WBC(World Baseball Classic)の日本とキューバとの決勝戦は大変感動的な日本チームの快勝に終り大変良かったと思います。
日本や韓国そしてキューバなどのチーム参加各国では WBCのTVによる試合中継を大勢の人達が感心をもって眺めた事と思いますが、アメリカではちょうど大学対抗バスケットボールの男女のチャンピオンシップをかけた試合が毎日行われ、TVも新聞もそちらの方は中継放送や大きな紙面を割いて伝えていますが、WBCの事は特にコロラドでは殆ど伝えていません。
唯一スポーツ番組を主体としているESPNチャンネルだけが3月18日(土)は夜の8時から11時迄日本/韓国戦の中継を行い、3月20日(月)の夜7時から10時まで日本/キューバ戦の中継を行っています。
また、コロラドでは、ケーブルTVや衛星放送TVでスポーツチャンネルのESPNを見ていない人にはWBCが行われた事すら全く知らされない、と言った環境で大学対抗バスケットボールとメジャーリーグで始まった野球のオープン戦の事でいっぱいで、今回のWBCに限ってはとても野球王国アメリカとは言えない状況でした。
メキシコがアメリカを破った結果、本当に僅少差で準決勝へ進む事が出来た日本チームだった訳ですが、先に韓国に日本が破れた時点で「もう日本に出番は無いな」と一旦は皆んなが思った訳ですから、今回の「優勝はまさに神様のお助け、」と言った王監督の実感だったのではないかと思いました。
次回のWBCは日本で行われる事となると良いなと思っています。
3月24日(金)になって地元新聞ではAP通信のカメラマンが撮影した優勝した日本チームの王監督を胴上げする写真が大きく載って、それもWBCの話かと思ったらそうではなくて、アメリカのメジャーリーグの観客数がここのところ年毎に減少してきており、その解説として現在のスタープレーヤーが一様に年をとってきており、例えばホームラン王のバリー・ボンズさえも2004年6月24日で40才となって70ゲームに出場して25本塁打だけとなってしまっている。
また、過去の統計的にも40才を過ぎてからの多くの選手の活躍はホームラン数や打率面で見ても劣ってくる事がわかる。 すなわち、かってのホームランバッターや打率面での名選手たちも年令には勝てず、ゲームが面白くないものになってきている、と言う記事にこの「王監督の胴上げ」の写真を示して、アメリカチームがメキシコに負けて準決勝にさえ出られなかった事の解説を加えています。
もっと若い年令のスタープレーヤーが日本や韓国のように活躍しなければアメリカの野球もだめになる、と言った事になっています。
しかし私の印象では今回のトリノオリンピックのアイスホッケーやアテネオリンピックの前のローマ 大会でのバスケットボールのようにプロで世界のスター強豪選手を集めてやっているのだからと、アメリカチームのなめてかかった今回のWBC大会だったのではないか、と言う気がしています。
皆さんはどう感じられましたか?
