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コロラド便り(その38)
2005年12月1日(木)
萩原 正喜/コロラド

註:このコロラド便り(その38)には、萩原さんがご自分で撮影された写真を掲載しました。写真下の解説文と共にご覧ください。
(なお、フォトレタッチは郷さんです。)

今シーズンのロッキー山脈は大量の降雪があって11月半ばにしてほとんど のスキー場がオープンして
多くのスキーヤーで賑わっています。
その東山麓に在るデンバー地区では降雪こそ無いものの毎朝の最低気温は摂氏零下の毎朝を迎えており庭の芝生には朝には氷結して真っ白になっている日が続き、街路樹のほとんどは既にその殆どの葉を落としてクリスマスの電飾の飾り付けを待っています。
いよいよ年末商戦の時期に突入のコロラドから近況をお伝えします。

Expo Park
我が家の近くにあるエクスポジシヨン公園:

このシーズンになるとカナダからの渡り鳥が「ヘの字」の編隊の群れを成して次々とコロラドへ飛来します。
我が家の近くにあるExpo Parkは道路のExposition Avenue(エクスポジシヨン通リ)に面している広大な草原にジョギング用のコンクリートで舗装されたくねった細い通路が作られているだけの公園ですが、草原の草や虫を餌として渡り鳥たちがここで冬の期間を過ごして、春になるとまたカナダへと帰って行きます。
公園の看板のリクリエーシヨン・センターは公園の入り口に在る管理事務所の建物に附属して子供の遊園施設やテニスコートが4面、板の間の大ホールが有ってクラッシク・バレーの練習や子供の揃っての遊戯の練習などが日常行われています。

デンバー映画フェステイバル開催:

毎年恒例のデンバーでの映画祭Starz Denver International Film Festival が今年もデンバーのダウンタウンに在る3つの大学の集合キャンパスAuraria Campusの中にあるStarz FilmCenterとThe King Centerの大ホールとを使って11月11日(金)から11月20日(日)迄の10日間にわたって開催されています。
毎年国別の特集で開催されていますが今回は日本映画とアイルランド映画とがフィーチャーとなっていますが、加えてアメリカを始め世界各国の映画が連日15ないし17プログラムが連続で上映されており、観覧料金は10ドル/1プログラムとなっています。

まさにコロラドの映画ファンにとっては映画漬けの10日間ですが、日本からの作品としては、日本では「寅さんシリーズ」でお馴染みの山田洋次監督の作品で「Hidden Blade」(長瀬まさとし・松たか子の主演)日本でのタイトルは何と言うのでしょうか? が良い作品だ、との評判でした。
山田洋次監督は昨年のアカデミー賞にノミネートされた「Twilight Samurai」(たそがれ清兵衛)で有名となりましたが、今回のHidden Blade が彼の78番目の作品の映画と言う事で今年のデンバー映画祭での注目作品となっています。

もう一つの日本からの作品として取り上げられているのはヒロキ竜一監督の作品で「LユAmant」と言う作品ですが、事前の評価では「カルチャーギャップを感じる作品で不思議な作品だ。 普通の生活からかけ離れたこうした作品も有っても良いのではないか」といった評価となっています。 北野タケシの作品も紹介されると良いのに、と言う感じがします。
同じコロラド内でもロッキー山脈の山中の町で冬のスキーや夏の登山などで人気の有るTellurideの町では8月に毎年映画祭が開かれますし、その外にはカナダのトロント映画祭、そしてニューヨーク映画祭と有った後でのデンバー映画祭なのでその作品の選択には主催者は大変工夫が要るのではないかと思われます。

映画好きのアメリカ人達に異なるカルチャーの映画を見てもらい好評価を得るにはなかなか難しい面が有りますが、日本の皆さんがアメリカ映画で好評価を下すのは多くの日本人がアメリカが先進国だといまだに思って憧れているからなのでしょうか? 異文化を抵抗無く受け入れて来た日本人の天性なのかもしれません。
また、日本の松竹映画が創立されてからちょうど110年目に当ると言う事で「松竹映画は映画の撮影と制作とを行うために創立された世界で最も古い映画会社」として紹介されています。

ベテランズ・デイ:

11月11日はアメリカではVeterans Dayといって退役軍人の功績を称える祝日となっています。各役所や郵便局は休日ですが、一般の会社や商店ではThanksgiving Day(11月24日)の年末商戦に向って休んでいるところはほとんど有りません。
一方、現役軍人の方はといえば、イラクでの開戦以来のアメリカ軍人の死亡者が2000名を越えた、とする報道がしばらく以前に聞いたと言う事で何とも大変な事態ですが、今回のクリスマス期間も大勢のアメリカ軍人がイラクで警備活動に当る事となります。

毎日数名のアメリカ兵の死亡が伝えられる最近ですが、たとえ職業とはいえ明確な敵がハッキリしない中での命懸けの兵役はその体力以上に精神面での強さが要求され何とも大変な仕事があと1、2年続きそうです。 このベテランズ・デイを前に約2年半前にコロラドスプリングスの町の南に展開するフォート・カースン陸軍基地からイラクへ第1次派遣軍として派遣されていた海兵隊の兵士たち550名が帰還して家族との再会をしているニュースがTVで大きく報道されています。


Expo Pond
エクスポ公園の池:


