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コロラド便り(その23)

2004年9月3日
萩原 正喜/コロラド
註:このコロラド便り(その23)には、萩原さんがご自分で撮影された写真を掲載しました。写真下の解説文と共にご覧ください。

例年夏の水不足が気になるコロラドですが、今年の夏は8月にかなりのまとまった降雨があり水不足の心配は無く済みました。
代わりに天候の急変によって竜巻が発生しやすい条件が整った為か何度もトーネード警報のサイレンが鳴ると言う事があって緊張させられる夏でした。 幸い都市部にはやって来ないで、東の平野部の農作物には被害を多く与えた様ですが、人畜の被害はコロラドでは報告されていません。

アメリカの南部と東部では今年は強大なハリケーンの通過で洪水となった町や人命への被害が多く出ましたし中西部では大型竜巻による建物への被害も多く出ています。
そしてカリフォルニア州では毎年の事ながら森林火災が何度かにわたってこの夏も発生して山林だけでなく100戸以上の住居が焼失しています。

そうした中にあってもコロラドは比較的この様な天変地異が少なく、常に変わり易い天候と冬の厳しい寒さを除けばかなり住みやすい場所であると言えそうです。
8月27日(金)には天気予報では急激に気温が下がってもしかすると初雪となるとの知らせでしたが、デンバー地区では雪にはならず気温だけはこの季節には珍しく華氏43度(摂氏6度)まで下がり、標高8000フィート(2438m)以上のロッキー山脈の各峰では初冠雪となりました。 いよいよアスペンツリーが真黄色に変わって一大コントラストの景観を呈する時期となってきています。



ゴミ収集車へ出す為のごみ箱

今回の写真紹介は日本の家庭ではあまり見られないアメリカでは普通の家庭で使っている器具・道具類に付いて紹介します。 何れも私の家で使っているものです。
先ずはごみ箱からですが、左の円筒形の物は従来型のごみ箱で一週間に一度道端に出しておくと収集に来る業者のゴミ収集トラックが来て中味を持っていってもらう為のものでプラスチック製ですが、以前はブリキ缶で同様な形に出来ていたのでGarbage Can と今でも呼んでいます。

右の方は最近業者がオファーしている大型のもので下に2輪車となっていて片側を持ち上げて移動出来るようになっています。 収集トラックの全面にはブルドーザーのシャベルのような物が付いていて人間が持ち上げなくても自動的にハンドル操作で持ち上げてシャベルへ中のゴミをほうり込むように出来ているので収集する人が腰を痛めなくてすむと言う仕組みです。

現在コロラドでは日本の様な分別収集と言う事は全く行われておらず、壜でも缶でも新聞や調理ゴミなどいっしょくたで収拾してゆきます。 こうして集められたゴミの処分がどうなっているのか不明ですが、処理場所に困っていないと言う事だと思われます。
また、ゴミの収集は市役所ではなく個別の専門業者が何社かで競合し合ってやっていますので各家庭は何社かの中から選べる仕組みとなっています。

コロラドでのオリンピック事情:

日本では夏の甲子園での高校野球とアテネオリンピックとが重なって連日TVに釘付けといった一段と暑い季節となっていた事と想像しています。
アメリカでのアテネオリンピックのTV放送権をNBCが取得している為、コロラドではNBC系の地元TV放送局である第9チャンネルKUSAでは通常の放送だけでなくそのHDTVチャンネルもオリンピック特集の番組編成としていましたが、他のチャンネルでは各競技の映像などは全く放送されず、ただニュースの時間にメダルを獲得したアメリカ選手の様子だけが報じられているだけですので、第9チャンネルを見ないとオリンピックが行われている事さえ感じられないと言った状況でした。

