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コロラド便り(その16)

2004年2月1日
萩原 正喜/コロラド
註:このコロラド便り(その16)には、萩原さんがご自分で撮影された写真を掲載しました。写真下の解説文と共にご覧ください。
(Photo retouched by Vic Goh)

年が改まってから現在イラクに駐留しているアメリカ軍の約11万8000名の兵士達の交代が始まっており、今回はトルコがこの兵員交代作戦の為にトルコ領内の空軍基地を輸送航空機の発着に提供している為スムースに行われています。
コロラドのFort Carson陸軍基地からも約4500名の兵士が新たに交代の為に出陣していっています。

そんな中、1月8日にはバクダッドの西の町ファルージャでは攻撃型ヘリコプターUH−60 Black Hawkが地上からの攻撃を受けて墜落し、乗っていた兵員9名全員が即死、と言う二ユースが伝えられています。 その内4名はコロラドのFt.Carson基地から派遣されていた兵士たちで、昨年の11月2日に大型輸送ヘリコプターCH−47型Chinook がやはりファルージャで地上からのミサイル攻撃で撃墜され乗員16名が死亡、26名が重傷を負ったと言う事件がコロラドの人達には記憶に新しいところですが、この時にもFt. Carson からの兵士4名が死亡しています。

昨年3月20日にクーウエイトで発生したやはり大型輸送ヘリコプターCH−46型の墜落事故でイギリス兵士8名とアメリカ兵士4名とが死亡して以来、ヘリコプターによる事故及び攻撃による墜落は13件に達しており、その度にアメリカ軍兵士が死亡している、と言う事で地上戦闘での有効な輸送手段も相手からの標的に最もなり易いものとなっていると言えそうです。

Ft. Carson陸軍基地からは大勢の兵士たちを送り出している為、一旦何かイラクでの事件が発生するたびに気が気でない兵士たちの家族も大勢となっています。
この中近東での人類の争いは過去の教訓が活かされる事無く継続して来ていますが、 アメリカ駐留軍に対するテロ攻撃も絶え間無く継続している事から、今回も一旦は何かの形で治まったかに見える結末が計られたとしても長い歴史的な経緯から見るとチグリス・ユーフラテス文明の発祥以来継続してきたこの地域での紛争は再びその火種を残したまま次の世代へと引き継がれて行く事となりそうです。

日本から派遣される自衛隊の人々にはこうしたテロ攻撃に遭う事無く無事にイラクの派遣地域での人々の復興に有効な活動を成果として残して任務を完了してもらう事を祈るのみです。
人類の知恵による平和構築よりも人類の闘争による活力の方が勝っている地域で有ると言えることから大変困難な今年の課題と言えそうです。

Buckley Air National Guard Base(バックレイ空域警備隊基地)遠景
私の住んでいるオローラ市の東外れに在る空域警備隊の基地です。
3800mのメイン滑走路と横風時用の2500m滑走路とを持ちF−16型戦闘機8機が配備されており常時コロラド州及びその周辺の空域の警備に当たっています。
大型の球形ドームに納められたレーダーが6基と小型ドームのレーダー2基が見えますが、更にもう少し右側には大型2基が有りますので総計10基のレーダーを有する空域監視基地としても機能しており、その光景は何か宇宙基地へ来たかの感がさせられるます。

ブッシュ大統領やチェイニー副大統領がコロラドを訪問する時はデンバー空港ではなくてこのバックレイ基地へ専用機のAir Force Oneでやってきます。
昔は現在のデンバー市とオローラ市の境にあったのですが、周囲に住宅が増えてきてジェット戦闘機の配備も行われるようになったので新しくこのバックレー基地を新設して移動しています。

昔のLowry基地の跡地は数年前にデンバー市へ払い下げられて、現在では住宅地、商業地、オフィース地と都市計画に基ずく理想的な町並みが建設されているところですが、以前、大型飛行船や航空機を格納していたカマボコ型の大格納庫はそのまま残されていて、「Wings Over The Rockies Air & Space Museum」と言う博物館となっていて当時の航空事情の解説や資料・写真を含む展示がなされています。

自衛隊のイラク派遣とコロラドでの反応:

日本の各メデイアでは1月19日の自衛隊の第一陣のイラクへの出発に際して日本の自衛隊のイラク派遣に関する海外メデイアの論調や取り上げかたに付いてそれぞれ大きく取り上げられている様に述べている様です。 対米従属追従などとの批判や派遣反対の世論などにも関わらず小泉総理の固い決心で派遣をするのだから日本国民にとって外国の反応は大変気になるところです。

ところでこの件についてコロラドではどの様に伝えられるかと私自身は興味を持って見ていましたが、地元新聞やローカルTVに関する限り全く触れられていません。 通常日本の事に関してはAP通信の情報として地元メデイアでは取り上げるのですが、今回の件に付いては全く見られません。