公園内には大きな池が在って渡り鳥のGoose(ガチョウ・ガン)が大勢して泳ぎながら小魚や虫類を食べています。 日常的にはこの公園ではDuck(あひる)とSeaGal(かもめ)が主役なのですが、この季節になると数で圧倒的にGooseが主体となります。
海無しの内陸で「かもめ」と言うのは何か変ですが、紛れも無く「かもめ」が居着いており夏冬関係なくかなりの数が棲息しています。

ユナイテット航空の近況:

2002年末に13億ドルの負債を抱えて破産に追い込まれて会社更生法の適用下でその回復に努めてきたアメリカ第2の規模の航空会社ユナイテットは、その後、多人数の従業員解雇を含む70億ドルに上る経費カットや従業員の退職年金の停止、その他多くの経費削減に務めてきました。
10月のユナイテット航空の破産管理裁判所への説明会では、新たにJP Morgan Chase銀行とCitigroup銀行とから合計30億ドル6年間の融資を受けることになった事が説明され、裁判所の承認を得ました。

この融資がまとまった事によりユナイテット航空では破産の原因となった負債13億ドルの返済を行って来年の2月1日を目標としてChapter 11からの脱出を計る予定としています。
最近になってアメリカ航空業界ではノースウエスト航空とデルタ航空と言う2大航空会社が連続して破産に追い込まれ、現在、会社更生法の適用申請が為されていますが、この様な環境の中で今回のユナイテット航空の破産脱出の見通しの発表は米航空業界にも少し明るい希望の光が見えてきた、と言えそうです。

一方、現在頭痛の種となっているジェット燃料の価格の高騰が収まって価格低下が始まっているので最近の原油価格にして1バレル当たり60ドルを切ったのは好材料と言えますが、ユナイテット航空の来年2月1日以降のビジネスプランとしては1バレル当たり50ドルで計画しているので、それまでに原油価格がそのレベルに回復するかどうかもユナイテット航空再起の重要な要素となっています。
DIA、デンバー国際空港ではユナイテット航空はその発着便数で65%以上を占める主要航空会社であるためその再建を心待ちにしている空港を所有しているデンバー市です。

ソニーでは調子の良いクリスマス・シーズンを見込んでいる:

HDTVとカムコーダーの需要に引かれて少なくともアメリカ市場に関しては今年のホリデイ・シーズンはこれまで不調のソニー・エレクトロニクスにとっては好調に推移する、と同社の役員は予測しています。もっとも最近の記録では毎年10月はソニーにとって年間で最も好調な売上げ月となっています。

一方、アメリカ航空業界にとっては今までにユナイテット航空、US Airwaysと主要航空会社2社が破産となって、現在会社更正法の適用下でその経営再建に努めていますが、今年新たにデルタ航空とノースウエスト航空の大手2社が破産して現在会社更生法の適用申請をしていることは新たな衝撃でした。
航空燃料の高騰や格安運賃競争の中にあって各航空会社ではその運行コストの削減に努めていますが今年前半、1月から6月の主要航空会社6社の収入に対する運行費用比率は唯一アメリカン航空が2.5 %の黒となっているのに対して他の5社は軒並み赤で特に最近破産したデルタ航空とノースウエスト航空は大きな赤字となっています。

一方、格安運賃に対抗するために「Ted 航空」と言う格安運賃新子会社を発足させたユナイテット航空では、その後路線の拡大に努めて来ましたが現在では当初の予想以上に成長しています。
当初デンバー空港から各都市を結ぶ航空便としてスタートしたTed 航空は現在デンバーから12の都市へ飛んでおり、親会社のユナイテット航空が計画している来年の2月1日のChapter 11からの脱出計画に寄与しています。

エンジンが停止した3人を乗せた軽飛行機がハイウエイへ緊急着陸:

11月16日(水)朝8時50分頃デンバーの南30マイル(48km)にあるCastle Rockの町を縦断しているI―25(Interstate Highway 25)国道25号線のColorado Springsの方へ向かう道路上にエンジンが飛行中に停止した乗客3人を乗せた軽飛行機が緊急着陸しました。
この飛行機は1961年製造のパイパーComanche 250型の単発プロペラエンジンの軽飛行機でデンバーの北のJefferson County 空港を飛び立って、ニューメキシコ州のSanta Fe空港で給油してネバダ州ラスベガスへ向かうところでしたが、キャッスルロックの町の上空でそのエンジンが急に停止してしまい、緊急着陸の場所を探しましたが、適当な場所が見付からず、朝で混雑していた国道25号線上に車をかき分けて着陸しました。

幸いな事に飛行機の乗客にもハイウエイを走っていた車にも怪我人や衝突破損事故は無く済みましたが、ハイウエイは5時間にわたって閉鎖され、デンバーの南のCentennial 空港の整備会社のStraight Flightの確認で同機のメイン燃料ポンプが壊れたのが原因との判断をして、新しいポンプに交換した後約15分後に下記の写真のように再度ハイウエイへ飛行機を引き出してハイウエイを滑走路にして飛び立ちました。
同機は製造後44年経過している古い機体ですが極く最近機体検査を受けたばかりで、その時にエンジンの解体チェックを受けています。
また、同機の操縦士は15年の飛行経験を持つ人で以前にコンチネンタル航空の近距離便のパイロットをしていた事のあるベテランパイロットだったので、エンジン停止しても慌てずハイウエイへの着陸を敢行したのが良かったとの事です。

