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コロラド便り(その44)
2006年6月3日(土)
萩原 正喜/コロラド
註:このコロラド便り(その44)には、萩原さんがご自分で撮影された写真を掲載しました。写真下の解説文と共にご覧ください。



Davies' Chuck Wagon Diner
Colfax Avenueの西端にあるダイナーレストラン:


今回はデンバー地区に在るレストラン・ダイナーを3個所ほど紹介します。
最初はアメリカで一番長い通りと言われているColfax Avenueの西の端に近いLakewoodの街に在るDavies' Chuck Wagon Dinerレストランです。
1957年にこのColfax通りに開業して以来ズーと営業を続けて来ています。
ロッキー山脈越えの国道70号線との合流点から近くにあり、レストランの裏側が広い駐車場となっている事からロッキー山中へドライブした人達が帰りに寄って食べて行くので繁盛しています。
また、多くの引退した年寄りの集会場所にもなっていて多くの昔馴染みのお客達がコーヒーを飲みながら談笑する場所ともなっており日昼の午後はそうした人達で混雑しています。

Colfax通りのこの近くには道の両側にオートバイのハーレイ・デービットソンを始めホンダ、スズキ、カワサキ、ヤマハと各デーラーが並んでおり、そうしたモーターバイクでのドライブを楽しんでこのダイナーへ寄って歓談している光景も多く見かけます。
ちょうどこのダイナーの脇にハーレーが一台停めてありました。
レストランの前の屋外はパテイオとなっていて丸テーブルを囲んでお客が食事をしています。
前の看板はエプロンをかけたカウボーイになっていますが、特に朝食は3.95ドルでサーロインステーキにスクランブルエッグ、ハッシュブラウン、トースト付きと言う事で最も人気のあるメニューとなっています。
全くの気取りの無いアメリカのカジュアル・レストランです。

8月下旬から9月初にかけて新学期が始まるアメリカの学校の制度では、その卒業式は長い夏休みが始まるこの時期に殆どの学校で開催されます。
デンバーから南へ100km程国道25号線を下った所に在るコロラドスプリングスの町の郊外にはアメリカ空軍士官学校が在ります。 空軍兵士のリーダーを育てる専門学校ですが、4年制の大学としての扱いとなっています。

5月31日にはこの空軍士官学校の2006年の卒業式が同校内のファルコン・スタジアムで行われました。 米政府からはラムズフェルド国防長官が主賓として出席して祝辞を述べ、その後で空軍のアクロバット飛行隊のサンダーバーズ・チーム6機による編隊飛行が行われています。
今年の卒業生は合計879名でその内717名が男性、162名が女性となっています。
人種別の内訳は黒人39名、ヒスパニック49名、アジア及び太平洋の諸島出身48名、アメリカインデイアン9名、外国からの留学生8名となっており、残りが白人です。
アメリカ内でのヒスパニック人口の急激な増加の影響がこんな所でも伺えます。

卒業生879名の内491名が航空機のパイロットの訓練を卒業後に受ける事を希望しており、この訓練を受けた卒業生は今後10年間は空軍に従事する事が義務付けられています。
また、今後航空管制の訓練を受ける者は6年間、そして今回の卒業生全員は最低でも5年間の空軍での兵役義務が課せられます。

アメリカ空軍士官学校は当初我が家から近くに在ったLowry 空軍基地内に1955年に設立され、その後現在のコロラドスプリングス郊外に移設されましたが、1959年に第1回の卒業生を出して以来総員38、789名の卒業生を送り出しています。
卒業式の最後には恒例となっている卒業生全員が一斉に帽子を脱いで空高く投げ上げるという儀式も行われました。
ちなみにラムズフェルド国防長官の今回の祝辞の結びはテロとの戦いに触れて「Extremists are waging war against society itself, with only two outcomes in mind: control us or destroy us. 」と述べたと地元新聞が伝えています。 同長官は卒業式終了後、近くにあるピーターソン空軍基地及びその中に在る北米総司令部を訪問した後ワシントンへ戻っています。

電報事業の廃止について:

155年前からアメリカの電報(Telegram)事業をつかさどって来たWestern Union 社では時代の流れで電話やE-Mailでの通信が広く一般的になってきた事から、電報事業からの撤退を決め今年の1月27日の電報の扱いを最後にアメリカでの電報事業が消えました。
もう40年近く前になりますがJVC Americaの創立に加わる機会を得た私は2年半の駐在後に日本へ帰る事になりますが、思い出しても懐かしいWestern Unionの黄色の電報用紙に印字された送別電報をアメリカ各地のお店から頂いた事を思い出します。
その取り扱い量のピークであった1929年には同社では年間合計2億通以上を扱っていましたが、昨年2005年ではたったの21、000通と激減しています。

最近ではWestern Union社の電報事業は主として国際的に27万個所もの同社支店を有して電報送金を行う目的で存在していましたが、電報送金事業を売却し例えばコロラドの例ではFirstData社が現在扱っています。 それも最近では減少してきています。
極く最近では4月13日に私は88才になった母親を亡くしましたが、4月16日にその葬儀を行いました。 その時に多くの弔電を皆様から頂きました。
日本では改めて結婚祝い、昇進祝い、弔電、などの目的でNTTの電報事業がいまだ健全に機能しているのだ、と改めて感じた次第です。
時代の流れとは言えNTTのこうした祝電・弔電事業はアメリカと異なり付加価値を付けたサービスとして今後も生き残って行くように思われます。

小泉首相のアメリカ訪問時の事情に付いて:

コロラドの地元新聞の一面の端に小さな記事が載りました。
「ロックの王様への寄り道」として日本の共同通信のレポートとしていますが、自らを「エルビス・プレスリーのマニア」と称している日本の総理大臣の小泉純一郎氏が6月29日のブッシュ大統領とのトップ会談の後にテネシー州Memphisにあるプレスリー記念館Gracelandを訪問する計画である、としています。

総理大臣の兄弟の正也氏は以前横浜でのエルビス・ファンクラブを主催しており、1987年にはプレスリーの銅像を東京に建立してライス国務長官が東京を2004年に訪問した際に小泉総理のプレスリーについての見識が高いのに感心を呼びました、としています。
総理大臣としては今回が最後のアメリカ訪問となるかもしれないので、この際待望のプレスリーの故郷を訪ねようと言う事かもしれません。

マッチョな車Hummer H1が製造取りやめ:

同様にコロラドの地元新聞の一面の端に載った小さな記事ですが、アメリカ軍用車両としてポピュラーなHumveeは皆さんもイラクのテロ攻撃などのニュースなどで頻繁に見られてご承知と思いますが、これを民生用としたGM社のHummer H1は1992年発売以来12000台を販売して来ています。
その後大幅デザインチェンジしたH2,小型化したSUVのH3と車種拡大して来たが、オリジナルのH1 は2004年の売上げ台数が447台で、昨年が374台となっておりGM社では2006年モデルを最後として、今年6月でその製造打ち切りとするとしています。
ガソリンがぶ飲みのH1は10マイル/ガロンと言う燃費でさすがのアメリカ人もガソリン高騰の折りから買い控えするようになっているものと思えます。



Denver Diner
Colfax Avenueの中央にあるダイナーレストラン:


デンバー市の中央部であるコンベンシヨン・センターや3つの大学から構成しているAuraria キャンパスから近いColfax Avenueと運河Cherry Creak沿いの道Speer Boulevardとの交差点角に在るDenver Diner レストランです。
古くはアルミの外壁のいわゆるダイナー・スタイルの建物だったのですが、近年に建て替えてこの様な建物となっています。 看板が無ければとてもダイナーとは思えません。
街中での交通の要所で車で絶えず混雑していますが、街中にしては裏が広い駐車場となっていますので気軽に車で来て食べて行くといったお客で何時も繁盛しています。
Colfax通りを挟んで反対側はデンバー市の消防署となっています。
左側後方にはデンバー市での高層ビルのRepublic PlazaやCash Registerビルが見えます。

