的に表わしていると言えます。
アメリカは基本的に移民で成り立って来た国で「人種の坩堝(Melting Pot)」と言われて来ましたが、その人種の構成が大きく変って来ているのだと言えます。

アメリカの3億人の人口の人種別の構成比を見てみますと下記のようになっています。

白人: 2億3990万人 (80.1%)
ヒスパニック: 4420万人 (14.8%)
黒人: 3830万人 (12.8%)
アジア系: 1310万人 ( 4.4%)
2種以上の混血: 470万人 ( 1.6%)
アメリカンインデイアン及びエスキモー: 290万人 ( 1.0%)
ネイテイブハワイアン及び太平洋上の島民: 52万人 ( 0.2%)

年代別のアメリカ外で生まれた人口(移民)の比率変化を見てみると、アメリカは建国の古くより移民の国だと言う事が分かります。 途中1970年代前後では減少していますが、現在では12%と上昇して来ており、特に現在全米で1100万人居ると推定されている不法移民の数を加えると14.6%に達し、多かった1890年代のレベルに達している事になります。
アメリカの人種別の15才から44才までの女性の生涯出産数を見てみると、

白人:1.85人
黒人:2.02人
アメリカンインデイアン:1.73人
アジア系:1.90人
ヒスパニック:2.82人

となっており、夫婦で子供2.1人であれば人口が一定と言われているので、その2.1人の出産数を越えているのはヒスパニック系の人達でそれも大幅に越えている事になりますのでヒスパニック系が増加するのが良く分かります。
また、全出産数の内結婚していない女性の出産は年代毎に増加しており、現在では全体の35.8%に達しており、15才から19才までの女性が出産する比率は年代毎に減少しており全体の4.11%となっています。 (アメリカでは女性は15才で結婚する事が法律で認められている。)
人種別のアメリカの人口構成の変化をこれからの2050年代までの推定によると、人口の増加はヒスパニック系のみが占めるようになり、その時のヒスパニック人口の平均年令は何と26才と言う若さとなると推定されています。 そして白人は全人口の半分の50%となってしまうと推定されます。

来る11月7日のElectiondayを目指して現在展開している連邦議会の上下院議員の改選では当然「不法移民」の増加の問題に付いてどう対処すべきかが議論の争点となっており、選挙権の有る人の居る家庭を対象に郵送されて来た広告では、こうしたアメリカへの特にメキシコからの不法移民者達を人道的な観点から救済しようとする活動を行っているアムネステイ組織に対して議会の実力者Ted Kennedy上院議員が法律的に支援するという意志を表明しているのをコロラドでのEd Perlmutter候補者が支持してるのは問題だ、として彼に投票しないように呼びかけているものが配達されています。

下記の各数字は「アメリカ人1000人中の何人が―――」という比率統計数字です。

568人が生まれた州内に住んでいる。
455人が雇用されている。
420人が前回の大統領選挙で投票している。
405人が結婚している。
341人が自動車で独りで通勤している。
173人が家庭で英語以外の原語で話している。
159人が健康保険に入っていない。
126人が貧乏な暮らしをしている。
122人が65才以上である。
115人が自分はアイルランド系だとしている。
23人が刑務所または牢屋に入っているか仮釈放、保護観察の身である。
8人の祖父母が孫の生活の面倒を看ている。
5人が現役の軍人である。
1人が幼稚園へ行っている。

Sign Board for selling House
売りに出された家の前に立てられたサインボード:


所有する家を売却したいと不動産屋に依頼すると、不動産屋がこの様にその家の前に売却の告示をするサインボードを立てて、箱の中に販売価格とともにその家の詳細な内容情報を記したパンフレットを入れて通行人が誰でも勝手に取れるようにします。
この家は我が家から至近距離にあり老夫婦が住んでいますが、かなり広い家なので維持出来なくなって老人ホームへ引っ越す事に決めて売りに出された様です。
この写真は家の表側から観たものですが、前の広い芝生だけでなく裏側にも広い芝生の庭が付いています。 大型の自動車2台を納められるガレージも付いていますが販売価格は219、400ドルとなっています。

オローラ市へ納める不動産税は年額1258ドルで4ベッドルーム、トイレ・バスルームが3個所付いているとしています。 1969年に建てられた家だそうです。
この様に通行する人や車の人に関心を引いて宣伝する為にこの様なサインボードを芝生に立てるのがこちらの習慣となっているようです。

コロラド州の人口増加は全米でトップ:

アメリカの総人口が3億人を越えたと言う事で、それではコロラド州の人口はどうなっているのだろうか? と言う事に付いて報告します。
コロラド州の総人口の年代別の推移を見てみると下記のようになっています。

1950年  120万人
1953年  140万人
1955年  150万人
1959年  170万人
1966年  200万人
1973年  250万人
1993年  350万人
2000年  430万人
2005年  460万人
2008年  500万人 (予測)
2018年  600万人 (予測)