前回のこのレポートでコロラドの今冬シーズンはロッキー山脈中では例年に比べて降雪量が多く、一方東山麓のデンバー地区では降雨・降雪がほとんど無く乾燥した陽気が続いている事を報告しました。
早くも11月中旬からロッキー山中では多量の降雪に見舞われていますが、3月中旬となっても相変わらずロッキー山脈中では多い降雪が続いており、山中を走っている主要幹線道路の除雪や雪崩れ防止の作業など当局は大忙しの今シーズンとなっています。
毎日地元新聞のスポーツ欄に載っているコロラドの各スキー場のコンデイシヨンを示している欄では、積雪量もタップリ、雪質もパウダースノーでリフトもゲレンデも殆ど全部がオープンして大勢のスキー客で賑わっています。
国道ハイウエイ70号線沿いのロッキーの分水嶺のアイゼンハウアー・トンネルを越えたところに在るVail の町は交通の便が良い事もあってコロラドで最もポピュラーなスキー場ですが、夏は避暑地やハイキングのベースとしても人気が有ります。
Vail スキー場はVail Resorts 社と言う会社が運営しており、昨年夏に新たなゲレンデを多数開拓して拡張を計りましたので、ゲレンデ数でも、またリフトの数(34基)でもコロラドで規模が一番大きなスキー場となっています。
Vail Resorts 社の第2会計四半期(12月−2月)の決算が最近公表され、入場スキーヤー数で昨年同期に比べて7.9%の増加となって、総売上金額は33%の増加となったとしています。
殆どのゲレンデが北向き斜面に造られているので、標高が高いところに在る事も手伝って5月までスキーが楽しめるデンバーから至便な最も人気の有るスキー場となっています。
一方、コロラドスプリングスの町の南に展開するフォートカースン陸軍基地からイラクへ行っていた部隊の約1/3の兵士が戻って来てその家族との面会のシーンが地元新聞やTV放送で伝えられています。
そして、今度は州兵の部隊数百名がイラクへと出陣して行きました。
雑誌コンスーマー・レポートの春の自動車特集で日本車が各カテゴリーの首位を独占:
Consumer Reports誌は毎月の定期刊行の他に4月に自動車特集、11月に電気製品特集を発行していますが、自動車特集は毎年30万部を越える販売が有り、電気製品特集号はその約半分の部数ですが、どちらも消費者の購読人気があります。
今度の4月の自動車特集号
(Consumer Reports annual vehicle guide)での評価結果が3月1日に発表となり、同雑誌での評価結果によると自動車の10のカテゴリーの全てに付いて日本の自動車メーカー製の車が首位を占めるという結果となっています。
これは同雑誌のこの特集が始まった9年来初めての事で、特に今までアメリカBig 3が強かったLuxuryセダン部門は日産のInfiniti M35が占め、SUVの2部門ともにスバルForester,トヨタHighlander
Hybridが占めて、ピックアップトラックについてもホンダが初めてこの部門に参画した新車Ridgelineに首位を占められると言ったBig
3にとっては大変な事態となっています。
これらのランク付けは同誌が実施した200車種以上の対象車の道路でのテスト及びテストコースでのテストの結果、そして公共機関の試験場が実施した衝突テスト結果、更には同誌の読者への聞き込み調査で1998年から2005年の各モデルの所有者81万台を対象に実施した結果の集計となっています。
この読者への質問形式は車の信頼度に関する聞き込み調査で、過去の12ヶ月間に何処か貴方の車で不具合が生じた事が有るか? と言う質問となっており、自動車の構造上の17個所に付いて答えるようになっています。
結果として日本と韓国メーカーの車は100台当たり12件の問題が発生しており、アメリカメーカーの車では18件、欧州メーカーでは21件となっています。
この調査は毎年実施されていますがConsumer Reports誌ではアメリカ車はここ数年で大変良くなって来ているが、まだまだ日本メーカーの車には及ばない、そして欧州車に付いてはここ4年間大きな変化は見られない、としています。
これらの事を総合して信頼性面でのランク付けでブランド別にトップ10を付けるとすると、Lexus,ホンダ、トヨタ、三菱、スバル、Acura,Scion,Mercury,マツダ、スズキとなっており、一方、ワースト10の方はAudi,Infinity,Saturn,Lincoln,Jaguar,Mercedes-Benz,Volkswagen,Land-Rover,Hummer,Porscheとなっているとしています。