ニューヨーク・タイムス紙や Wall Street Journal紙などを購読しているコロラドの人には小さな扱いにしても見る機会が有りましたが、地元新聞のみを購読している一般多数のコロラドの人達だけに限らずアメリカの田舎に住む大勢のアメリカ人にとっては日本政府が大変困難な状況を押し切って自衛隊派遣を決めていると言うのに全く知らされていないと言えそうです。

派遣された自衛隊員に万一の事が有ったりすると政治的にも社会的にも大変な事になるのを押し切って派遣を決めた日本政府の立場やここのところ渋い顔ばかりでメデイアに表れる防衛庁長官の事を考えるとアメリカ国民の多くがそんな事は全く知らないのでは何とも不条理としか思えません。

その後ブッシュ大統領が全米の国民に向けての一般教書の演説の中でアメリカをサポートしてイラクへの派兵を行っている国23カ国を呼び上げるのに日本を最初から3番目に上げた、と言う事で少し救われた感じがしますが、コロラドの人達にとってははるか遠方の日本の自衛隊の事より Ft.Carson陸軍基地からイラクへ派遣されている4500名の兵士達の方がはるかに気になる状況で地元メデイアもそうした取り上げ方となってしまっています。

オローラの町外れにある郵便局の本局から西に向ってロッキー山脈の方角の写真です。
この様に市街地の端までは家が多く密集していますが、それを外れると広大な空き地が広がっており、まだまだ土地と言う面では余裕タップリといった環境です。
この様な広大な空き地にはプレーリードッグというリスなどの仲間で地面にトンネルを掘って生活している動物が天気の良い日には沢山外に出てきて背伸びして周りの様子を伺っている光景に出会います。

バックに連なっているロッキー山脈の雪をかぶっている左側の峯はMount Evans山(標高4280m)を中心とする峯峰です。 町自体の標高が高いので丁度群馬県で前橋市などから見る上越の山々と言った感じですが、町の標高を1500m程かさ上げして山々の方を2000m程上昇させた感じと言うことになります。

全米Western Stock Show & Rodeo・Horse Show開催:

毎年恒例の牛を主体とする大競り市が今年もデンバーのコロシアムを中心として多くの会場を使って1月10日(土)から1月25日(日)までの2週間以上をかけて開催されています。

もともとこのショーはロッキー山脈の東側の平野での牧畜業者が育成した牛の群れををカウボーイ達に依って追いながら期日迄にデンバーへと集めて東部の食肉業者達との間での競り市が開かれたのが始まりで、競り落とされた牛たちは鉄道に依って東のシカゴやニューヨークなどの牛肉の大消費地へと運ばれて行く、といった仕組みの年中行事の一貫として昔から行われているもので、併せて品種改良のための交配種牛の売買も行われて来ています。 今年も遠くはカナダやメキシコからも含めてアメリカ中西部の各州から500軒に上る牧畜業者達が総数1万頭に上る食肉牛を中心とした家畜を集めて大競り市が開催されました。
こうした牧畜業者やカウボーイ達のこの競り市期間中の余興としてロデオ大会や馬を使った曲芸大会などが開かれているもので、古くは有名なバッファロー・ビルの曲馬団の活躍もこうしたバックグラウンドから始まっているものです。

1月13日にはデンバーのダウンタウンを多くの馬を中心としたパレードが行われてこのショーを盛り上げて市民達へのPRが行われました。 また会期中にはカントリー・アンド・ウエスターンの音楽ショーや西部開拓時代のファッシヨンショーなども行われて多くの観客を集めています。
昨年のこのショーでの競り市では総額330万ドルに上る取り引きが行われ今年は昨年に比べて扱う頭数では約9%の減少となっていますが、参加牧畜業者数では同数が参加をしています。

また先にワシントン州での狂牛病の感染牛が発見されて以降のショーである為最もこの影響が心配されていましたが、肝心なワシントン州からは38頭の牛が参加していましたがそれらは事前の感染のチェックは受けていないとの事です。 更に、昨年11月での食肉牛としての各部分の肉についての平均取り引き価格は4.32ドル/ポンドとなっているが、昨年12月23日に感染牛が報告されてから大幅にその値段を下げている中での今回の競り市となっています。

日本では狂牛病については先にその被害の経験者でありその恐ろしさや難しさについて実践している事から農林水産省や厚生労働省がいち早く米国からの牛肉の一時差し止めなどの緊急アクションをとって日本の消費者も反応を示している様ですが、肝心のアメリカ国内の消費者達はそれほど神経質になっておらず一時的な消費の落ち込みは認められたものの各ステーキハウス・レストラン等では以前の水準に消費が戻っているとしています。 どうして日本ではそう過剰反応を消費者が示すのだろう? といった感じとなっています。
もともとデンバーでこうした畜産の競り市が古くより行われている理由はアメリカ中西部の主要都市であると言う地理的な理由とゴールドラッシュ以来の東海岸の主要都市とを結ぶ鉄道輸送や通信の中心地となっている事が理由となっています。