米海軍の主力戦闘機だったF−14トムキャットが引退:

映画の「トップガン」などにも主役を務め今までアメリカ海軍の主力戦闘機として活躍して来たノースロップ・グラマン社製のF-14型Tomcat の実戦使用が今年の9月の飛行で終了して引退する事となった、と報じています。
胴体後尾に2つの垂直尾翼とジェットエンジンを積んで、艦載機仕様の主翼が途中で折れる様になっているものを主体として非常に多くのバージョンが開発され実戦に使われました。
航空母艦の艦載機として横須賀に空母が入る前になると厚木基地に飛んで来て、更には夜間のタッチアンドゴー訓練など騒音問題を周辺の大和市や綾瀬市などの住民との間で起したのも記憶に新しいところです。

キャンピング・カーの出荷が増加:

Recreation Vehicle略してRVは日本ではキャンピングカーと呼んでいますが、全米RV産業協会の報告によると、昨年2005年の年間RV車の出荷台数は合計で384、400台で一昨年2004年の出荷台数から4%の増加となり、27年ぶりの高い数字を示した、としています。
いわゆる「モーターホ―ム」と呼ばれているバス形式のエンジン一体車は一台が40万ドル以上しますが、RV全体の市場では第5位の占有率です。
一方、トレーラー形式で大型トラックで牽引するタイプは一般的に5000ドルから10万ドルとバラエテイに富んでおり、RV市場全体の80%がこのタイプとなっています。
ガソリン価格が高騰していると言うのにこの伸びは不思議な感じがしますが、RVの停泊設備が充実していて、何処へ出かけても安価で利用出来る、そしてこうした大型車両でも楽々運転が楽しめる、といったアメリカならでは事情が反映していると言えます。

コロラドのモリブデン鉱山:


州の西半分がロッキー山脈で占められているコロラド州は1800年代始めのゴールドラッシュに始まって、以来鉱山業が盛んで多くの鉱山が操業しています。
コロラド州に於ける現在操業している主要な鉱山について見てみると、コロラド鉱業協会の調べでは石炭の産出ではアメリカでは6番目に多く産出しており、モリブデンの産出では世界第2位で、金の産出ではアメリカで第3位となっており、コロラド州内には12個所の石炭の炭坑があるが、その内8個所が地中へ掘り進む炭坑で4個所が露天掘りとなっているとしています。

世界第2位のモリブデン産出はデンバーから西へ国道70号線を登ったところにあるHenderson鉱山1個所のみで現在採掘していますが、その産出量は2005年で3200万トンとなっているが、市場 価格の高低に応じてその産出量は大きく変化してきています。
最近ではモリブデンの市場取引き価格が高値に推移していることから、保養地で有名なアスペンの町と山を挟んで南西側に位置するCrested Butteの町から西へ入った所に在るMount Emmons 一帯の地域に新たに鉱山開発が計画されており、その鉱山計画地区の土地売買をめぐる現状に付いて問題が生じている事を地元新聞が解説しています。

現行のHenderson鉱山を所有運営しているアリゾナ州Phoenixに本社を置く Phelps Dodge社では更に東に在るLeadville の町に近いClimaxのモリブデン鉱山を1987年に閉山していたが、再び開いて操業を始めるとしており、モリブデンの市場取引き価格の高値から再び操業しても充分採算に乗るとの判断がされているものと思われる、としています。
モリブデンの市場価格は1977年には10ドル/ポンドしていたのが、1 980年代、1990年代とスポット取引き価格が変動して遂には2001年には2.36ドル/ポンドとなってしまったが、ここへ来て昨年5月では42ドル/ポンドと再び大幅な高騰を示しています。

今回のMount Emmons地区の鉱山開発に付いてはやはりPhelps Dodge社がその土地の開発所有権を得ていますが、新規に鉱山を開発するに当って毎度問題となる公害問題、特にここでは使用する水の浄化の問題がやはり提起されており、同社はあまり面倒な事となるならこの開発は棚上げにして現状のHenderson鉱山と新たに2009年操業再開を目指すClimax鉱山とでこれからの50年間のモリブデン生産をやって行く、としています。
ちなみに1987年にClimax鉱山が閉山した時には3000人以上の労働者がその職を失っています。
この鉱山再開には2億から2.5億ドルの投資が計画されており、年間3000万ポンドのモリブデンを採掘して少なくとも20年間の操業を行うとしており当初の計画では300名の雇用を行うとしています。