一方、NBCではそのスタジオをアテネに設けてギリシャ出身のアナウンサーの進行で特集番組が送られており、昼の12時半から午後4時まで、そして午後7時から午後11時まで、更に11時半から明け方の4時迄とまさに実況中継をはさんでの連続してオリンピック一色の放送となっていました。
地元の第9チャンネルでは同局のギリシャ出身のアナウンサーを特派員としてアテネに派遣していてコロラド出身の競技選手たちの活躍を独自に取り上げて番組の進行にはさんで報じていました。


芝刈り機

一人前に4サイクル単気筒のガソリンエンジン付きの芝刈り機です。 エンジンで鉄製のフードの下に納まっている2枚羽根のカッターを回転させて芝生を刈ります。
4輪車となっていてそれぞれの車の高さが調節出来るようになっているので芝生のカットする長さがセット出来るようになっています。

ハンドルに平行に付いているレバーごと手で握って押しながら刈って行きますが、レバーを離すと自動的にエンジンが停まる仕組みです。 夏の季節では少なくとも2週間に一遍は芝生をこれで刈らないと近所からクレームが来ると言う芝生の成長ぶりですので、現在これが大活躍といったところです。

自転車のロードレース競技でコロラドのボールダー出身のHamilton選手が首位となって金メダルを獲得したニュースは特に大きく伝えられました。
夜の7時からのゴールデンタイムではアテネとの時差の関係から其の日に行われた競技の録画を編集して放送していますが、あたかも実況中継といった雰囲気でした。
しかしながら、アメリカの選手の出る場面が主体となる為に日本の選手の活躍場面を見たくてもアメリカの選手と競技しているとき以外は見ることが出来ません。 今回先の地区予選でメキシコに破れてオリンピック出場のチャンスを逃している野球の放送は全く行なわれていません。 そんな訳でとうとう長嶋ジャパンの試合の様子など全く見ることが出来ませんでした。

そうした意味で先に行われた男子体操の団体競技はアメリカと日本が最後に追い上げて最後の鉄棒競技で日本金、アメリカ銀を確定した事から充分日本の選手たちの活躍場面を楽しめました。
チャンネル9のTV局の親会社となっている地元新聞社のRocky Mountain News紙では開会式の初日から8ページのアテネオリンピックの特集欄を設けて毎日その様子を報じていました。


芝生の端刈り機

大きな芝刈り機で刈る事が出来ない部分を刈り取る為の専用機でこちらは2サイクルの単気筒エンジンが付いており、先端のローター部をシャフト駆動で回転させる様になっていてローターにはナイロン製のワイヤーが納められており必要な長さに調節して出しておくとそのワイヤーが回転して草を叩き切り落とすと言う仕組みです。
芝だけでなく雑草刈りにもそのまま使えますので便利な機械ですが、プロの人達が道端の雑草や芝生のエッジを整えるのに使われているのはナイロンワイヤーの代わりに金属製の丸鋸の歯のような物が取り付いています。

今回のアテネオリンピックの放送をNBCではHDTVで通常の放送と共に流しており、第9チャンネルではニュース番組も従来からHDTVで流しているのでオリンピックの開催期間中は放送番組の全体がHDTVで送られている、といった状況となっていました。
また、地元の家電販売店では特にHDTVシステムの販売に以前から力を入れているAV専門店であるSoundTrack店が第9チャンネルとタイアップしてコマーシアルを頻繁に流しており「皆さんデジタルTVへの切り替え準備は出来ていますか? TVはHDTVで!」といった雰囲気を醸し出していました。

デンバー地区での地上波TV放送のデジタル化は既に電波としては従来のアナログ放送と同じ番組を異なるチャンネル周波数で放送がされていますが、デンバーのダウンタウンの高層ビルの屋上に有るアンテナからの送信となっていますのでサービスエリアが限定されており、現在デンバー地区を一望出来るロッキー山脈の麓の高い丘Lookout MountainへのDTV専用送信アンテナの建設が行なわれており、今年の年末には完成して試験電波の発信が予定されています。