そうした事からデンバーにはNational Cattleman's Beef Association(全米食肉畜産業者協会)やU.S. Meet Export Federation (アメリカ輸出食肉協会)、Cattle−Fax( 全米食肉業調査会)と言った牧畜関係の全米組織の本部事務所が設けられており、日本の食肉畜産振興会もデンバーに小規模ですが早くから事務所を設けており日本への牛肉の輸出や品種改良用として生きた牛自体の輸出等を含めて日本とのパイプ役を担って来ています。 また、かって日本の大スーパーチェーンのイトウヨウカドウが元気であった頃にはやはりデンバーに牛肉の買い付け事務所を持っており、各牧場を担当者が直接訪問して食肉牛の直接取り引きを行っていました。

アメリカからの外国への輸出量は全米の取引額の約10%にすぎないのですが、それでも農業畜産業会としては重要な収入源であり、過去の国別の輸出量としては日本がダントツの顧客となっており、一時ヨーロッパでの狂牛病の影響で輸出量が落ち込んだものの昨年になって回復してきたところへの今回の事件であり、州別ではコロラドは全米で4番目の牛肉の輸出州となっていて日本の消費者の牛肉離れについて大変な心配をしているところです。

オローラ市の市役所の正面からの写真です。
この市役所の建物は昨年の年始めに完成してそれまで市内の幾つものビルに分散して仕事をしていた市役所の各機能部署がこの建物に集結しました。 この市役所のある一帯にはオローラ市警察の本署、地方裁判所、市議会の会議場、市の公共図書館そしてオローラ市が属しているArapahoe(アラパホ)郡の役所などの建物が集合しており言わば市機能の中枢場所といった地区です。
この写真は土曜日の朝に撮影しているので閑散としていますが、通常は車や人で大変混雑している場所です。

静かなブームのヒット商品紹介:

メールオーダー・ハウスのThe Sharper Image社はJVCの商品なども幾つか扱っている商品の外観デザインにこだわるカタログハウスで業界ではユニークな存在です。
そのカタログ中でかなり以前から取り扱っている商品としてイオン発生式の空気清浄機のIonic Bleezeと言う商品が有ります。 今まではカタログのみの扱いであったのであまり広くは注目される事が無かったのですが、昨年の年末商戦時期から全米チェーン家電店のBestBuyで扱うようになって、現在静かなブームとなっているので紹介します。

特長はイオン発生式でモーターやファンなどを持っていないので全くの静かな動作であり部屋で電気を入れておくだけで自然対流が生じ部屋の中の空気を清浄化してくれる、と言うもので、アメリカの家庭では通常電気掃除機で部屋を掃除してセントラル空調で家中の空気を循環させているだけで新鮮な外気を取り入れるチャンスが少ないのが一般的となっています。

従って、それらのフィルターを潜り抜けた非常に細かい埃が部屋の中に充満しているとも言えます。 特に外から帰って来ても土足のまま家の中で動き回っている、と言う習慣で日本以上のホコリっぽい室内環境と言えます。 また、犬や猫などを飼っている家では特にそうなっています。 長く掃除をしなかった空き部屋などでの家具や調度品を見ると非常に細かい塵に覆われていることからもそうした事が良く分かります。

もともとがこうした空気清浄器は喘息の人などを対象に考えられたものなのですが、このThe Sharper Image社の商品は;
(1)静かなので夜付けっぱなしで置いても全く気にならないし、日中音楽を鑑賞するにも問題が無い。
(2)フィルターは無くて、内部電極に付着する塵や汚れを定期的に拭き取るだけで継続使用出来てフィルター交換などの余分な維持コストが不要である。
(3)一日中電気を入れっぱなしで使っても電力消費量はたった10ワットなので負担とならない。 ( 日本的に見れば10ワットも連続で? と言う事になるがアメリカ流では気にならない電力消費レベルと言う事である。)
(4)アメリカ喘息とアレルギー基金協会の認定マークが得られる程の空気清浄性能である。
と言ったことをセールス・フィーチャーとして販売しています。
アメリカの家庭での健康指向の高まりも手伝って特に寝室などで使用する人が増えていると言われています。

コロラドでは夏はスワンプ・クーラーと言って屋根の上に水を流して湿度を含ませたフィルターから大型ファンで外気を家の中に導入する装置を使っている家が多いので各部屋は絶えず新鮮な外気に満ちていますが冬の期間は寒いのでセントラル空調の連続運転、と言う事になりこの空気清浄器が活きて来る事になると言った環境と言えます。
同社では売れるとなると早くも浴室用の小型版を開発して、大型の方を購入した人には無料で差し上げます、と言ったキャンペーンを張っています。