乗客はこの飛行機のオーナーですが、今回のラスベガスへの飛行を取りやめてJefferson County 空港へ引き返したと言う事です。
操縦士の人は「どれかの車の上へ着陸してしまうのではないかと大変心配したが、走っている車のスピードに出来るだけ近い低速度にして着陸したのが良かった」と語っていますが、下を走っていたドライバーの人達は大変ビックリしたことと思います。 それにしても皆さん無事で何より、といったハプニングでした。


Geese
日向ぼっこのGooseの群れ:


童話のマザーグースでお馴染みのガチョウのGooseですが、英語でその複数型はGeeseと言います。 時々水から上がって日向ぼっこをしていますが、単独で居ることが全く無く何時も群れをなして行動しますのでGooseと言う事はなくこちらの人達が呼ぶ場合は常にGeeseです。
大型の鳥なので食べるとボリウームがあって美味しそうですが、保護鳥となっていて捕らえると罰っせられる事になります。

第25回モーターバイク・ショー開催:

11月18日(金)、19日(土)、20日(日)の3日間にわたって毎年恒例の「Cycle World,International Motorcycle Shows」がトヨタ自動車のトラック部門がメイン・スポンサーとなってデンバーのコロラド・コンベンシヨン・センターとデンバー・コロシアムの2会場を使って世界から92社が参加して開催されました。
商品の展示を行なったコンベンシヨン・センターの各ブースの間取りでは、アメリカを代表するハーレーデイビッドソン社を始め日本のバイクメーカー4社(ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ)がそれぞれ会場中心の大きなブースを取って展示しています。

ヨーロッパからもBMW、DucatiそしてスクーターのApriliaなども出店していました。 特にデンバー市長のヒッケンルーパーさんはこのApriliaのスクーターでデンバーの街中を仕事で走りまわっているのが名物となっていますので人気のブランドとなっています。
デンバー・コロシアムはロデオ大会や 家畜の競り市などが行われる広大なダート屋内競技場ですが、 こちらでは開場内に設けられたダートコースの障害レース場を使って金、土にはプロのライダー達の競技、日曜にはアマチュアのレースが行われています。大手保険会社のProgressive社も参加していてオートバイ専門の車両保険のオッファー、売り込みを行っているのもユニークです。
入場料金は大人12ドル、子供(6才から11才まで)5ドルで5才以下の子供は入場無料となっています。

デンバー・ダウンタウンでのビル新築・改築ラッシュ:

デンバーでの大きな会合や催しものの開場としてコロラド・コンベンシヨン・センターが昨年11月下旬に拡張・改築の大工事を終えて再オープンしましたが、それに応じて催事に参加する人の為のホテルの部屋数の増加の必要性に応えて隣接地に新築工事を進めていたHyatt Regencyホテルが予定通り、この11月24日のThanksgiving Dayにオープンしています。

コンベンシヨン・センターを中心としてデンバーのダウンタウンを示している地図を眺めると、現在新築・改築工事中のものと、新築・改築を計画している主要建物を合せると非常に多数に昇ります。
地理的にコンベンシヨン・センターの傍に現在あって、催事への参加者やビジネス客にの地の利の便利さから人気の有るExecutive Tower Inn ホテルについては、このホテルの建物のオーナーは現在フロリダに本社を持つBNR Property社ですが、今回デンバーに本社を持つSage Hospitality 社とCiti Bankの親会社の一部門であるCitigroup Property Investors 社とがその建屋の1階から16階迄を買い取って内部を大幅に改装してホテルとして改築する事になりました。

1階から16階までで全部で客室数は337部屋有りますが、それぞれの部屋の内部の拡張工事と冷暖房装置や電気配線関係を最新型に入れ替える工事と一部アスベストを使った部分の除去作業などを終えて来年の10月には新装オープンをする事になっています。
また、17階から最上階の30階迄に付いては、近接している3つの大学の集合キャンパスの運営を行っているAuraria Foundationが既に買収を行っていて、Aurariaキャンパスに通学する学生達の寮として来年8月下旬の新学期オープンを目指して工事を進めています。
出来上がると上半分は学生寮、下半分はホテルといったユニークな内部構成の建物となります。

こうしたダウンタウンでの大きな各建物の増改築・新築についてはデンバー市のDenver Urban Renewal Authority委員会が一様に古くなって来た町並みの新しい町造りの為の管理運営を行って来ていますが、今回のExecutive Tower Inn の買収に当っても総額で2100万ドルの税金の控除を与えており、1階から16階までの買収と改築にかかる総費用は約7000万ドルかかるとされています。
こうした新築・改築ラッシュでデンバーのダウンタウンの古くなって来ている町並みが一新される事を狙っている当局の積極な活動の動きです。

単3サイズで2Watt・Hour/5Ampも取れる電池:

私はECN(Electronic Components News)と言う雑誌を講読していますが、葉書サイズの各社の電子部品の広告を集めたものが時々付録として配送されて来ます。
その最近配送された物の中から見つけたリチューム電池のカタログによるとサイズは単3ですが、なんと取り出せる総エネルギーとしては2Whで最大電流としてはパルス負荷で15アンペア、定常負荷であれば5アンペアとしていますから「最近の電池はすごいなあ!!」と思わず目に留まってしまいました。
4ボルトの出力電圧で内部自己放電が非常に低いとしていますので暫らく使用せずにいて、必要となると突然使う、といった用途には最適です。 また、過度の使用などによるパンク防止装置も内蔵していて、使用環境温度は摂氏零下40度から+85度まで大丈夫と言うのでかなりのヘビーデユーテイな用途でも安心だとしています。

但し、これは1次電池の様ですので使い捨て型で何処でも売っていて容易に手に入る、といったコモデイテー電池とはならないと思われますが、電池動作のいろいろな電子機器の開発そのものにも変化を与える様に思います。
リチューム・イオン2次電池の方はいろいろな携帯型電子機器の電源としてかなりポピュラーとなっていますが、最近ではハイブリッド・カー用の電池としてより高性能なものの開発が急ピッチと聞いていますし、自動車のスバルではそのハイブリッド・カーの過酷な充放電の繰り返しに対応するため電池でなくリチューム・イオン・キャパシターを住友Lamillion Energy 社と共同開発を進めている、などと聞くと「リチュームはすごい可能性を持っているのだ」と感じてしまいます。

Young Geese & Adult Geese
子供のガチョウを見守る親鳥たち:


大型のガチョウに混ざって子供のガチョウが水から上がって群れを成しています。
これらの小型のガチョウは子供ですが、カナダからの2000km以上の長距離飛行に耐えてコロラドまでたどり着いた鳥たちです。
「へ」の字の編隊ではその両袖の端にこうした若鳥たちがついて必至になって追従飛行しているのが見かけられます。 群れのリーダーの鳥が「ガオー、ガオー」と鳴き声で若鳥たちを励ましながら飛行してくるのが次々と見かけられる最近です。

デンバーの本格的家具店:

コロラドの格調と伝統を誇る家具店KACEY Fine Furnitureがあります。
独身の美人女社長が自らTVのコマーシアルに毎度出演する事でも有名で人気の有る本格的な大型家具店となっています。
デンバーのダウンタウンに在る3っの大学が集まっているAuraria キャンパスやプロバスケットのDenver NuggetsそしてプロアイスホッケーのColorado Avalacheの両者の本拠地であるペプシセンターとから近くに本社が在って4軒の支店をコロラド州内に持っています。

もっと大規模で既成家具を安価で扱っている専門店としてはAmerican Furniture Warehouseがありますが、格調の高い家具となるとやはりKACEYの出番という事になっています。
前号のこのレポートでも報告したように大型家具店から発展した家具のレンタル・リース専門店でも最近では大画面薄型TVセットとのコンビネーシヨン家具を本格的に扱いはじめていますが、KACEYでもHDTVセット対応の家具が前面に現われるようになって来ています。
まだまだデザインや使い勝手の面でいまいち、と言うところですが、壁掛けTVと言うから壁へ直接掛けられたのでは困ると言うことでしょうか?
薄型大画面TV用の置台と言うのではなく一体となった家具が顔見せを始めています。
こうした大型家具店とのタイアップに依って大型画面TVセットと真にマッチした使い勝手の面でも優れた家具の開発販売を考えても良い時期かもしれません。

ボーイング社のDreamliner機への期待:

何度かこのレポートで紹介してきましたが、最近の雑誌Timeに「What's Next」欄でボーイング社で現在開発中の新型旅客機Boeing 787 Dreamlinerへの期待を下記のように伝えています。
ジェット燃料が常に高値で推移している中での飛行計画を考えるのに、来年に製造に入るボーイング
787型Dreamlinerは機を得た出発となりそうである。
進化したジェットエンジン及び現行材料と比べて50%も軽量なカーボンファイバーの複合材料の多用のお陰で787型機は現行の同一サイズの機種に比べてその飛行距離をはるかに伸ばしながら20%も少ない燃料消費での運行を可能とする。
更に乗客には心地よい飛行を提供するのが、客室の気圧は海面レベル近くと同じに保たれ、耳や鼻の奥で構成される圧力を和らげる働きをする。 室内の湿度は15から20%に保たれ現在の5%くらいと大変乾燥しているのと異なる。

また、窓の日よけ( Shade)は現行の上げ下げを手で行うのに対して「Electrochromatic」コントロールと呼んでいる方法で窓ガラスの濃淡を透明から不透明まで変えられる様になっている。
ボーイング社の航空機開発担当副社長のWalt Gilletteさんは「乗客たちはその787での飛行が終了した時点でその乗り心地が従来と大きな変化に気が付くだろう」と言っている、としています。
この787Dreamliner の機体の65%はカーボンファイバー複合材料で独自の製造経験と実力を持つ日本の航空機産業の主要メーカー数社が担当する事となっていると知らされています。
「 Whatユs New」,「 Whatユs Next」 は日本の航空機産業が握っていると言えるかもしれません。

ボーイング社が長い年月設計準備していた「超音速大型旅客機」の計画を放り出して、急遽方針変更をしてデビューした787Dreamliner機ですが、旅客機事業では競合しているエアーバス社が一度に560名から800名の乗客を運べるスーパージャンボ大型機路線をとっているのに対抗して、中型・経済性・高速性・長距離飛行を打出しているボーイング社と言う事になりますが、どちらが最終的に勝つ事となるのか、この勝負は大変見ものです。何れが勝にしてもカーボンファイバー複合材でゴルフのクラブだけでなく両社の重要な機体材料を一手供給する日本の航空機産業が最後に笑う事となるのは間違い無さそうです。