天然ガスの採掘現場での雇用が増大しているコロラド:

掘れば何か出てくる天然資源に恵まれたコロラド州ですが、今まで輸入資源との価格競争で採算の取れなかったケースもそれらの価格高騰から最近になって掘削が盛んに行われるようになっています。
また、アメリカ政府も少しでもエネルギー資源の輸入依存度を下げようとこうした資源開発に後押しをしている事から加速しているとも言えます。
アメリカに於ける天然ガスのこれまでの価格推移を調べてみると、毎年冬の需要増大期には価格が上がって、夏には下がるというサイクルを繰り返しながらも年毎に価格が徐々に上昇して、特にここ数年では急激な上昇を示しています。

こうした石油の原油としての汲み上げや天然ガスの井戸を掘削するためにコロラド州とワイオミング州で設けられたリグの設置件数の年代別の推移を見てみますと、2000年に入ってから急激に増加をしてきており、それだけ掘削が盛んとなっている事を示しています。
こうしたリグはアメリカ製、イタリー製、中国製が主たるもので、今までは全てアメリカ製に依存していましたがこうした急な需要増加に対応が困難となってきている事から最近では中国製の進出が始まっており、中国政府もこれを後押ししています。
日本近海の尖閣列島近くでの日本・中国の排他的経済水域での石油掘削に中国と日本政府間でのその権益をめぐって交渉が行われていますが、中国政府のこうした石油・天然ガスの開発に関する世界戦略の力の入れ様は驚く程のものを感じます。 石油は中東から原油で輸入すれば良いといった甘い考えの日本政府に比べて格段の差を感じさせられる最近です。

現在最も盛んに天然ガスの掘削が行われている地域はコロラド・ワイオミング・ユタの3州の州境に位置する天然ガス田地帯ですが、コロラドでは交通輸送面での便利さからから国道70号線沿いのRifleおよびParachuteの2つの町での掘削が盛んに行われており、今後徐々に山中へその掘削現場が移動して行く事になっています。
こうした天然ガスの掘削作業に携わる労働者の宿舎(飯場)は移動組み立て型の建物が造られていますが、掘削現場近くに「雨後のタケノコ」でなくアメリカでは「雨後のキノコ」の様に増加しているとしており、12時間シフトで働く従業員の増加に対応しているのだ、としています。
そうした意味ではコロラド州は電力の発電の為の資源である石炭と天然ガスの殆どを自分の州内で産出しているので大変恵まれた環境にある、と言えます。


Rosie's Diner
Auroraの我が家の近くに在るダイナーレストラン:


私の家内が行っている教会から直ぐ近くに在るRosie's Diner レストランです。
今回の3つのダイナーの中ではその外装、内部ともに最も昔のダイナーの雰囲気を保って近年に造られたレストランで、アルミで出来た建物の外装や内部に大きなジュークボックスが置いてあってそれぞれのボックスシートのテーブルからは25セント硬貨を入れて曲を選択して聞くといった仕組みとなっているところも昔のままと言えます。
選択出来る曲は何れもロックンロール華やかなりし頃の曲ばかりで聞けば昔が思い出される、と言った雰囲気となっています。

40年弱以前にJVC America のアメリカ現地法人の立ち上げに私は参加する機会を得ましたが、ニューヨークに在った当時の代理店会社だったデルモニコ社の建屋に間借りしていましたが、その近くにダイナー・レストランが在って、頻繁に昼食を食べに行った思い出があります。
ダイナーのオリジナルの形に近い建物で最近では走っているのを殆ど見かけなくなりましたが、アルミ外装のトレーラーハウスを持って来て据え付けレストランを始めた、と言う雰囲気のところでした。
先日、家内を教会にピックアップに行った帰りに家内の希望で寄って昼食を食べたのですが、スクランブル・エッグにベーコンとテキサス・トーストそしてコーヒーと言った昼食は昔の事が思い出されて今回のダイナー探索となりました。
デンバー地区でこの3軒のダイナーきり他にあるのかどうか知りません。