コロラドでは結構街中を走っているのが見られる大型SUV車のみがアメリカメーカーの残された独壇場となりそうですが、このConsumer Reports誌では対象カテゴリーとなっていません。
今回のイタリーのトリノ・オリンピックのTV放送はNBCがその放送権を取得して独占での放送でしたが、そのコマーシアルでは日産の新型車の広告が他のメーカーに比べ頻繁に行われているのが目立ちました。
その他のTVや雑誌・新聞などの広告ではトヨタやホンダなどの日本メーカーが環境に優しいとか、こんなにアメリカ社会へ寄与しています、と言った雰囲気の広告内容が多くなっているのに対して、アメリカBig
3の広告はパワーや頑丈さを強調したり、日本車と比べてこんなに優れているのだ、と言った内容の広告が増えています。
雑誌Timeの最近の号に続けて掲載されているトヨタ自動車の広告では「トヨタは今やアメリカの企業です。」と言った主張をアメリカ人に訴えている内容となっています。
すなわち、「トヨタは1996年にウエスト・バージニア州のバッファローの町に最初のエンジン製造工場を建設しました。 それ以来トランスミッシヨンも製造を始め成長発展を続けてこの9年間で5倍の規模に成長しました。」
「このバッファロー工場のように多くのトヨタのアメリカの工場は発展を続けて、現在ではアメリカ国内での工場の数は10個所となり、トヨタの自動車に携わっている人達は総計38万6000人となっています。
その累計投資総額は130億ドルに上り、トヨタの自動車や部品には多くのアメリカ製の部品が使用されています」とした内容となっています。
掲載写真としては現在のバッファロー工場の全景と工場製造現場での様子を示しています。
年間総売上げ台数ではフォードを抜いて今やアメリカ自動車会社のBig 3のトップGM(General Motors)社に迫ろうか、としているトヨタですが、こうなるとかっての日本製品バッシングは通用しなくなって、性能や信頼性などの項目でトップの位置を占めると言う事が証明されてしまった、と言う事で今回のこのConsumer
Reports誌はアメリカ自動車業界にとって大変な事態となっている事を明らかにしたと思われます。
また、。小型セダンはトヨタのカローラとホンダのシビックに占有され、中型セダンはトヨタのカムリとホンダのアコードに占有されて、GMの独壇場だった大型セダンもトヨタのレクサスと日産のインフィニテイに占有されると言う事態で、毎年このシーズンはその年の新型モデルの予約注文と前年モデルの在庫販売、そしてリース明けの車の処分販売などで激しい販売合戦が各デイラー間で行われる時期です。
しかしながら昨年後半より燃費の悪い事や故障の発生率の高い事などで人気が落ちてしまっているGM系のかって人気の高かった乗用車は地元新聞での広告ではメーカーのSuggested
Retail Priceの半値で販売していますが、それでも苦戦と言う状態です。
これらの広告では最後に必ず記載するようになった、例えば「24City / 34Hwy」などの表示はアメリカ陸運局の公式燃費テストの数値で、街中走行時で24マイル/ガロン、ハイウエイ走行時で34マイル/ガロンなどと言う表示されるようになって来ています。
燃料ガブ飲み、というイメージが染み付いてしまったGM車の最近の広告ではこの公式燃費が必ず表示されています。
これでは、今年トヨタがGMをその売り上げ総台数で追い抜いてしまう事になるかもしれません。
全米ハイウエイ交通安全委員会の衝突テストでSUV7モデルがトップランク:
乗用車に対する前面及び運転台サイド及びその反対側からの衝突、そして横転に対する安全性テストを実施した結果が公表されました。
このテストは自動車各社の2006年モデルのセダン、SUV車、ピックアップトラック、小型バンを対称としたもので、前面衝突テストでは時速35マイル(56.3km)相当の衝撃で行われ、サイド衝突テストでは時速38.5マイル(61.9km)相当の衝撃で行われました。
また、併せて横転に対する耐力テストも実施されていて、今回のテストに使用されたモデル総数は44モデルで行われています。
テスト結果は評価5つ星を満点として採点され、7モデルが前面及びサイド衝撃テストで5スターとなっています。 (何れも2006年モデルですが、Ford
Explorer Sport Tracのみは2007年モデルとなっていますが、このモデルは既にショールームに展示されていて入手が可能です。)