オローラの公共図書館です。 この図書館は一階と地下とが書庫と閲覧場所となっていてオローラ市民であれば書庫の本棚から自分で自由に本を取り出して閲覧出来ますし、また貸し出しもしています。 借りた本の返却は入り口の近くに在る投函口から本を夜中でも投函返却しておくだけでOKです。

外見は小さい建物の様に見えますが、中は非常に広く、またその蔵書数の多さにも驚かされます。 また、お金持ちの市民達の寄付金によって多くの蔵書が購入された、と言う事も知らされています。
また、全国の各大学や公共図書館とを1Gbpsの高速でつなぐインターネットの回線も引き込まれていて、申し込めば全国各地の図書館などからの情報を一瞬で入手して検索する事も出来るようになっています。
また、この図書館の建物の一部にはケーブルTV放送の第8チャンネルの市が運営するコミュニテイ情報チャンネルの放送局があってそのプログラム送り出しをやっています。

Wells Fargo 銀行の各店が合併して世界で25番目の資産価値の会社となった:

駅馬車(Stage Coach)の商標マークでお馴染みのウエルス・ファーゴ銀行はかって駅馬車の運営やポニーエクスプレスと言う馬を使った郵便飛脚制度で東海岸と西海岸とを接いで成長した会社であるが、コロラド州内の銀行ではその総預金額としてはダントツの銀行であり、アメリカ中西部22州に支店を持つ銀行グループで今まで州毎に独立採算制の銀行の集団として営業していましたが、昨年11月21日からコロラドを含む6州の各店が、そして今年の2月20日から残りの16州の各店が合併してWells Fargo Bank,N.A.と言う単一銀行となります。 そして本社機能としては従来のWells Fargo & Companyがサンフランシスコの本社として継続営業を行なって行く事となっています。

この合併に依って同銀行はその資産価値で総額960億ドルの世界ランキングで25位の大会社となるとしています。 ちなみに世界の25位の会社の中で18社までがアメリカの会社で占められており首位はGE(General Electric)社でその資産価値は2880億ドルとなっている。
アメリカ西部開拓の歴史とともに活躍してきた企業が今や世界的な大銀行として活動して行く事となった、と言う話題です。

米4銀行の2003年第4四半期決算状況:

アメリカ各企業の昨年の第4四半期の決算が一斉に公表されていますが、今後のアメリカ経済状況を予測する上で重要な情報と言えます。
アメリカの主要4銀行の第4四半期の決算状況に関しては、4銀行が揃って一昨年の同期に比べて順調な利益向上を記録しています。

その中でサンフランシスコを本社とするウエルスファーゴ銀行は今まで各州別での独立採算営業を行ってきていた各店を統合して一つの銀行としての運営を計ることに決め、この1月と2月に分けて統一を計ることになって、企業評価額で世界各企業間で25位となる銀行が誕生します。

このウエルスファーゴ銀行ではコロラドに於いてはその預金総額ではダントツですが、営業占有率としては18%を占めていてトップの銀行です。 ちなみにU.S. Bankが11%で2位、Bank One は5%となっており、CitiBank はコロラドには現在店を持っていません。
このウエルスファーゴ銀行は駅馬車( Stage Coach)を商標としており、かってアメリカ中西部での旅客輸送や金融の面での重要な機能を果たしたり、早馬(Pony Express)での通信伝達で活躍した各州の支店が銀行として発展してきている、と言った西部開拓史上での歴史的に重要な背景を持つ銀行です。

昨年第4四半期での同行の売り上げは昨年の第3四半期に比べると過去3年にわたる累計1000億ドルに上ると言われている同銀行の住宅ローンによる売り上げが今回とどこうって56%もの低下となったにもかかわらず、一昨年の同期に比べて12%上昇して74億ドルとなっており、利益面でも16.2億ドルと昨年同期に比べ10%の伸びで、この2桁の利益の伸びはここ2年半に渉って継続しており、なかなかのものと言えます。
また、Bank Oneはシカゴに本社を置く全米で6番目の銀行で先に大手金融会社のJ. P. Morgan Chase & Co に買収される事を公表したばかりですが、昨年第4四半期はここ4年半での最高の利益を上げています。

一方CitiBankはアメリカ最大の銀行であるが、一昨年の同期ではEnron社を始めとする一連の不正経理面に係わっていたとして大幅な貸し出し消却の処理をしていて利益面では大幅な低下をした一年後の成績となるので大幅な利益の増加となっています。
各銀行が良好な決算を行なっているので、金融面だけを見ればアメリカ経済も徐々に回復してきているのかと思われる状況を見せていると言えそうです。

Arapahoe(アラパホ)郡の役所の建物です。 オローラ市役所とは道を挟んで南側にありますが市役所の建物と同じタイミングで完成しました。 大きさは市役所よりかなり小さい規模ですが、オローラ市の東に展開する広大な地域のアラパホ郡全体の行政を司っています。 とは言っても郡全体の人口はオローラ市の5分の1に過ぎません。 その殆どが平坦な農地と牧草地で占められています。