この間まで世界一の金鉱山会社だったNewmont Mining社の近況:

デンバーには昨年の前半までは世界一の金の産出を世界各地で行っている鉱山会社Newmont Mining社の本社が在ります。 昨年半ばに世界第3位の会社が第2位の会社を買収してしまった結果第1位となってNewmont社は第2位となっています。
ここのところの金価格の高騰で大いに潤っている金鉱山各社ですが、ニューヨーク商品取引所での取引き価格では一昨年以来高値安定で推移してきましたが、昨年8月頃より上昇を始め続けて今年に入ってから4月1日以降急激な上昇を示して遂に5月12日には26年ぶりの高価格1トロイオンス当たり725ドルの終値を示しました。
その後やや下がっていますが、それでも660ドル前後と相変わらずの高値を推移しています。

これを分かりやすく一般の人の購入価格で見てみると2004年と2005年の同月比では金の宝飾品類では23%のアップ、そして金貨や金の延べ棒などでは41%の価格上昇となっています。
「原油が高くなるとガソリン価格が上がる、そうすると石油メジャー各社は大儲け」と言う実績と同様にNewmont 社の市場取引き株価もこうした金の取引き価格とほぼタイミング的に連動して推移して来ています。
ところで競合する他の金鉱山会社の株価に比べて上昇率が低めに推移していると言う事が指摘されています。
この理由はNewmont社は南米のペルーで大きな金鉱山を採掘しており、6月4日のペルーでの大統領選挙の結果次第ではその政権に依って多額の税負担を強いられるようになってペルーでの採掘事業が継続出来なくなるのでは? と危惧されているからです。

そんな訳でペルーの選挙の結果次第では同社の株価が大きく上昇するか、大幅下落となるか、関係者は注目しているところです。
チリに居る藤森さんが大統領で居ればこんな心配は無かったのですが、現在の軍事政権が再度国民から支持されるとコロラドの金鉱山会社の株価に大きく影響を与える事となります。
さあ、どうなるでしょうか?


第1回コロラド・コファックス・マラソン大会が開催:

アメリカで最も長い通り、とされているAurora市の東から始まってデンバー市の中心部を横断してLakewood市の西までの3市を東西に横切っているColfax Avenue 42.195kmを使って初めての市民マラソン大会が予定通り5月21日(日)に開催されました。
当日は天候にも恵まれ絶好のマラソン日和となり東端のAurora Sports Parkを朝の6時丁度の出発点として西端のColorado Mills Shoppinng Mallまでのフルマラソンの参加者が967名、中間点のデンバーのCity Park迄のハーフマラソンの参加者が2189名、そして5人5区間をリレーで繋ぐ駅伝競走の参加385名で総計5081名のランナーで行われました。

車椅子の選手も20名が参加しました。 また、何でも統計のアメリカですので終了後主催者から報告が有り、駅伝には各市役所などからの職員で構成するチームが25チームでAurora市消防局のチームがトップとなっています。
デンバー市役所チームにはHickenlooper市長も加わって完走しました。
この催しの為のスポンサー数は60社に登り、非営利団体23団体がレース運営のサポートにまわりました。
また、コースの沿道には許可された売店が合計1838軒も並び見物客やランナー達にいろいろなものを販売していました。

そして、今回のColorado Colfax マラソンはニューヨークのシテイマラソンを手本として準備されてきましたが、NewYork City Marathon の第1回が1970年に開催された時の参加ランナーの数はたったの55名だったのだ、としています。
平坦なほぼ東から西へと日の出の太陽を背中に受けてのマラソンですがニューヨークと違って標高が1600mの高地のデンバーですのでフルマラソンでは男子のトップがGoldenの町に住むマラソンマニアで知られている人が2時間45分17秒、女子のトップはLittletonの町に住む47才の人が3時間14分15秒と言う記録で入りました。
初回であった事と賞金がかけられていなかった事により世界的に有名な選手の参加は有りませんでしたが、まずまずは大成功だったと言えそうです。
来年も5月下旬の日曜日に行われますが、盛んに為って世界的な一つの名物行事に成長していって欲しいと思います。