何れもSUVが衝突に丈夫だ、と言う事は分かりますが、横転テストでの結果ではどのSUVとピックアップトラックも5スターを得ていません。
そのほか、前面及びサイドの衝撃テストで5スターを得たピックアップトラックとしてはトヨタの
4 Door 2006 Tacomaが有り、また、サイド衝撃テストで最低の3スターとなった危険な車としては、シボレーMonte Carlo,ポンテイアックG6、現代Accentの3モデルが有り、Monte
CarloとG6では側面のエアーバッグがオプシヨンとなっているためそれを使用せずにテストされています。 また、Accentに関してはサイドカーテン型のエアーバッグが標準装備となっているがそれが不十分と言う事になっています。
先の報告のConsumer Reports誌の「公共機関によるクラッシュテストの結果も加味」と言う内容はこの全米ハイウエイ交通安全協会でのテスト結果の事と思われます。
ラニーニャの影響でコロラドの今冬シーズンは洪水と森林火災の心配:
コロラド州の主要河川の流域別に表示した地図が地元新聞に掲載され、それぞれの流域での例年に比べた降雨・降雪量の比率を数値で表わしています。
グランドキャニオンを形成しているコロラド川の源流地域は例年の117%と多くの降水量があり、デンバー地区の在るSouth Platte川流域の103%とともに州の北半分は例年より湿った冬となっています。
一方、アーカンソウ川の88%やリオグランデ川の上流地域の40%など州の南半分は異常な乾燥した冬期となった事を示しています。
これらの気象状況は東太平洋の水温が通常より華氏で2度から6度低温となっており、西太平洋の水温が高くなっている現象ラニーニャによる影響と見られており、こうしたラニーニャ現象は前年の夏の中旬から始まっているが、影響はその冬季から春にかけて著しくなるのだとしています。
このラニーニャの状況では極地偏西風の蛇行の変化が大きく、アメリカ西海岸側で北に蛇行する事が多く、ちょうどコロラド州あたりで暖かい太平洋偏西風とぶつかって州の北半分では寒く湿った陽気となり、南半分では暖かい乾いた機構をもたらすというものです。
反対に太平洋の水温が逆のエルニーニョの時はコロラド州全体に降雨・降雪が少なく夏の極端な乾燥となってロッキー山脈中での森林火災などが生じ易くなるといったサイクルとなっているとしています。
「Wait 5 minutes, it will be changed, that is the Colorado Weather!!!」とコロラドの人達はその天候の変化し易い事を日常的に表現していますが、特に冬はカナダからの寒い風が一吹きすると州全体が震え上がって、アリゾナ州の方からの南西の風が吹くと温暖な陽気となるといった環境で冬季に限らず一年を通じて気象変化の多い土地柄となっている事に間違いありません。
今冬シーズンはそんなわけで北部ロッキー山脈では記録的な降雪となってその積雪量が豊富な事からその雪解け水を大きな貯水池に溜めて水源としているデンバー地区では今年の夏の水不足の心配は無さそうです。
アメリカ市民権授与式にJVCカムコーダー:
先のこのレポートでトリノ冬季オリンピックでのコロラドの選手がJVCのカムコーダーで撮影している大きな写真が地元新聞の1面トップに載ったのをお知らせしましたが、今度は29面で少し小さい紙
面ですが写真の中央にJVCブランドのロゴがハッキリと写ったカムコーダーでの撮影シーンが載っています。
これも新聞社のカメラマンはJVCを意識して撮影した訳では無いと思いますが、単なる広告よりもズーっと効果的な宣伝になると思います。
この記事自身の内容は、外国からアメリカへの移民として滞在している人達へ市民権を授与する式が去る3月9日(木)にデンバーの移民局で行われましたが、今回の市民権を得たコロラド州在住の人は合計58人で出身地は24ヶ国に及びます。
その内57名が女性で、男性はエチオピアからの33才の人一名だけとなっています。アメリカ人の夫を持つ女性が多い、と言う事ですが、式典でその夫たちが記念にカムコーダーで撮影を行っているシーンが載っています。
豊かなアメリカでの生活を「アメリカン・ドリーム」と思って移住してくる人達にとってこの市民権の獲得は真にアメリカン・ドリームがかなった瞬間なのだ、としています。
マイクロソフトのコンピューター「折り紙」の発売:
かねてより業界で話題となっていたマイクロソフト社が「Origami」と言うコード名で開発に取り組んでいた超携帯パソコンが3月9日に発表されました。
正式な名称は「Origami Ultra−Mobile Personal Computer」と言う事ですが、
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「折り紙」は超携帯型の一人前のコンピューターである。 |
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重さは約2.5ポンド(1.14kg)で大きさはペーパーバック本に近いサイズとなっている。 |
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表示スクリーンのサイズは7インチでタッチスクリーン構造となっている。 |
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価格はまだ公表されていないが、600ドルから1000ドルの間となると見られている。 |
マイクロソフト社では「折り紙」を携帯電話器のように絶えず持ち歩くシステムとしたい狙いで、ワイヤレスでインターネットにアクセス出来て、E-Mailを送信出来、映画を鑑賞出来、音楽を楽しむ事が出来るだけでなくGPSの機能も有しているとしています。
ニューヨークの調査会社ジュピターリサーチのGartenberg氏は「(折り紙は)今までに無かった新しいクラスのデバイスについて話す事になる。」としています。
アップルコンピューター社の i Podが爆発的な販売の実績を上げ同社の経営面での主体となり、パソコンの会社とはとても思えない実績を残していますが、i
Podのハードウエアだけだったらとてもこの様な大きな市場は形成出来なかったと思います。 同時にこれに特化したオンライン音楽配信サービスのi
Tuneを立ち上げたことが大きく寄与していると言われます。
その後、i Podは音楽だけでなく静止画像やビデオを扱うモデルも発売されてきていますが、ユーザーが魅力を感じる画像の配信サービスが今後の成否を決めるといって良さそうです。
「折り紙」もMSNのWebを通じて魅力的なプログラム配信が出来るかどうかにかかっていると言えそうです。
デンバー空港1月の乗降客数が新記録:
先のこのレポートでデンバー国際空港(DIA)の昨年の年間乗降客数が開港以来の新記録を達成した事を報告しましたが、今年に入っての1月の乗客数の発表があって350万人で前年同月比で8.3%の増加を示し開港以来の1月での新記録を示しています。
これは昨年5月以来9ヶ月連続しての月間新記録となっています。
この1月の記録は今年1月3日から新たにSouthWest 航空社がデンバー空港に参入して同社の格安運賃政策を前面に押し出しての顧客獲得合戦が刺激となって全体の利用客数を押し上げる結果となった、と見られています。
現在、デンバー空港に乗り入れている航空界社のDIAでの乗降客占有率はユナイテット航空が57.4%と半数以上を確保しており、続いてフロンテイア航空が19.3%で2位で両社ともにDIAをハブ空港としている航空会社で、それ以外はアメリカン航空の4.5%、デルタ航空の2.4%となっています。
今年1月からDIAへ参入したサウスウエスト航空は参入初月で早くもデルタ航空と同じ2.4%のシェアーを確保しています。
また、DIAからの便で利用乗降客数の多い順に10位までの空港を示し、併せて2003年の年間乗客数と2004年12月から2005年11月までの乗客数も比較で示していますが、
1位はシカゴ・オヘア空港で2位がロサンゼルス国際空港、3位はダラス・フォートワース空港の順となっており、同一都市の全ての空港への都市別の乗降客数で見ると、1位がロサンゼルス、2位がニューヨーク、そして3位が首府のワシントンとなっていてシカゴは4位になります。
すなわち、ロサンゼルスの場合であればロサンゼルス国際空港とBurbank空港、それにOrangeCounty空港の合計で、ニューヨークの場合はJFK国際空港とLaGuardia空港、それにNewark空港の合計となるためです。
各航空会社がそのルートと対象地への平均運賃を決める時の条件としては;
* そのルートの競合レベル
* その空港使用料と経費
* 所有航空機の能力
* 航空燃料費
* そのルートの事業ビジネスモデルへの適合性
* 旅客需要度
などを重点付けして判断して決定が行われるのだとしています。