Geese taking off
飛び立つガチョウたち:


鳥たちに近接して撮影しようとしましたが、警戒されて一斉に飛び上がって池の中心へ逃げられてしまいました。 これから雪が降っても元気に飛び回る群れの姿が見られるコロラドの冬の風物詩となっています。

エネルギーに対するアメリカ人の心配:

「ガソリンの価格が高騰している中でアメリカ人の10人に6人がブッシュ大統領はアメリカが直面しているエネルギー問題に付いて適切な手を打っているかについて信頼していない。」これは調査会社の
Pew Research Centerが People & the Press社の依頼で実施した調査の結果ですが、人々は次のような明快な選択を行っています。

10人中7人が、ガソリン価格に対しての統制を希望しており、もっと地下鉄や鉄道、バスなどのシ ステムに予算を使うべきだ、としている。
10人中7人が、風力発電や太陽光発電、水素エネルギーなどの開発している会社に税金の免除額を与えるべきだ、としている。
10人中8人が、乗用車やトラック、SUV車などの高い燃料効率を要求すべきだ、としている。
10人中8人が、現在運転しているSUV車からもっと燃料効率の良い車に乗り換えることが重要だと思っている。
10人中6人が、環境保護よりも新しいエネルギー源の探査の方がより重要としており、以前の20 02年の調査時にはこの回答は半々に分かれていた。

この調査は9月8日から11日にかけて1523人の成人に対して実施されたもので、誤差範囲としては+/−3%の範囲内にあるとしています。
と、しごく当たり前な回答傾向となっている様に思えるが、最後の回答のように環境保護より新エネルギー源の探査・採掘優先といった雰囲気が強くなると再度アラスカでの自然保護区の地下に眠っている膨大な天然ガスと石油の発掘といった討議が始まりそうな雰囲気です。
コロラド州では既にその埋蔵天然ガスの採掘が優先開発されつつありますが、それらの環境保護を唱える人達の声はかすんでしまいそうな雰囲気となっている最近です。

デンバーの北の一大天然ガス田の採掘:

コロラド州全体の石油と天然ガスの採掘申請が今年認可された個所に付いてプロットした地図を見ると州内のほぼ5個所にわたって集中した採掘が行われる事となっているのが分かります。
今まではロッキー山脈の西山麓のGarfield 郡が主として天然ガスの採掘が最も盛んな地域となっていましたが、今年新たにデンバーの北のWeld郡を中心とする広大なWattenberg Fieldと呼ばれる地域に集中した採掘申請が認可されています。

もともとこの国道25号線沿いのこの地区は早くから石油の採掘が行われ現在でも汲み上げポンプが数多く見られるますが今まではその殆どは採算面から操業運転していません。
そうした中にあってもこの地域全体では現在でも14000基の石油と天然ガスのポンプが稼動しておりその総計産出量は12秒毎にコロラドの家庭一軒が年間消費する分のエネルギーを産出しているとしています。

最近ではそうしたポンプで原油として汲み上げるのではなく、同じ地下層に溜まっている天然ガスとして取り出す技術が進歩しており、取り出した後の貯蓄や運搬・処理に付いてもガスの方がコストがかか
らず容易と言う事で殆どが天然ガスとして産出されている現状です。
従ってポンプが沢山並んで静かにアームを上下しながら動いている、といった油田地帯の光景はこれからは殆ど見ることが出来なくなる形勢です。

現在デンバーの北の地域に天然ガス及び石油の掘削申請を出して認可を受けている企業はカナダの大エネルギー会社でデンバーにアメリカ本社を置くEnCana Oil & Gas 社を始めとしてKerr-McGee社、Noble Energy社の3社で、現在でもこの地区の総ポンプ数の75%をこの3社が所有していますが、採掘した天然ガスの精製施設や消費地が直ぐ近くに在って輸送費や新たな貯蔵設備費用が軽くて済むことからこれらの各社からの新たな掘削申請が数多く出されている現状です。
一方、この様な数の面での大規模な掘削が大都市の近郊で展開するとなると都市環境への懸念を生ずる事からデンバーの環境保護団体およびそれぞれの土地の保有者達は心配しており、11月17日にはコロラド石油・ガス保護管理委員会( Colorado Oil & Gas Conservation Committee)の主催で公聴会が開催されました。

ちなみに、このWattenberg Fieldの採掘地域は国道25号線沿いの南北に68km、東西に56kmの広大な地域でほぼ平坦な農業・牧畜を中心とした地域となっています。
こうした前記の3社での石油・天然ガスの事業がコロラド経済に与えている影響は非常に大きく下記の様な基礎数字が示されています。

コロラドでの3社合計の従業員数: 1288名
3社が契約しているコロラド内の下請け業者数: 2446名
2004年に3社がコロラドや関連する郡に収めた税金総額: 8870万ドル
Wattenburg地区に2005年度に3社が投下する資金総額: 3億1300万ドル
Wattenburg地区の5つの郡でのロイヤリテイを得る地主総数: 約15000名