Bolder Boulder 1万m レース開催:

こちらの方は今や有名となった今年で24回目となるデンバーから北西に在るコロラド大学のメインキャンパスで有名なボールダーの街の中10kmを使ってのレースです。
一般市民の部(Citizens)と有力マラソン選手の部(Elite Course)とに分かれており、コースも異なるコースが設定されていますが何れもゴールはコロラド大学のFolsom Field スタジアムとなっています。

1979年に始まった初回は合計2200名のランナーが参加しましたが、年毎に増加して今回は合計何と46、000名以上の参加者で賑わいました。
米国内では2番目に大勢の参加者のレースで、世界的には6番目とのことですが、日本の青梅マラソンがトップでしょうか?
ボールダーの町には日本陸連の女子マラソンの強化合宿所があり、高地トレーニング機能を活かして過去オリンピックなどで有名選手を輩出した事で有名ですが、昨年のこのレースでは日本から千葉真子選手が参加してElite Courseで6位に入っています。

今回は日本からはElite Courseの女子の部で大南弘美選手が7位に入って賞金600ドルをもらっており、23位に吉田香利選手が入っています。 ちなみにこの女子の部でのトップはデンバーの北のLafayetteの町に住む人で賞金9000ドルを獲得し、2位ポーランド、3位と4位にケニアの選手が入っています。 チーム総合では1位がアメリカ、2位ケニア、3位ルーマニア、4位が日本でした。
市民の部(Citizens)の女子では何と田中幹江さんがトップとなり、2位に清水理恵子さん、そして5位には竹内恵美さんが入っています。 これらの女性達は何れも日本からの参加ですので、日本陸連の選手の人なのかもしれません。

男子の部ではどちらのコースにも日本からの参加者は見られませんでしたが、Elite Courseではエチオピアの選手が1位、2位がメキシコ、3位にケニア、4位にメキシコ、5位にケニア、6位にメキシコと完全な国際レースでした。
このボールダーのレースは距離こそ1万mですが、やはり1800m程の標高でのレースと言う事で過去フランク・ショーター選手、ロブ・キャステラ選手、女子のロサ・モタ選手などを始めとして国際的なマラソンランナーを輩出しているレベルの高いレースとなっています。
また、一般市民の部でも大勢のランナーが街中をぬって走るコースが設定されており、楽しみながらの一日となっています。


コロラドでも6月の声を聞くとさすがに夏の陽気で庭の芝生の伸びが急となって、2週間に1度は芝刈り機で汗を流す事となっています。 また、私の家内は太っているせいか非常に暑がり屋で屋根の上のスワンプクーラーも日が出ている間は回しっぱなしとなっています。 しかしながら、乾燥していて夜になると急速に冷え込むコロラドの夏ですので寝苦しいと言う事はなく日本に比べて過ごし易いと言えます。
日本ではそろそろ梅雨に入る時期を迎えているかと思いますが、皆さん日常の健康管理には充分配慮されて元気にお過ごし頂くよう祈っています。

私の方は昨年の11月下旬以来母親の事で日米間を頻繁に往復していましたが、5月13日に「35日の法要」と我が家の墓への納骨の為に再び日本へ行っていましたが、やっとコロラドへ戻ってきて全てが一段落してホっとしているところです。
ここ数年の間は母親の面倒を見る為に年間4―5回は日米間を往復していましたが、これからは当分日本へも行く理由が無くなりましたので皆さんとお会いする機会も少なくなると思います。
しかしながら、元気で居ればまたお会いする機会に恵まれると思いますので、今度は皆さんがコロラドへ見えられるのを楽しみにしたいと思っています。
 
 

[ 以上 ]
 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
 
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