コダック社の写真フィルム事業の縮小:

昨年の第4四半期の決算を写真のコダック社も行なっており、売り上げ面では一昨年同期に比べて10%伸びて37.8億ドルで、利益面では1億9900万ドルであったが、リストラに伴う支払い金やその他の評価償却を含めると1900万ドルの利益で一昨年同期で1億1300万ドルの利益計上したのに比べて大幅な低下となっています。
そしてこの決算発表と同時に今後のリストラ策の発表が行なわれ、デジタルカメラの普及による通常のフィルム事業の縮小を余儀なくさせられている現状にかんがみ、これからの3年間に12、000から15、000名の人員縮小を計って、かって同社が第2次大戦中の従業員数であった約5万名まで削減するとしています。

各年代毎の同社の従業員数の推移を見ると年毎に縮小が計られて来ているのが分かります。 そして今後の人員削減は何処の事業所を対象としているのか公表されていませんが、コロラドには国道25号線沿いの北のFt. Collinsに近いWindsor の町に1、700名で運営されている事業所が在り、主として映画用のフィルム、X線用のフィルム、カラー用の印画紙、超大型サイズ用の写真フィルムなどの製造を行なっていますが、今後どうなるのか注目されているところです。

DVD組み込み済みのHDTVセット:

初めはカナダのAPEX社の60ドル売りのDVDプレーヤーでその価格の安いのに驚かされましたが、次に現れたのが各販売店で客寄せの為の目玉商品として期間限定特別価格ながら安い価格のDVDプレーヤーが一般的となりました。
更に進んでTVセットを買うとDVDプレーヤーがおまけで付いてくる、と言った商法が普通となり、どうせ店でタダで付けるのなら最初からTVセットにDVDプレーヤーを内蔵してしてしまえ、と言う事で日立のリアープロのHDワイドスクリーンTVにはDVDプレーヤー内蔵の商品が出て来ました。

このセットの価格が1500ドルですから今まで13インチ以下のTVにDVDプレーヤーを組み込んだシステムは有りましたが、それではDVDプレーヤーの方が主役の構成だったのと異なり 今回のものは完全にDVDプレーヤーはおまけの扱いとなっていると言えそうです。

映画好きのアメリカ人に適した商品だからとも言えますが、この様な現象は、DVDプレーヤーが今や完全なコモデイテイ商品となっていて、コストが手ごろで消費者が魅力を感じる商品がDVDプレーヤー以外に見つけ難くなっているからだと思います。

アメリカ大陸の主要旅客鉄道幹線AMTRAK存続の大ピンチ:

アメリカの大陸の各主要都市を接いでいる旅客鉄道のAMTRAKの状況です。
AMTRAKは今年で創業を始めてから54年になる全米をカバーしている旅客対象の鉄道ネットワークです。 その延長は22000マイル(35200km)に及び46の州を通過して、総数500の駅を有する全米唯一の旅客鉄道幹線です。

特に長距離運行では、シカゴからデンバーを通ってカリフォルニア州のサンノゼまでを結ぶCalifornia Zephyrと呼ばれている路線とやはりシカゴからコロラド州の南の3つの町を通ってカリフォルニア州のロサンゼルスまでを結ぶSuper Chiefと呼ばれている路線とが主体となっています。

このZephyr線では以前にはデンバーのダウンタウンにあるユニオン・ステーシヨンを通過する列車数は一日に80本(シカゴ行き40本、サンノゼ行き40本)の運行を行なっていたことも一時有ったのですが、現在では利用客数の減少から一日にたったの2本(シカゴ行き1本、サンノゼ行き1本)となってしまっています。

最近のコロラドでの利用客数としては昨年一年間でコロラド州内の9つの各駅での乗客数は203,743名で2001年の総利用乗客数からは5万人もの減少となっています。
それでも、AMTRAK全体としては昨年の7月だけで2,223,358名と月別の利用乗客数で創業以来の多い記録を示しているが、その主体はボストン・ニューヨーク・ワシントンを結ぶラインが高速化され航空機による飛行時間と大差が無くなった事による利用客の増加によるもので、長距離幹線では依然として利用客の減少は停まっていない現状です。

基本的には競合する輸送手段としては航空機と自動車によるものが対象となっていますが、長距離幹線のスピードは航空機に比べるとあまりにも遅すぎる為に特に最近の航空各社の格安料金競争から利用客が減ってしまっている現状となっています。
自動車で移動するメリットは当着駅でレンタカーする必要が無く自由な時間に移動出来ることによりますが、特に長距離ではグレーハウンドの様な長距離バスとの競合も無視出来ない現状です。