デンバー空港(DIA)の発着便数の増加:
デンバー国際空港の昨年一年間の乗降客数の月別の統計が発表されています。
2005年は年間では4340万人乗降客総数を扱い開港以来の新記録を残しています。
昨年の月別で見ると、例年の様に2月と4月に乗降客数が減少しているのに変化無く、5月から8月の夏の期間は増加しているのも例年通りです。
こうした夏季の増加に目標を定めてDIAを利用している各航空会社からは新規の飛行先都市への便の開設や既設の都市への運行便数の増加などの発表が行われています。
デンバーをハブ空港としている主要航空3社の合計でDIAでの乗降客数の占有率では79.1%となっており、順に見て行くと下記の様になっています。
ユナイテット航空: 現在より32便の増便を計画しており、6月からカナダのトロントへの往復便と更にバンクーバーやBritish
Columbiaへの便などを含む増便と国内ではボストン、ボルチモア、サンデイエゴなどへの増便を計画している。
フロンテイア航空: カナダのカルガリーとアルバータへの新規2便の5月下旬からの運行を準備しており、今年新たに7機の航空機を入手するのでそれらを使用して国内及びカナダの現行の都市への増便を計る予定としている。
フロンテイア航空はその全ての便をデンバーからの直行便とする事をポリシーとしており、他の航空界社の様にある都市を経由して更に他の都市へ飛ぶと言う事が無い事を特長としていると訴求している。
サウスウエスト航空: 今年1月3日から新たにDIAへ運行参入しており、ラスベガス、シカゴ、フェニックスなどへの一日13便で開業した。
現在DIAの2ゲートを使用しているが、間もなくもう1ゲートを追加使用し一日20便に増便する。 更に現在もう1ゲートの増加を申し入れており、4ゲートとなってからは当初の倍の26便とする計画である。
デンバー空港がその乗客数で全米6位に後退:
2005年のアメリカでの各空港の乗客数の集計が運輸情報局より発表されています。
それによるとデンバー空港の昨年の総乗客数は2000万人でここのところ急激に扱い乗客数が増加しているラスベガスのマッカラン空港の2050万人に抜かれて今までの5位から6位に順位を下げたとしています。
1位から10位までの「アメリカで最も忙しい空港」の順位を示されていますが、1位のアトランタ、
2位のシカゴ、3位のダラスフォートワース、4位のロサンゼルス迄の各順位は変っていません。
デンバーはハブ空港としての機能が大きいため乗り継ぎ客が全体の半数以上の多くを占めています。
2005年の乗り継ぎを含む全体の乗降客数は4340万人となっており、ラスベガス空港に比較するとはるかに多くの人を扱っている事になりますが、ギャンブルの街として知られ、またCESやNABなどの大きなショーの町ともなっているラスベガスですが、最近ではその事業税が低いことのメリットを活かして中小規模のハイテク企業が多くなってきて、今やラスベガスはアメリカハイテクタウンの一つと変化してきている。
そうした事を反映してラスベガス空港の乗客数はそうした企業への訪問客で賑わってきていますが、今年後半のDIAの乗客の増加から見ると今年はまた、ラスベガスをDIAが抜いて5位の地位を奪還するのではないかと見られています。
一方、航空運賃の動向に付いて見てみると、全米平均では航空各社が航空燃料の高騰分を吸収する為、値上げ傾向にあり、3月6日から3月12日の週について前年比で見てみると観光目的が9%の上昇、ビジネス目的が13%の上昇となっている。
同じ期間に付いてDIAでの平均を見ると、観光目的は11%もの低下となっており、ビジネス目的も3%だけの上昇となっていて、デンバーでの主要航空会社、ユナイテット(Ted)、フロンテイア、そして今年1月3日よりDIAへ乗り入れたサウスウエスト航空の3社間の競争が激しい事による事情が伺えます。
特に運賃競争の激しい路線として一年前との比較では、デンバーよりフェニックスは45%の低下、ラスベガスへは40%の低下、シカゴへは22%の低下となっています。
また、デンバーとの往復料金では3月末から4月始めの期間でラスベガス往復で119ドル、フェニックス往復で129ドル、シカゴ往復で157ドル等となっていて、乗客が減少する期間とは言えなかなかの格安料金となっている事が分かります。
アメリカ人にとって自動車の燃費だけでなくTVセットの消費電力も目前の重要な課題です:
かって過剰な消費電力の上昇に給電が追いつかず「大停電」を経験しているカリフォルニア州から先ずは実施される家庭用の電子機器の消費電力制限と非使用時のスタンバイ電力の500mW上限規制の法律。
カリフォルニア州電力委員会とアメリカ電子工業界との話し合いで、その実施時期を今年の7月から来年の1月に繰り延べしています。
先ずは大型画面のHDTVがターゲットとなっていますが、2010年になるとTV放送が全面的にデジタルに移行しているので各家庭のTVはHDTV対応が多くを占めるようになります。
その総消費電力はアメリカの総消費電力の1%を越す年間460億kWhとなって無視出来ないレベルに達するとしている。 (一台のTVセットが年間1200kWh消費するとみている。)
この数値は冷蔵庫や洗濯機が消費する年間電力を越えるレベルとなる、としている。
低消費電力の大画面HDTVセットはそれだけでかなりのフィーチャー価値のあるものとなります。
世界の億万長者793人の新記録:
毎年恒例となっている雑誌Forbesが調査した「世界の億万長者リスト」が公表されています。
マイクロソフト社の会長のBill Gates氏がトップにランクされましたが、今回で12回目の連続して首位となっています。 Bill Gates
氏の所有資産は今回50Billionドルで昨年の46.5Billionドルから更に上昇しています。
1Billionドル(10億ドル)以上の資産を持つ世界の億万長者は今回は昨年より102名増加して合計で793名に及び今までの新記録となっています。
そして、これらの793名の総資産の合計は昨年に比べて18%上昇して2.6Trillionドルでこれも新記録となっています。
左はその1位から10位までのランキングのリストであるが、Bill Gates と同様にマイクロソフト社の協同創業者であるPaul Allen氏は6位にランクされています。
毎度お馴染みとなっていた、オラクル・ソフトの会長のLawrence Ellison氏やWalMart社の会長のRobson Walton 氏の名前は10位以内には見えませんが、どちらもその運営している会社がその株価を昨年の発表以降大きく下げているためにその株式資産価値が下がってしまった為に10位以内にリストされていません。
特長としてロシアの証券市場が昨年2月から今年の2月迄で108%もの株価上昇を見ている事やインドも54%の上昇となっており、更にブラジルが38%の上昇となっている事などに依ってそれぞれの資産価値が大きく昨年同期より変化しています。
一方、コロラドでのこのForbes誌にリストされた億万長者は合計6名で、首位はエコスターの会長の
Charlie Ergen氏で6.7Billionドルで昨年の55位から後退して80位にランクされています。
2位は電話会社のQwest 社の創立者Philip Anschutz氏が6.4Billionドルで昨年の77位から下がって89位にランクされています。
3位は放送・通信事業への投資会社Liberty Media社の会長のJohn Malone氏が1.6Billionドルで486位等となっており、コロラド関係では6名の人が億万長者(
Billionaire)として名を連ねています。
話題としてたった1ドルのサラリーで再起していらいApple Computer 社の会長を務めている事で知られるSteven Jobs 氏はサラリー収入は1ドルでしたが、雑誌Forbesの推定では昨年のその所有財産4.4Billionドルで、彼の所有しているApple
Computer社の株式は1000万株で昨年末現在の総資産価値は一株53.20ドルとすると5億3200万ドルとなっています。 ちなみにApple
Computer社の3月14日の株価の終値は67.32ドルとなっています。
それにしても、10億ドル(1150億円)以上の資産を持つ人が世界に793人も居て年毎に増加している、と言う事ですが、我々一般庶民には関係無い世界の事では有りますが、ホリエモンの様に多少ルール違反しないと無理な世界かもしれないと言う気がします。
Digital Home Entertainment market to hit $411B by 2010
BCC Research社の最近の調査レポートによると、デジタル・ホーム・エンターテインメント市場は毎年20%の伸びを示して、2010年迄には4110億ドルに達するとしています。
2005年のデジタル・ホーム・エンターテインメント市場の規模は1660億ドルで、その構成商品は4つのカテゴリーに分類出来ます。 すなわち;