FCCの定めている2006年にアナログからデジタルへの切り替え、そして2007年には従来のアナログ電波をFCCへ返還する、といったスケジュールにギリギリで乗っていると言った状況です。
各家電店の売り場では既にDTV、と言うよりHDTVへの切り替え商戦が展開されており、従来のアナログTVは売り場での主役の場はもはやDTVに奪われてしまっていると言う雰囲気となっています。

地面の耕作機

花壇や菜園を耕す時に使うハンド耕運機です。 これも一人前に2サイクル単気筒のガソリンエンジン駆動です。 先端には歯が付いていて回転して土を掘り起こす分けですが、先端の歯は各種の形状のものが準備されていて土の条件に依って取り替える事が出来るようになっています。
2つのハンドルを握ってうまく調子を取って歯の動きとともに上下・前後させて耕すのですが、人間の方もかなりの運動量となります。

デンバー・グランプリカーレース開催:

デンバーの町中にあるプロバスケットボールのDenver NuggetsとプロアイスホッケーのColorado Avalancheの本拠屋内スタジアムであるペプシセンター周辺の一般道を閉鎖してレーシングコースを作ってフォミュラー・カーによる競技を行なう今年で5回目となったDenver Grand Prix が今年も8月13日、14日の予選から始まって15日の本選会まで3日間にわたって繰り広げられました。
おりしもアテネオリンピックの最中でしたが主催者側の発表で11万2000名と言う満員の観衆を集めて熱戦が行われました。 昨年が6800名であったので大幅な増加となっています。

これはアメリカグランプリ規格のフォーミュラー・カーによってアメリカ国内各地を転戦してチャンピオンを決めるレースの一つですがデンバーでは1990年に始まって翌年の1991年と2回開催されたのですが、その後ペプシセンターの建物が老朽化したことから解体して新築し直す工事が行なわれていた事から中止されていましたが建設が完了して2002年から再開されているものです。

コースは街中の道路を使用して一周1.647マイル(2650m)の周回コースを設営して行なうもので首位の車が106周終えたところでレースが終了する2時間余りのレースとなります。 今回は18台の参加車数で行われ約1分強で一周し、その平均速度は時速96マイル(154km/時)程で行われました。 参加ドライバーはアメリカ、メキシコ、ブラジル、カナダ、英国、フランス、スペイン、アルゼンチンと国際色の多彩な顔ぶれとなっています。

今年は今迄最終のストレートコースの寸前に在ったヘアーピン・カーブを改修して2つの少し緩めのカーブのコースに変更したのでより高速なストレートコースとなってラップスピードが上がっています。
専用のカーレース場で行なうのでなく、街中の特設コースで行われるフォーミュラーカー・レースと言う事で人気が有り、期間中にはアトラクシヨンとしてそのコースを使ってクラッシック・カーのパレードや子供や地元の有名人などによるゴーカートを使ったレースも行われて、地元TV放送局のニュース・アンカーウーマンとして人気の有るアデーラ荒川もゴーカートで熱戦に参加しています。



畑仕事用の腰掛け作業車

アメリカ人は脚が長い為か、それともしゃがむと言う習慣が無い為か芝生の手入れをしたり、菜園や花壇の手入れをする時にしゃがんで手作業をすると言う事が不器用な様です。
この写真に有るものは私の家内が使っているもので、左は大きめな車輪3個が付いている作業用の腰掛けで、右のものは4輪車となっていて箱が付いており、中に小型なシャベルなどの道具類が納められるようになっています。
この腰掛けに腰を下ろして左右に移動しながら地面の作業をすると言った仕組みです。


最近デンバー地区で上映の日本映画2本:

暫らく前に行われた今年の映画のアカデミー賞でトム・クルーズ主演の「Last Samurai」が多くの賞を受賞しましたが、併せて、寅サンの山田洋次監督の「黄昏清兵衛」も外国作品部門でノミネートされていましたが惜しくも受賞は逃した、と言うニュースは日本でも多く伝わっている事と思います。

