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コロラド便り(その15)

2004年1月元旦
萩原 正喜/コロラド
註:このコロラド便り(その15)には、萩原さんがご自分で撮影された写真を掲載しました。写真下の解説文と共にご覧ください。

新年明けましてお目出とうございます。
皆さんご家族揃って元気に明るい新年をお迎えの事と思います。

昨年中はこの「コロラド便り」もお蔭様で(その14)迄を皆さんへお届けする事が出来ましたが、今年も頑張ってアメリカの田舎のコロラドでの最新の事情を通して皆さんの少しでも参考にして頂けるような内容をお送りするように心がけて行きたいと思っていますのでよろしくお付き合いの程お願い申し上げます。
皆さんの本年2004年の健康で元気なご活躍を祈っております。

我が家はアメリカの家にしては小さい方ですが、家の大きさ全体が総地下室となっています。地下は今まで完全な物置だったのですが、仕切りを付けたり、天井に飾り板を張って塗装したり、壁に飾り板を貼り付けたりして、大きな冷凍庫や洗濯機、乾燥機そして保存食料などのを置いてあるUtility RoomとTVや音楽を聞く為のRecreation Room、トイレとシャワーの部屋、そしてこの写真の私の作業室とに仕切りました。

私の部屋は仕事をここで全てやっていて、「コロラド便り」の原稿もここで今までまとめて来ました。 夜中でも時間に拘束されず作業出来て静かなのと夏涼しく冬暖かいので気に入っています。

パソコンは今までこの写真のIBMのT21型で全てやってきましたが、ハンデイで丈夫な事から気に入っていますが、これから「コロラド便り」私の撮影した写真も順次載せてゆきたいと思っていますのでハードデイスクの容量不足が生じそうな為、近々デスクトップ型の最新型に変えてこのラップトップは出かける時にだけ使うようにしようと思っています。

昨年はイラク戦争後のテロ攻撃に明けてゲリラ攻撃に暮れた一年となりましたが、昨年の11月末のThanksgivinng Day前から毎日地元TVではコロラドのFort Carson陸軍基地からイラクや全世界へ派遣されている兵士たちの家族向けのメッセージをその撮影ビデオと共に放送しています。
昨年5月にブッシュ大統領のイラクでの主要戦闘の終結宣言が行われてからアメリカ軍兵士のゲリラ攻撃や事故による死亡者総数は200名を越えて、今後更に同じ事が継続しそうな情勢です。 コロラドのFort Carson 陸軍基地からは約4500名の兵士が現在イラクに派遣されており、今後の交代も含めてその延べ人数は1万名を越える規模となっており、そのゲリラ攻撃や事故による犠牲者の知らせも日を追って増加しています。
アメリカ政府は今年の5月を目標にイラク国民による暫定政府の設立を行なう事で発表をしていますが、この設立運営がうまく行くかどうかが今年の大きな焦点と思われます。
一方、日本の自衛隊のイラク派遣の準備が整った様ですが、こちらの地元新聞やTVでの報道を見る限りその事は全く報道されていません。 どうせ行くなら日本の自衛隊がイラクでの他の国とは異なったユニークな活動で今年は大きな成果を挙げてもらいたい、と願っています。

クリスマスには各家々では家の周りや植木などにいろいろな色の電飾ランプを飾って雰囲気を盛り上げて楽しみます。
この写真は我が家から2ブロック位い離れた家の飾り付けで、この家の飾り付けは毎年このシーズンに地元新聞がやっているクリスマス・デコレーシヨンのコンテストではここ数年に渉って私の住んでいるAurora市でのトップになっているものです。

ランプが全体で幾つ使っているのか全く見当が付きませんし、高いブルースプルスの木のてっぺんまでどうやってランプを取り付けたのだろうか? 電気代は幾らかかるのだろう? 等と言う事は一向にお構い無しに満艦飾の毎年の飾り付けで見物の人も大勢集めています。