もともとこのAMTRAKは1971年にアメリカ議会に依ってそれまで幾つもの個別の鉄道会社によって運行されていたものを統合して政府からの資金援助の元に運営されてきましたが、今回ブッシュ政権では政府の財政赤字の低減策の一貫として今後の6年間で徐々に政府の資金援助を無くして、利用している各州毎の自主運営に委ねる、という法律を連邦議会に提出しようと準備を進めています。

各州にその運営を任せる事に依って競争原理が働いて利用顧客の増大が期待出来るとしている分けですが、「それでは現在でも利用客数の少なくなっている路線部分は切り捨てされる事になる」との反対意見も強く、政府がこの法案を議会に提出しても通過各州の議員達の反対にあって成立しないだろう、とも見られています。

基本的には旅客にとって航空機を利用するよりも鉄道の方が便利といった気持ちとなるサービスが提供される事が最大課題なのですが、それにはスピードと運賃の2つがポイントとなります。 今最も必要とされるのは日本の新幹線の様なスピードと言えます。 しかしながら航空機に匹敵するようなスピードとなると新たな超大型投資が必要となり現状ではボストン・ニューヨーク・ワシントン間やニューヨーク・シカゴ間そしてサンフランシスコ・ロサンゼルス間などを除くと不可能に近いと言えます。

いずれにしてもアメリカ政府でもあまりにも長期間のやっかいものにAMTRAKがなってしまっている事からもう目をつぶって居られない状況となって来ている現況です。 ちなみに32年間にわたって累計266億ドルの政府財政出動によって支えられてきており、今年は総額9億ドルの予算でのAMTRAKの運営で承認されています。

最近のコロラドの地元新聞にAMTRAKの広告が載っていますが、それによるとデンバーから主要都市へのZephyr での片道料金が載っており、62才以上の人にはシニアー・デイスカウント料金が適用され、また大人の乗客に2才から15才までの子供同伴の時は子供は半額の料金となるとしており、航空運賃と比較するとかなりの格安となるのですが、肝心などのくらい時間がかかるのかに付いては何も触れられておらず、ただユッタリとくつろいで車窓からの風景を楽しみながら当着地まで行けるとしており、これでは長距離は航空業界にお客は流れてしまって戻ってこないと言う印象です。
今後の存続がかかったアメリカの一時代を支えた長距離旅客鉄道のAMTRAK運営となっています。

インテル社のコロラドスプリングス工場がWireless LAN用のチップ製造拠点として再出発:

かってダイアルアップ・モデム用のLSIの供給メーカーとして市場で断然トップを占めていたRockwell社はその製造拠点として子会社のConecxant System 社の運営するコロラド・スプリングスの町にある半導体工場で製造して市場への供給を行なって来ました。
しかしながら、56kモデムへの切り替わり時にその切り替えタイミングを失して脱落し市場からの撤退もやむなく、そのコロラド・スプリングスの半導体工場を2000年にインテル社に売却しました。

インテル社は当時市場からの要求の大きくなってきていたフラッシュ・メモリーの新たな生産基地として活用する目的で買収し、更には300mmウエファーを扱うCMOS製造ラインとして建屋の拡張を行っていましたが、その後の市場競争の困難となった事や2001年からの半導体不況の影響から内部設備の購入を止め製造活動を行なわず製造ラインとしては総勢700名でフラッシュ・メモリーの製造のみを細々と継続している状態となっています。

今回インテル社の発表によるとこの製造ラインへ新たに3500万ドルの新規設備投資を行って同社のCentrinoシリーズで代表されるWi-Fi ワイヤレスLAN用のチップの製造を行なうことに決定したとしています。

この事業決定で同工場では現在の従業員に追加して20名から30名の作業員の新規雇用が見込まれていますが、Colorado Springs市当局ではこの活動再開で事業の活発化が始まると言う事でグッドニュースとして歓迎しています。

水不足に対応する為の専門家会議がデンバーで開催:

コロラドでは一昨年2002年には冬の降雪量の少なかった事に引き続いてひどい乾燥状態が続き水不足に悩まされましたが、幸いにも昨年には比較的多くの降雨に恵まれ救われています。
しかしながら、こうした水不足は将来にわたっての重要問題としてその対応策無しに今後の経済発展による人口増加は考えられないし、いつ又2002年の様な干ばつに見舞われる事があるか分からない状態であるので安定な水の確保はコロラド州にとって最重要課題と言えます。

昨年末にはこうした水不足に対応する為のアメリカ西部のコロラドリバーから水の供給を得ている各州の専門家会議がWater 2025と称してデンバーでもたれ、将来に対する正確な予測、節水方法、観測方法の確立などを目指しての話し合いの第一回の会合が持たれています。

更に2002年の渇水時に一つの将来への案として検討が進められてきたコロラド河の水をユタ州との州境に近いところで塞き止めて水をポンプで押し上げてパイプでロッキー山脈の分水嶺(Continenntal Divide)の東側へ流す計画案Big Strawに関する見積予算がコロラド州議会で示され討議が行なわれています。
その予算額の数値で押し上げる水量によって3通りの見積案が示されています。 結果として今回の見積額は高価過ぎて議会でもとっても実現不可能に近いとの印象が広く持たれています。