今年申請があって認可されたWattenburg Fieldでの掘削井数は現存の60%と言う事なので新規に8400基に上るが、申請3社では新しい掘削井は現在ある井戸の100フィート以内に1基ないしは2基設けることに依って現在の井戸の生産量統計データから全体としてより多くの石油及び天然ガスの掘削が効率的に可能となる技術を導入するとしています。
また、現在の石油を汲み上げている掘削井では掘り出した原油の約30%が残さとして捨てられてしまうが、天然ガスとして掘削する場合は残さ量は非常に少ないので地上での処理が容易となる利点も大きいとしています。

今回の新しい井戸は7600フィート(2316m)まで掘り下げる事になるとしていますが、既にこの地区は地質学的に詳細な調査が行われているのでかなりの精度での掘削が可能となるとしています。
これらは全てエネルギー源が海外から持ってきたのでは高価に付くようになって初めて発掘採算が取れるようになって今回一斉に動きはじめた事であるが、それにしてもこれほど大規模なエネルギー源が都市の直ぐ傍に眠っているなど何とも驚きです。

店舗内店舗を展開する高級AV志向のマグノリア店:

以前はデンオンやTEAC、ナカミチなどの高級路線のオーデイオシステムを主体とした販売戦略で拡大してきたマグノリア店ですが、最近ではTVセットや大型モニターなどを包含してホームシアター商品に特化して販売を進めています。
西海岸のサンフランシスコの南に在るPalo Altoの町はスタンフォード大学町で裕福な人達が住んでいることでも有名ですが、私はこのMagnolia店を3年ほど前に訪れた事が有ります。
その時は特にパイオニアや日立の大型TVモニターシステムが多く展示されていたのを記憶しています。
その後どうゆう変遷を経たのか不明ですが、最近コロラド内のBestBuy店の内部に物理的に区分けしてこのMagnolia店が4店開店しています。
もしかするとBestBuyがこのMagnoliaに資本参加しているのかもしれません。

内容的には更にホームシアター色が進んで高級志向に拍車がかかった様に感じられますが、以前から得意としているAV機器のインストレーシヨン業務も行っており、白物家電商品も扱っているBestBuy店での欠けている部分を補完しようと言う目的のように見えます。
即ち一見するとCircuitCity店内にSoundTrack店が組み込まれた様な感じです。
こうした組み合わせで顧客層のスパンを広く対応すると言うBestBuy店の作戦の様に感じられます。
そのMagnolia店の地元新聞の広告の切り抜きですが新聞だけでなく地元TV局のコマーシアルも頻繁に行っており、最近本格的なコロラドでの営業活動が始まっています。

デンバー地区にCircuitCityが2新店を開店:

先のこのレポートでBestBuy店の2店の新規開店の報告をしましたが、それに負けじと言う事でもないでしょうが、今回は10月27日を期してCircuitCity店の2店がデンバー地区に開店しています。
1個所はデンバーの旧主要空港であったステイプルトンに近いところで、現在のところ周囲には住宅はなく何故ここへ店をオープンしたのだろうか?と考えてしまいそうなところですが、強いて言えば主要国道の70号線のインターチェンジに近く周囲は土地が余裕があるため、CircuitCityとしてはデンバー地区の商品配送センターとしてオープンして、ついでに販売店舗も兼ねさせるように考えたのではないか、と思われます。

また、もう一方の新規店はデンバーの北の新興住宅地ソーントン地区でこちらの方は今までSoundTrack店きり近くに無かった事からうなずける配置です。
デンバーやコロラドがいくら発展しているからといってこうした新店開店はこの地区の総人口に比べて少し多すぎるのではないかとの感もありますが、何れの店も顧客獲得で売り上げ増加にまっしぐらと言う雰囲気です。
近々このCircuitCity新規2店とBestBuy新規2店、そうして親会社のUltimate Electronicsに店名を変更して再出発をしている元SoundTrack店、更にはBestBuy店への店舗内店舗のMagnolia店などと顧客獲得合戦が白熱化しているコロラドです。

ボーズ社の2スピーカー+1ウーファーのサラウンドシステム:

先のレポートでBose社の2スピーカー及び1ウーファーで構成するサラウンド・サウンド・システムの新モデルについて紹介しましたが、その前に同様なシステムでDVD・CDプレーヤーと組み合わせたシステムが有ったのを思い出しました。
スピーカーへの結線が3ワイヤーで2スピーカーと1ウーファー構成で取り付けが容易なシステムですが、「 3・2・1 Surround Sound System」 と呼んでいます。
このシステムではウーファー部分は完全にウーファースピーカーのみの構成ですが、今回の大画面TVやモニターなどと組み合わせる新商品はDVDプレーヤーは無いので、ウーファーボックス内に所定のアンプ3チャンネルとリモコン受信装置とを内蔵している構成となっています。
4スピーカー + 1ウーファーや、6スピーカー + 1ウーファーといった5.1チャンネルサウンドを再生するための標準構成でなく2スピーカーで品位の高いサラウンド・サウンドを実現すると言ったシステムが主流となる切っ掛けかもしれません。

地上波DTV放送の共同アンテナの建設が難航:

デンバーの西のGoldenの町はビールのCoorsの本拠地ですが、併せて町の西側はロッキー山脈の端が迫っていて急勾配での登りとなります。そこにはGoldenの町の方へ突き出した崖があってその上からはデンバー地区が一望出来るLookout Mountainと言う名前の場所となっています。この場所にはデンバー地区をサービスエリアとするTV放送局各社の送信アンテナが林立しており、中間に障害物が無いことから最も適した各TV放送局の送信アンテナ基地となっています。

以前のこのレポートでも報告しましたが全米の地上波TV放送がDTVとなるに当って早くよりDTV専用の共同送信アンテナの建設が申請されていましたが、当初その強い電波が近隣住民のガン発生の確立を高めると言う事と冬季にアンテナに凍結した氷が溶けて落下してくる危険との2項目で建設の可否を巡って争われていましたが、地元のJefferson郡のコミッショナーから一旦認可が下りましたが、その後Jefferson地方裁判所の担当判事が2004年の3月までに再検討のためコミッショナーへ差し戻しを命じ再検討を行った結果2004年8月に再度建設認可を下ろしています。
しかしながら、今度はアンテナの鉄塔が事故で倒れた時に崖の下の住宅へ倒れ込んで来る危険が有り、また一本が倒れた影響で他のアンテナ鉄塔に影響を与えて倒れる危険性があると言う事で裁判所が再度差し戻しをしています。

現在討議の対象となっているアンテナはCBS系(第4チャンネル)、ABC系(第7チャンネル)、NBC系(第9チャンネル)、UPN(第20チャンネル)の4社がLake Ceder グループと言う団体を結成してDTV専用共同アンテナの建設推進を行って来ているもので、こうした問題の解決のために既に最も近い距離に住んでいた人の家や土地を買収しており、もはや危険はないのだ、としています。
当初今年の11月末までには新アンテナが出来上がってDTV放送の送信が始まるとしていましたが、この分では暫らく遅れそうです。

現在既に前記の4社とWarner Brothers系(第2チャンネル)とPBS(第12チャンネル)の合計6チャンネルはデンバーのダウンタウンの高層ビルRepublic Plazaの屋上のアンテナを仮に使ってDTV放送を行っていますが、そのサービスエリアの広さではLookout Mountainにはとても及びません。

全米及びコロラドの映画館の状況:

映画好きなアメリカ人の多くの顧客に支えられてアメリカでの映画館事業は大きく発展して来ました。
しかしながら近年映画館経営にも大きな変化が現われています。 特にハリウッドの各スタジオの経営に大きく関わる映画館での興行収入に対してVHSやDVDによる販売収入の方が越えるようになって数年が経過しており、映画館自体の構成もMultiplexと呼ばれる一つの映画館に区切られた部屋で複数のスクリーンを設けて、それぞれ異なるプログラムを同時に映写するといった形の映画館が殆どとなってきています。

最近の映画館の興行収入の状況を表わしている記事が報じられています。すなわち、
「映画館興行収入の低迷」
映画館の観客数の調査を専門に行っているExhibitor Relations社の調査結果によると、アメリカの映画館の観客数は一昨年が前の年より4.3%の低下となり、昨年はそれから1.5%低下して、さらに今年は8.4%の低下となる、としている。
また、全米のスクリーン数の年代毎の変化と映画館の軒数の変化を調べて見ると、スクリーン数の方は映画館のMultiplex化によって急速にその数を伸ばしてきたが、ここ2000年以降その増加は停滞しています。 一方、映画館の数は2000年以降急速に減少してきており、特に小さな町の映画館の廃館が目立つ、としています。

2002年の数値で全米の映画館数は5712館であり、スクリーン総数は35170基となっているので単純に割り算すると映画館1館当たり6.15基のスクリーンを平均で有する事になります。
こうしたMultiplexの映画館では従来の大型スクリーンと多くの座席数を持つ部屋を1つは備えているものの、当然1スクリーン当たりの座席数は小規模となり、スクリーン・サイズも小さくなってきているわけです。

そこで映画館経営上で重要なテーマとなっているのがデジタル・シネマの需要となっています。
プロジェクターとしては現在TI社のMicro Mirror Deviceを使用するChristieのCP2000型のプロジェクターがあって、現在のところ先ずはこの様な電子プロジェクターを使用しての映写であり、従来からのアーク灯の映写に慣れてしまっている観客に画質上で満足させられる事が出来るか、といった部分についてが商店であり営業上で最も重要な部分となる各映画館が大型ストレージシステムを持って映画スタジオから衛星経由で配信される映画プログラムを蓄えておいて適切な時間に映写する、といったトータルシステムまでは至っていない現状です。

即ち、現在の映画館の運営上でフィルムが媒体となっている為の各映画館へのコピー制作そしてその配送、そして映画館では映写技師を必要とするアーク灯によるフィルム映写機の運転、と言った事項を電子化する事に依って仕組みを大きく変化させよう、と言う事の狙いとなっています。
既に全米の主要都市部でのテストが始まっており画質や音質面でのデータはデジタル・シネマの推進団体でハリウッドの各スタジオが参加しているDCI( Digital Cinema Initiatives)へと集められて「DCITechnical Specifications」へ反映されています。

今後、家庭に置いては次世代高密度デイスクに記録されたHDTVグレードの映画プログラムが市場へ出てきて、地上波TV放送やケーブル、衛星経由でのHDTVプログラムに対応した大型高画質のデイスプレイが普及するとこうした物を使ったホームシアターが各家庭で一般的となり、ますます映画離れが進行するようになるのではないかと懸念されています。
ハリウッドのスタジオ各社や全米の映画館経営者がデジタルシネマを活かしきれるかどうかは今後の取り組みによって一般の観客が決める事となる訳ですが、映画が大勢の観客を集めて鑑賞するといった時代はもはや無くなって来ていると言う事か?