この近年の人口の上昇率で言うと実はアメリカの中で最も急上昇している州となっています。

アメリカ全体の人口上昇率は約年率1%位ですが、コロラドの最近の数値は1.4%の上昇率となっていて、将来的には1.8%位の増加率となるものと州当局では予測しています。
2000年の国勢調査時の統計で総人口は4、324、807人と記録されていますが、その時の出生率は1.51%となっていますのでむしろ低いくらいでした。
そして、コロラドの人達の平均余命はやはり1900年代後半には急上昇して現在78才となっていますが、2000年以降にはその伸び率が下がって来た傾向を示しています。

急速な人口増加の主たる原因は主としてメキシコからの合法/不法移民の増加によるところが大きく影響しています。
ちなみに2000年のコロラド州への移民の総数は369、903名で総人口の8.6%程でしたが、 現在では不法移民の数が増えている事から約2倍ほどの移民総数となっているものと推定されています。

人口の増加の地理的な状況は今までデンバー地区を始めとするロッキー山脈の東山麓のフロントレンジと呼ばれる都市部に人口が集中していましたが、近年では少し更に東へと移って来ており、農業や牧畜業が主体を占めている地域にそうしたメキシコからの移民の人達が職を求めて増加していると推定されています。
こうした、低賃金で雇える不法移民を受け入れる環境素地が整のっているコロラドと言えそうです。

一方、メキシコ・アメリカ・カナダ間で結ばれているNAFTA条約でこの3国間の貿易が盛んになりましたが、麻薬の密輸入の摘発も増加しており、コロラド州内での殺人事件を含む犯罪も増加しているのですが、取り締り当局では「人口1000人当り何件」と言うような発表の仕方を行っているので、結構少ないではないか、との印象を一見与えますが、私が9年前にコロラドへ移って来た頃に比べると何か最近は連日起きている様で物騒になった、と言う印象です。

一方、1950年では一軒の家庭は約3.25人で構成されていましたが、現在では約2.5人となっています。 したがって、人口が増えて家族構成が少なくなったと言う事は住宅戸数が大幅に増加していると言う事を示しています。
そうした訳で現在の州当局の課題は経済発展を計り中国やインドに流出するハイテク関連の仕事の流れに対して如何に高い賃金の良い仕事を産み出してこうした人口増加を吸収出来るかと言う事になっています。

DIAの8月の乗降客数が新記録:

ここのところDIA(デンバー国際空港)の乗降客数が毎月その前年同月比で記録を塗り替えている報告をこのレポートで繰り返していますが、最近8月迄の実績が発表され 8月の総乗降客数は430万人を記録し昨年8月との比較では5.1%の増加で開港以来最も忙しい8月となっています。
またこの8月の記録をもって16ヶ月継続して前年を越える乗客数を扱っており、全米の各主要空港の記録では殆ど昨年と同じ数値と為っているのに対してデンバー空港だけが増加の記録を上げています。
このペースで行くと今年の総乗降客数は約4800万人となり空港開港時に計画した空港の扱う能力の 上限であった年間5000万人と言う数値にあと200万人と迫る事になります。
当然、DIAの総発着便数も多くなって来ており、昨年8月の実績より12.2%の増便となっており これらは主としてデンバーをハブとしているユナイテット航空、フロンテイア航空、サウスウエスト航空の各社の増便が占めています。

アメリカではその土地の主要空港の乗降客数の変化はその土地の経済発展の状況を反映する、とされていますが、DIAの扱う乗降客数が増加するのは喜ばしいことですが、この乗降客数は発行ボーデイングパス数をベースに集計しており、DIAは主要なハブ空港であるために乗り継ぎ客数のみが増加して肝心のデンバー空港のチェックインカウンターを通過する乗客数はどうなのか? 気になるところです。

デンバー空港はメインターミナルとA,B,Cの3つのコンコースで形成されており、その間を地下を走る電車で接続しています。
その内でも中央のユナイテット航空が使用しているBコンコースが最も大きくゲート数が沢山ありますが、現在その東端に小型ジェット機を使用する短距離便用のゲートを主として現在Aコンコースを使用しているユナイテット傘下のUnited Express用として拡張建設中で、これが完成するとユナイテット間の乗り継ぎが便利となり、Aコンコースの6ゲートはフロンテイア航空へ追加引き渡しされる事となっています。
その他にDIA当局では現在今後長期のマスタープランを作成中であり、その計画にはAコンコースの東端に1億6000万ドルの予算で新たに6ゲートを3年がかりで拡張建設する計画をデンバー市へ提出しており、その外にデンバーのダウンタウンにある鉄道駅ユニオンステーシヨンと空港とを結ぶ電車路線を1000万ドルの予算で計画しており現在の総輸送量の25%アップを計画しています。
そのうちANA(全日空)が成田からのダイレクト便を乗り入れないかなあ、などと私は思っています。

コロラド州内の銀行でWells Fargo銀行が首位:

現在の預金高でコロラド州内及びデンバー/オローラ市内の各銀行の実績が公表され、5大銀行が下記の順位となっています。

  デンバー/オローラ市内 コロラド州全体
1位 Wells Fargo (20.0%) Wells Fargo (17.6%)
2位 U.S. Bank (11.4%) FirstBank (8.9%)
3位 FirstBank (11.3%) U.S. Bank (8.3%)
4位 World Savings Bank World Savings Bank
5位 Chase Bank Chase Bank
5銀行合計 55.2% 46.2%

ちなみに1位のWells Fargo銀行の預金額はデンバー/オローラ市内だけでは85億3000万ドルで、コロラド州全体では134億2000万ドルとなっています。 この金額が多いのか少ないのか良く分かりませんが、アメリカ人は個人の預金額は日本人に比べると非常に少ない事で知られていますので日本の銀行と直接比較する事は出来ません。
Wells Fargo銀行は駅馬車のマークで知られており、かって駅馬車でアメリカの東部の主要都市から中西部そして西海岸の主要都市へと郵便やお金の輸送を行っていた会社が銀行業を始めた、と言う歴史的な銀行として知られています。
総本店はサンフランシスコに在りますが、各支店が独立採算の会社組織となっており、コロラドの総本店はデンバーのダウンタウンに在る金銭登録機の形をしていてCash Register Buildingと呼ばれている高層ビルの1階から3階の3フロアーを占めています。

昨年度の実績ではデンバー/オローラ市内もコロラド州全体に付いても2位はU.S. Bankだったのですが今年度はFirstBankが預金獲得に頑張ってU.S. Bankが預金高を減らした事からコロラド州全体で順位が入れ替わりました。 デンバー/オロラーラ市内についても順位は変わらなかったものの非常に接近した預金高となっています。 (アメリカの国家会計年度は10月1日から翌年の9月30日)
一方、地元の中小企業への貸し出しについてはやはりWells Fargo銀行がトップで下記のような順となっています。

1位 Wells Fargo 440件 5690万ドル
2位 U.S. Bank 399件 4510万ドル
3位 Chase Bank 326件 2600万ドル

以上の内容からWells Fargo銀行がコロラドの最も地元密着の銀行となっている事が伺えます。
ところで、アメリカの個人の銀行預金はFDICと言う機関で保護されていますが、日本でも最近実施された「ペイオフ」のシステムと同じで例えばある銀行が破産した時の保護される金額は一人当たり日本では1000万円までとなっていますが、アメリカでは10万ドルまでが保護されます。
もともと「ペイオフ」の仕組みはアメリカの制度を参考にして検討され実施されたと思われます。
それにしても日本の銀行預金の場合の「ゼロ金利」に比べるとアメリカの金利は非常に高いのですが、どうしてアメリカ人は預金をしないのだろうか? などと考えさせられますが、ローンやリースでの金利も高い事から生活レベルを高く維持しようとすると預金する余裕が出ないと言う事のようです。

アメリカ連邦議会の選挙の仕組み:

今年の11月7日(火)はElectiondayでアメリカ連邦議会議員の選挙が行われますが、その選挙の仕組みに付いて参考までに記します。
アメリカ連邦議会は上院( Senate )と下院( House of Representative)とで構成されており、共和党と民主党の事実上の2大政党制ですが、それぞれの議員の構成は、

上院 ( Senate ):各州それぞれ2名の議員を選出出来て、50州あるので総員100名で構成され ています。 そして議員の任期は6年ですが、2年毎に総員の1/3が改選される事となっています。
コロラドでは今度の選挙では上院議員の選挙は行われない年に当ります。
議員となれる資格としては、30才以上でアメリカ市民として9年以上、となっています。

下院( House of Representative):総員は435名で各州の人口に応じて選出される議員数が定められています。 すなわち人口の多い州が多く議員を選出出来ると言う仕組みです。
一番選出議員数の多いのはカリフォルニア州の53名で、一番少なくても1名となっており、ワイオミング州、モンタナ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、 バーモント州、デラウエア州そしてアラスカ州などがそれぞれ1名ずつとなって います。
コロラド州からは7名の議員が選出されますが、州内を7つの選挙区に区切って、それぞれの選挙区からは1名ずつが選出されます。
議員の任期は2年で、2年毎に改選されます。
議員となれる資格としては、25才以上でアメリカ市民として7年以上、となっています。


一年で世の中の動きが最も活発な11月に早くも入っています。
今年も9月の「杉の会」の会合には私は出席出来ず、たびたび失礼していますが、「杉の会」のWebに幹事の方の撮影された皆さんの写真が載って元気な懐かしい多くの顔に会う事が出来ました。
何か最近日時が経つのが大変早いように感じます。 11月7日のElectiondayの後は11月23日がThanksgiving Dayで、そして12月25日のX'mas そして2007年New Years Dayと追いかけられて居るような感じすらする最近です。

日本でもこれから朝晩寒い季節となって来ますが、皆さん風邪など引かれぬよう気を付けられ元気にお過ごし下さい。

 
 

[ 以上 ]
 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
 
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