比較としてデンバー市の所有である空港のDIA(Denver International Airport)は40億ドルの総予算で1995年に完成していますが、今回のBig Straw建設費はほぼ似たような数字なのですが、年間の維持管理費がかかりすぎると言う印象でその財源をどうやって捻出するか実施には大変困難が伴う重要課題となっています。

小型ビジネスジェット機市場へ参入するAdam Aircraft社:

先にこのレポートで報告しているデンバーの南のCentennial 空港に拠点を置いて小型ビジネス機の開発製造販売を始めたベンチャー企業のAdam Aircraft 社では先に製造に入っている胴体の前後にプロペラとエンジンを配列した双胴のユニークな小型機A500型に続いて、ツイン・ジェットエンジンのモデルA700型の試験飛行を終えFAAの認可が下りた事から今年はその本格的な商用生産に入ります。

現在Centennial 空港の様なビジネス機の発着で混雑する全米の小空港間をビジネス用途でタクシーの様な気軽さで会社規模で利用する「Sky Taxi」の需要が高まっています。 同社の作戦では新型機でこの市場用途を目指して参入をしようと言う計画となっています。
この様な小型ジェット機がポピュラーとなってきている背景には使用する小型ジェットエンジンの信頼性が高まってきている事とその保守や維持に手間がかからなくなって来ている事が上げられます。 特にビジネス用途としては簡便な利用サービスの他にスピードと航続距離も要求されるのでプロペラに代わってジェットエンジン機が適していると言える分けです。
そんな背景の中、ホンダ技研が現在6座席の小型ジェット機を開発中でいずれこの市場への参入を計画中とも伝わっています。

このA700 AdamJetは6から8座席ですが、現在この分野で使用されている航空機としては、Avocot Projet(6から8座席)、Eclipse 500(3から6座席)、Citation Mustang(6座席)、Safire Jet(6座席)等があって競い合っていますが、今後のAdamAircraft社の健闘が期待されています。
大きな商用空港の他に全米の各地へ数多くの小規模空港を有するアメリカならではの環境と言えます。

単一ジェットエンジン付きの飛行機で単独無着陸地球一周への挑戦:

コロラドの住民でシカゴで商品取り引きブローカーをやっているSteve Fossett 氏は今年59才になりますが気球による単独地球一周の挑戦で過去5回の失敗にもめげず遂に6回目で成功させた冒険家で有名です。 また、ソニーのプレーステーシヨンがスポンサーとなってのヨットによる大西洋横断でも最短時間記録を打ち立てています。

その彼が今度は一人乗りの単一ジェットエンジンを積んだ飛行機で無着陸無給油の高々度高速地球一周に挑戦すべく準備を進めています。 飛行機による無着陸地球一周に関しては過去1986年Burt Rutan氏の設計になる2人乗りで胴体の前後にプロペラを持つVoyager 号が成功していますが、今度は同じRutan氏の設計によるやはり双胴の機体にジェットエンジン一つを積んだ飛行機で挑戦するが、北半球のジェット気流を捕らえて80時間で一周しようと言うことで高度13、500mに合うよう設計されており、ジェットエンジンは低温での凍結を防ぐ軍用の特殊燃料で動作する様改造されたWilliams社製の小型ビジネスジェット機用のエンジンを積んでいます。 また、今回の飛行計画のスポンサーにはイギリスのVirgin Atlantic航空やTowerレコード社の社長として有名なRichard Branson氏がなっており、併せてもしFossett氏が無理となった時の代行挑戦者となっていおり機体名もVirgin Atlantic GlobalFlyerと名付けられています。

今回の機体設計上での最も困難な点は両側の胴体と主翼の一部に積載する約10トンに近い重量のジェット燃料を積んでの離陸で更にジェット気流の乗るまでの高度への上昇です。 機体はカーボンファイバーを多用して軽量ながら十分な剛性が保たれるように作られていますが、全体で16に区分されている燃料タンクを消費されるにつれて機体のバランスを保ちながら燃料使用をして行くように考えられています。 また、高々度からの着陸に付いても同様にジェット気流層からの離脱が難しさを伴うと考えられるので2基のパラシュートを内蔵しており、これを出すことに依って減速して降下する様になっています。

操縦席は気密構造となっていますが、併せて宇宙飛行士が着るような気密服を着用する事にしており、更に 過去Voyagerで経験した操縦者の疲労を軽減する為に椅子が倒れて横になる事が出来るようになっているがオートパイロット等のシステムは有していないので途中睡魔との闘いもかなりの挑戦となります。
ジェット気流はその速度や位置そしてその流れの予測し易さ等から秋か春の季節が飛行に理想的ですが、まだ何時、何処から飛び立つかは決めていません。 更に上空通過の各国の通過許可を得なくてはいけない事になります。