デンバー地区の映画館事情:

1995年から2006年迄のコロラド州内の映画館のスクリーンの設置数の推移を示しているデータが発表されています。(観客は自動車で来てそのまま野外で見る映画館も有るので屋外スクリーン数も加わっている。)
1998年にピークとなっているがスクリーン数を増やしすぎて興行収入がかえって減ってしまった事からその後スクリーン数は減少しているものの、その後映画館の数は減ってもMultiplex館が増加した事からスクリーン数としてはほぼ横ばいで、今年、来年とデンバー地区やコロラド北部での新規計画によると再び増加すると予測されています。
Scarborough Research社の2004年に実施した調査によると、少なくとも過去30日以内に1回は映画に行っている成人の比率では全米の75の市場ではデンバー地区がトップで37.4%を示した、としています。

データによると2位を3%も離しているのであるからデンバー市民は全米一の映画好きと言えそうです。
デンバー地区及びその周辺で現在建設中又は計画準備中の映画館の総スクリーン数は120基近い数で、それらの映画館のリスト7館では 1館当たり12から18スクリーンを持つMultiplex館となっています。
これらの他にデンバーより50km程北のLovelandの町には14基のスクリーンの映画館が10月にオープンしています。 こうした数多くのMultiplexスクリーンの映画館はデンバー市民のライフスタイルセンターとなると言えそうです。

高級アパートにミニ映画館:

デンバーの中心地に現在3個所の高級アパートが現在建設中で、その各部屋の出来栄えよりもアパートに附属するサービスの内容に注目が集まっています。
その3個所のうちの一つThe Boulevardと言う名称のアパートの内部に設けられたミニ映画館では、階段状に18席の椅子が設けられており100インチのプロジェクターシステムとTHXサラウンドサウンドシステムが装備されていて、キャンデイー・ステーシヨン(通常の映画館で入場券を買って入り口を入るとスクリーンのある部屋へ行く前に在る飲み物やポプコーンなどの自動販売機が備えてある部屋のこと) まで設けられています。

このアパートの住人は予約をして映画のビデオプログラムを好きな時間に楽しむ言が出来るようになっていて、もちろん友達などを招待して映画パーテイーを開くことも可能となっています。
また、このアパートでは注文によって近くにたくさんあるレストランから好みの料理の配達を受けており、また住人がそれらのレストランへ行って食事をしたい時は車での送り迎えのサービスも行うとしています。 このアパートの部屋代は月額で広い一部屋のStudioが1179ドルで、2ベッドルーム構成の部屋が3449ドルとなっています。

もう一つのGlenarm Placeのアパートは24時間勤務の門番が居て内部にフィットネスセンターが設けられており、3階には野外のテラスが設けられていて夏には野外のバーベキュウなどの調理設備も有しています。 このアパートの部屋代の平均月額は1700ドルとなっています。
また、残りのアパートPremier Loftsにはグルメの人が自ら調理して振る舞うスペースや壁一面が滝となっている場所、壁面に多くのTVを埋め込んだゲームルームそして屋上には温水浴場が在って野球のクアーズスタジアムを見下ろしながら温水浴を楽しむ事が出来ます。 このアパートの部屋代の月額は830ドルから3000ドルとなっています。

これらがデンバーでの最近の高級アパートに見られる形態であるが、町の中心で賃貸方式のアパートで優雅に暮らそう、と言う人が増えていると言う兆候と言えそうです。
そんな施設の一つとしてプロジェクターを使ったミニ映画館が友達などを招待しての住人の楽しみの一つとなるとあちこちのこの様にいろいろな施設を設けるのは通常コンドミニアムと呼ばれる買い上げ方式の高級新築アパートには必須の設備となるかもしれないと言う気がします。

今年も早くも師走を迎えて最近何となく時間が経過するのが大変早く感じられます。
健康第一と考えて過ごしている毎日ですが今年は私にとっては長年の通風に付いては幸いアンダーコントロールで済みましたが、新たにパーキンソン氏病で左手が震えるようになって現在薬に依存する身体となっています。 併せて右上側の犬歯から奥歯に至る5歯を繋いでいたブリッジが昨年の暮れに壊れてしまい、現在インプラントという方法での手術を受けてチタン製のネジ3本が歯茎に埋まっています。
現在、ネジが歯茎やあごの骨との癒着をするのを待っており、来年1月中旬にはネジ3本の頭を露出させて人口歯を取り付けることとなっています。
こうした身体の年令によるガタがまとめて出てきた今年ですが、幸い元気にしておりますので、何とかこの「コロラド便り」も継続して投稿して行けると思っています。
今後の皆さんのご高覧と併せて「杉の会」の皆さんのご健康をコロラドから祈っております。
「以上」

[ 以上 ]

 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
Photographs copyrighted (2005 Mike Hagiwara)
 
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