そうした侍(サムライ)ものにあやかってと言う事かどうか分かりませんが、デンバー地区の映画館でも「たそがれ清兵衛」と北野たけし監督主演の「坐頭市」の2本の日本映画が相次いで上映されています。
もっとも、その上映映画館は映画マニア向けの作品を選んで上映しているデンバーの町中にある映画館ですが「たそがれ清兵衛」の方は英語タイトルは「The Twilight Samurai」となっていて真田広幸の演ずる清兵衛の生き方について何故「たそがれ」なのか解説を加えています。

もう一つの「坐頭市」の方は当初「The Blind Samurai」とそのタイトルがうたわれていましたが、途中で何処かからか修正注文が入ったのか「The Blind Swardsman: Zatoichi」(盲目の剣客坐頭市、と言った感じ)と修正されて上映されています。 たしかに「市」は侍では有りませんのでこの方が正しいのですが、こうした日本の映画2本が続けて上映されて、こちらのアメリカ人達はどんな感覚でこれらを鑑賞したのか大変興味の持たれるところですが、地元新聞の娯楽欄に載っている映画紹介欄ではその作品の解説とともにそれぞれの作品ランクとしてBグレード(まあ、まあのレベル)が付けられていて坐頭市の方は「その剣さばきはスーパーマンものだ」、との解説となっています。
音声の方は原作そのままの日本語で字幕スーパーが英語で入っています。
丁度、我々がアメリカ映画を日本語字幕入りで見ているといった感じでしょうが、はたしてこの2作品のアメリカでの興行成績はどうだったのでしょうか?


枯れ葉収集機

部屋の中で使う電気真空掃除機の枯れ葉収集用です。
メガホンの様な吸い取り口から地面の枯れ葉を吸い上げて、粉砕して後部の布性の袋に納める様に成っています。 また、布袋を外してエンジンを逆回転させると今度は吸い取り口から勢い良く空気が吹き出しますので、メガホンをもっと先の絞ったアタチメントに取り替えて落ち葉やゴミを吹き飛ばすのにも使います。

当初我が家ではガソリンエンジンの物を購入したのですがその吸引力が弱いので返品して電気モーターのものと交換しました。 右のリールに巻いてある長い電気ケーブルをコンセントから引っ張りながら作業をしています。
もう少しすると家の前の2本のメープルツリーの木がその葉を落とし始めるので、このマシンの活躍が始まります。

デンバー空港からヨーロッパ・アジアの各都市への直行便:

デンバー空港はDIA(Denver International Airport)と呼称されていて内陸に在りますが国際空港としての機能を有しています。
現在ではデンバー空港と外国の都市とを結ぶ直行便はカナダ及びメキシコへは開港当初から運行されていて、その後ヨーロッパのロンドンとフランクフルトの2都市への直行便が現在運行されているのみとなっています。
また、デンバー空港はデンバー市が所有して運営している世界で10番目、アメリカでは6番目の運行規模の空港ですが、デンバー市当局では以前より外国の各都市への直行便の開設に積極的な活動を展開してきており、その成果として英国航空のロンドン便とルフトハンザ航空のフランクフルト便の開設に成功しています。

一方、東京を始めとするアジアの各都市へはデンバー空港が高地に在る為空気が薄く、偏西風に逆らって飛ばなくてはならない為燃料の積載量が多くなり重量過大で離陸出来ない、と言う課題を抱えていましたが、昨年秋に4876mという世界でも最も長く幅も広い滑走路が完成してアジアへの飛行が可能となっています。
デンバーをハブ空港としているユナイテット航空の元気が良ければ直ちに東京直行便が開設されるところですが、同社は現在会社更生法での再建途上にあり未だにその回復に苦戦している状況でなかなかうまく行きません。


除雪用幅広ブラシ

この幅広のブラシは雪かき用のものです。
コロラドでは降雪時には気温がかなり下がりますので積もった雪は乾燥粉雪で、握っても玉にする事が出来ません。 従ってあまり多量の積雪で無い時の除雪を行なうのにはシャベルよりもこの様な幅の広いブラシで路面を押して取り除く方が簡単です。
シャベルの様に路面に残る事無くきれいに取り除け作業もこの方が簡単です。
私の住んでいるオローラ市では数センチ程度と言う積雪の日が多くあるのでこうした幅広ブラシが活躍します。