何がこうした冒険を駆り立てるのか凡人には理解しがたいものが有りますが飛行予定コースでは北半球を日本等も通過して21、000マイル(33、600km)の距離を80時間の旅となります。 今年一番の挑戦・冒険となるかもしれないと言えます。

デンバー地区の環状道路の新区間がオープン:

かねてより工事を進めていたデンバー地区の環状道路の北部区間、コロラド縦貫国道25号線とデンバーからボールダーの町へ向かう36号線との区間9.5マイル(15.2km)が昨年の12月7日に開通して、残るはデンバーの西北西部分のGoldenの町の通過部を残すのみとなっています。

今回の開通でボールダーからデンバー空港への利用客はこの高速道を使って短時間で混雑も無く直接行ける事となりました。 先に開通している東半周部分のE-470部と同様に有料道路でこの部分の利用には1.75ドルの料金を払わなくてはいけない事となっています。
この開通によって今までデンバーの町中を通過している国道25号線のハイウエイを利用している車がどのくらい環状線へ流れるかが重要点で、それに依って25号線の町中部の混雑が解消する事になれば狙い通りの環状線の効果が実現する事となります。 コロラド州の運輸局では今年の初めから一日1万台の車の通行を期待しているところです。

未建設の残る部分22マイル(35.2km)の区間については州の運輸局としては2005年までに完成させて長年の悲願であるデンバー環状道路の完成をさせたい意向ですが、かねてより地元住民のハイウエイ建設に対する反対運動が盛んで工事開始にはその解決が懸案事項となっています。

Goldenの町では便利さよりも静けさの方を取りたい、とする住民の意向が強く、町の当局では最近町中を通過している州道93号線のルート変更を行なって町を迂回する新しい片側3車線の道路を建設して最高速度制限を時速45マイル(時速72km)と低く設定して、道路の端には防音フェンスを作って町への騒音を防ぐ、と言った妥協案を提案しています。今後どのような解決策で建設が行なわれるか今年の課題となっています。

増加するWi-Fi ホットスポットの数:

IEEE802.11bの規格に基ずいたワイヤレスLANの通称Wi-Fi ですが、インテルやマイクロソフトを始めとする主力パソコンメーカーの強力な支援を受けて今や非常にポピュラーなものとなりつつあります。その通信可能な区域「Hot Spot」は当初コーヒーのチェーン店Starbucksなどの限られた場所から徐々に始まって最近ではその全米での数の推移は急上昇となって来ています。

その使われ方についても最近では変化が出てきており、従来からのホテルや空港といった場所だけでなく、例えば陸上長距離輸送を担うトレーラー運転手が休憩所で使用する需要に応えてトラックターミナルには殆どホットスポットが出来ているとか、また、大型キャンピングカーで移動する人達の為にキャンピングカー・サイトにも設けられる様になって来ています。

トラックの運転手達は自分宛てのE-Mailをチェックするだけでなく、道路の事情や天候に付いての最新情報をインターネットのサイトから調べたり、目的地への詳細な地図などについても入手出来るので今や必需品となっているのだ、と言う事です。 もう少しするとそのトラックが現在何処にいるかをGPSで確認してトラックの運行管理センターにリアルタイムでWi-Fiを介して連絡出来るようになるかもしれないと言われています。

こうした事はアメリカだけでなく世界的な傾向で今年2004年にはホットスポットの数は各地域でまた一段と増加すると予測されていると言うことです。
特にラップトップ・パソコン用のWi-Fi 需要を目指してそのモデムや送受信回路部をCPUに内蔵させ低消費電力としたCentrinoシリーズのMPUチップをインテル社が出荷を始めて以来、ポータブルパソコンではそのWi-Fi普及が始まっており、誰でも容易に扱う事が出来るようになった事もこうしたWi-Fiの普及に後押しとなっていると言えます。


コロラドのデンバー地区では1月25日の日曜日夕刻から気温が急激に下って雪が降り始め、翌朝の最低気温は摂氏で零下12度となって路面が凍結した事からあちこちで著しい交通渋滞となってスリップによる衝突事故も多発しました。
これで年明けから3回目のまとまった降雪で、特にロッキー山中には多量の降雪を見たことから今年の夏の水不足には良いニュースなのですが、普段こうした気候には慣れているとは言えそれまで温暖だった気候が急変したので市民生活は大混乱の一日となりました。
私自身の事で恐縮ですが、この1月31日で満65才を迎えました。アメリカでの国民管理システムの Social Securityが定めるところの Retirement Ageとなりますが、元気を出してやって行こう、と改めて決心しているところです。 そんな事で今後もこの「コロラド便り」を毎月継続して投稿させて頂きますので「杉の会」の皆さんへ引き続きお付き合いの程お願いする次第です。


[以上] 

 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
Photographs copyrighted (2004 Mike Hagiwara)
 
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