Gateways |
:デジタルTV及びケーブル |
Hubs & Nodes |
:メデイアPC及びデジタル・オーデイオ そしてビデオ・プレーヤー |
Output Devices |
:デジタルTV及びスピーカー |
Networking Devices |
:――――――― の4カテゴリーです。
|
Hubs & Nodesカテゴリーの商品は最も大きな金額部分を占める市場で2004年では全デバイスの売り上げに占める割合は56%であり、2010年では55%であると予測されます。
Output Devices カテゴリーは2004年16%、そして2010年には27%以上に上昇すると見られています。 Gateway Devicesカテゴリーは25%が26%と僅かな占有率となると予測されます。
そして、Networking Devices カテゴリーは変化少なく2%から3%の市場と考えられる、としています。
HP(Hewlett Packard)社の総合カタログショップ「Home & Home Office Store」:
HP社がオンラインセールスやメールオーダー等の目的で発行している同社の総合カタログ冊子から同社のHDTVセットの部分を見てみるとだんだんと機種揃えも充実してきていますし、とてもパソコン屋さんのカタログとは思えないものとなっています。
一方、同じ様にプラズマTVを始めAV関係商品へと事業拡張をしてきたでる・コンピューター社は最近ではAV商品関連についての宣伝広告は鳴りを潜めてパソコンやプリンターの宣伝に絞って行っています。
厳しいAV業界の競合に事業撤退を考えているのではないかと想像さえします。
HP社は「Digital Entertainment Center」と言うカテゴリーでホームAVの業界へ参入しはじめていますが、その内容機能の説明が同じカタログの中に見られます。
今までこの機能が今一つハッキリしなかったのですが、こうした資料で一般のユーザーへ知らしめるようになっています。
これはマイクロソフト社の推進するMedia Centerのコンセプト商品ですが、今のところこのHP社のデジタル・エンターテインメント・センターは価格が2200ドルと異常に高価となっています。
このままではとても普及するとは考えられませんが、関連を調べる上でマイクロソフト社のゲームマシン「X−Box」は単なるゲーム機ではなくMedia
Centerの機能を含んでいるのかどうか調べてみる価値が有りそうです。
3月21日は日本では春分の日ですが、アメリカでは「Equinox」と言って「1st.Day
of Spring」と呼んで冬から春への移り変わりの日となっています。
4月の声を聞くと日本ではいよいよ桜満開の季節ですが、さすがにコロラドでも空気が暖かみを帯びて来て春の風情となっています。 そんな中私は3月25日(土)にデンバーを発って3月26日(日)成田着でまた日本へ来ています。
そして、このレポートも日本で纏めています。
日常的に私の母親の面倒を見ている弟から連絡が有って今年の1月4日に大腿骨骨折の手術を行って、その後経過良好で専門病院でリハビリに努めていた母親が重態になったので至急来て欲しいとの連絡があり、急いで飛んで来ました。
来た時は体力が無いところへ40度の高熱で危ういかと思われましたが、医師の治療でそれも納まって現在小康状態となっています。 しかしながら担当医師の説明では現在薬で治まっているが、また高熱になる可能性が多く目が離せない状況との事です。
私の母親は今年の3月4日で満88才となり、米寿のお祝いをするところだったのですがとんだ事になりました。
前回日本へ来た時はマンションやホテルの高層ビルの耐震偽装問題で大騒ぎでしたが、今回は民主党の永田議員のE-Mail問題となっています。 何れもコロラドに居ては殆ど知らされないニュースです。
日本へ居るとTVや新聞でのニュースで一つの事件が事細かに伝えられ過ぎている事が気になります。
特に不正取引きや誤診等で会社社長や病院院長などがマスコミの記者団の前で頭を下げて陳謝するといった光景がTV等で以前に比べ事の他多く生じているように感じます。
いろいろな社会正義を破るような出来事の多くがマスコミへの内部告発によって発覚する事が多くなっているようです。 そうした事に依って世の中ギスギスした環境となっていますが、その方が情報統制されている環境よりまともだと感じますが、もっと明るい話題をお伝え出来る世の中になって欲しいと思います。