こうした環境にあるユナイテット航空と話していたのでは埒が開かないと言う事で市当局ではユナイテット航空とのスターアライアンス協同運行している各社(ANA・全日空やルフトハンザなど)との直接交渉を開始しました。 デンバーまで来れば運行本数や行き先の非常に沢山有るユナイテット航空便への接続が容易となって利用客へのサービスとなる事を活かそうと言うものです。

その内容によると市場調査の結果として下記の各都市へのデンバー間の直行便の開設が最も人気が有るとしています。
ヨーロッパでは: パリ、アムステルダム、マンチェスター(イギリス)、ミュンヘン、ローマの順で、アジアでは: 東京、 ソウル、香港、バンコック、台北の順となっています。
当局ではこうした各地への直行便の開設がデンバー地区への経済発展の波及効果をもたらすとして力を入れており、今回ヨーロッパの何処かの都市へ直行便を開設した航空会社に100万ドルの補助金を支給するとしており、また、アジアの何処かの都市への開設には150万ドルの支給をインセンテイブとして行なうとしています。

ちなみにユナイテット航空全体での2001年の乗客数の実績と比べて太平洋路線では35%の上昇、大西洋路線では12%の上昇が今年は予想されており、併せてユナイテット航空がメインハブとしているシカゴ空港は同空港が扱っている総便数が能力の限界に達しており、多くの離陸遅延や着陸待ちが発生している現状があります。
また、シンガポールや上海、ソウルなどのアジアの主要都市への直行便の開設が増えて来ている事から成田の国際ハブ空港としての運用低下が始まっている中にあって日本としての国策上からも有効な成田直行便となると思います。

多くの積極投資を行なって空港の機能拡大と取り組んで来ているデンバー市では一時同時多発テロ以降の航空業界不況や各国の経済スランプなどによる苦しい時期を通りすぎて頃良しと言う事での積極誘致活動を展開する事となった訳ですが、今後の結果が気になります。
デンバーと成田の間をユナイテット航空で比較的多く往復している私としては、早く成田への直行便が始まらないかなあ、と期待している最近です。


ラッセル除雪車

エンジン付きの雪かきラッセル車です。
雪が降るとコロラドでは各家の前の歩道はその家が少なくとも24時間以内に雪を除く事が義務付けられています。 歩道が凍結して歩行者が転んだり、また雪が積もっていて車道へはみ出して歩いたりするのを防ぐ為ですが、大雪が降った朝などは早起きしての雪かきが一仕事です。

私の家の両隣はどちらも未亡人のお婆さんの一人住まいなので雪が降った朝は私が早起きして自分の家の前だけでなく両隣の前の歩道まで雪かきを行っています。
降雪量が少ない時には幅広ブラシで問題無いのですが、シーズンで2回ないし3回はかなりの降雪量と毎シーズンなりますので、このガソリンエンジン付きの除雪車を購入しました。

エンジンのスタートは手で握りの付いたワイヤーを引っ張るか、気温が低くて始動しない時はコンセントからコードで電気を接続して電気モーターでスタートする様になっています。
エンジンがスタートすると左右のハンドルを操作して前進・後退しながら全面のかき集めた雪をブロアーでガイドのノズルで合せた方向へと吹き飛ばす様になっている優れものです。
今度の冬もこの頼もしいやつの活躍する日が何日有りますか。


デンバーでも使いはじめられている2輪車セグウエイ:

比較的華々しくデビューして話題を呼んだSegway社の左右に車輪を持って前後のバランスをジャイロと車輪駆動モーターの制御で保って走るという「Human Transporters」と言う大変ユニーク乗り物ですが、暫らく前にサンフランシスコの町の郵便配達職員が使用を始めている、というニュースが新聞に写真入りで紹介されましたが、その後殆どデンバー地区では見かける事がないのでどうなっているのかと思っていました。
極く最近デンバーの街角で一台走っているのを見かけて「いやあ物好きが!」と思ったのですが、実はデンバーのAmerican Commercial Security Serviceと言う警備会社で購入して、同社が顧客としている町の各家や店の巡回パトロールに使用を始めている事が分かりました。
残念ながらその時にカメラを持っておらずその光景を写真に残して皆さんに送る事が出来ません。

警備会社のメンバーは広いツバの帽子と制服といった服装ですので丁度シェリフがセグウェイに乗って町を走っている、といった光景ですが見かけない光景に周囲の皆んなの視線が集まりますのでその宣伝効果は絶大です。
まだ、何処でも見かけるといった状態にはありませんし、普通の人が趣味で使用している、と言った光景もまだ見ていませんのでこれからと言った状態ですが、こうして本格的な業務での使用から始まっていると言う事はその実用面での改良が急速に進むでしょうから、今後の発展が期待出来そうです。

第一に電気動力ですので排気ガスを発する事が有りませんし、これに現在開発が急ピッチで進行している燃料電池が搭載されればなかなかの物と成る可能性が高いと思います。
日本では町中の道路がいわゆるバリアフリーとなっていないとか、狭い道が多いのでこんな物に走られたら危険だ、と言った事になってアメリカ程の拡大は期待出来ないかもしれませんが、何か特殊な用途でその特長を活かせる使い方の場所が見付かるかどうか、と言う事かもしれません。

デンバー市の現在の市長Hickenlooper氏はもともと多くの企業や店を所有して運営している町の実業家ですが、そうした各場所を見て回るのに日常的にスクーターを使用している事で有名で、それも昔のグレゴリー・ペックとオードリー・ヘップバーンが主演した「ローマの休日」に出て来て有名となったイタリーのVespa社製のスクーターですが、スクーターを セグウエイに変えて走り回れば更にユニークな市長となるなあ等と考えてしまいます。 ちなみにデンバーにはVespa社の支社があって道端の空き地を使って宣伝を兼ねた露天での展示即売会を時々催しているのを見かけます。



自動車用の工具キット

多分日本でもこうした工具キットを一箱に納めた物は販売されていると思いますが、通常はガソリンを食い過ぎるのであまり使用しませんが、冬の降雪時には出動せざるを得ない4輪駆動のSUV車でシボレーのBlazerという車で使用しています。

この工具キットは非常時用のもので、停車している時の三角反射標識やライタージャックから電気を取って働くタイヤ空気用のコンプレッサーまでご覧のように各種の工具が入っています。
父の日の贈り物として家内が買ってくれたものですが、凍てつく夜にこうした工具キットのお世話とならない事を祈るばかりです。



今回のこの「コロラド便り」(その23)はいろいろと所用に拘束されてその原稿の作成にかかるのが遅れて8月中に山田さんへの送付が出来ませんでした。 従って「杉の会ホームページ」の23号の発行に間に合わず追補版として皆さんに見て頂く事となりますが次回には期日に間に合うように頑張ろうと思っていますので引き続きお付き合いの程お願いします。

「杉の会」の第6回の会合に付いて早くから幹事さんより連絡を頂いています。 9月25日(土)の私の予定ですが未だに日本へ行っていられるかどうか不確定で、取りあえず幹事さんには「欠席」としておいて欲しい旨連絡しました。 もし、うまくしてその時日本へ行ける事となった時は飛び入りで参加させて頂き皆さんとお会いしたいと思っています。

これから「天高く馬肥ゆる秋」へ向います。一年でも最も清々しさが感じられ山岳地帯の紅葉がそれを引き立てる、と言った日本の最も良い季節へ日本では入って行く時期でもありますので皆さん益々お元気に過ごされる様祈っております。


[以上]
 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
Photographs copyrighted (2004 Mike Hagiwara)
 
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