(写真をクリックすると、大きな画像でご覧になれます。)

アメリカでの狂牛病の発見:

年の始めからあまり良くない話題ですが、昨年末にワシントン州で狂牛病(Mad Cow)に感染したと見られる牛が同州の検疫局から発見されたという二ユースが伝えられて、コロラド州の畜産業会では大変困った事だと大問題となっています。
アメリカ全体の牛肉及びその加工品の市場規模は2003年で260億ドル程であり、その約10%が外国への輸出量となっています。 (残りは全部アメリカ人が食べてしまいます。) そして輸出先としては日本がダントツの輸出先となっており2002年での実績で8.43億ドルとなっています。

今回の知らせを受けて日本を初め韓国、メキシコ、台湾と主要輸出先が米牛肉の輸入差し止め措置を取った為、現在これらの国々への出荷は停まったままとなっていますが、コロラド州では約15000軒の畜産農家が牛肉にかかわっており、全米では10番目の規模の州となっています。
そしてコロラド州の農業・牧畜の生産高は2003年で54億ドルでその内30億ドルが牛肉にまつわる生産高となっています。

デンバー市に隣接しているCentennial 市には全米牛肉畜産協会(National Catlemen's Beef Association)があって、2004年の1月中旬から約800万ドルの費用をかけて印刷物広告での配布やTVでのコマーシアルを使って日本でのアメリカ牛肉の売り込みキャンペーンを始める事を準備して来ました。「アメリカの牛肉は安全で価格も安く美味しいのだ」と言った趣旨での日本の冷え込んだ牛肉消費を掘り起こそうと言う目標です。 同協会では今回の出来事は一部の地域での特殊なケースであるのでアメリカの牛肉が安全な事に変りはないと、このキャンペーンを予定通り実行すると言っています。

2001年に狂牛病で日本の消費者の牛肉離れが生じた時も「アメリカの牛肉は安全です」と言ったキャンペーンを同協会では行っていますが、当時あまり成果につながらなかったという経過があります。
2003年迄は欧州や日本での狂牛病騒動のお陰でアメリカ食肉業界はその世界的供給量の不足からくる価格高騰で潤っていましたが、これからは厳しい状況となり今年約20億ドルの損失が生ずる事になると専門家筋では見ています。
早速この報を受けて、ハンバーガー・チェーンのマクドナルド社の株価は12月24日の取り引きで一気に5.2%も下げましたし、競合するWendyユs社も4.7%の下げとなりました。 コロラドのやはりハンバーガー・チェーンのGoodTime Restaurants 社の株価は10%近くも下がってしまっています。

一方、このニュースでこの狂牛病の試験を手がけているカリホルニア州のBio−Rad社の株価は20%もの上昇をしています。
デンバー地区の各レストランでは「我々の使っている牛肉は全部アメリカ中西部からの物であって今回の心配は無いのだ」と防戦に一生懸命となっています。
業界筋では今回の事件がアメリカ人の牛肉離れを起こすことになるのを最も心配しているところです。

サダム・フセイン拘束のニュースについて:

何と言っても最近のビッグニュースは12月13日(土)にそれまで行方が分からなかったイラクの元大統領サダム・フセインを諜報活動からの情報に基ずいて第4歩兵師団の600名からなる特殊部隊で捜索をしていたが遂に拘束したと言うニュースで、ブッシュ大統領はその報を受けてTVで特別声明を発して、新聞やTVではその情報を元にどのようにして発見し、彼を捕らえる事が出来たかなどの特別番組を組んでの報道となりました。 また、週刊雑誌のTimeや News Weekの両誌でも特集記事を組んで出版されています。
クリスマス前の大きな知らせにアメリカ国民皆「良かった、良かった」と言うところですが、残るは「オサマ・ビン・ラデインを捕らえるだけだ!」と言った雰囲気です。

今回の二ユースに付いては日本でも詳しく報道された事と思うので、それらの詳細をここで記述する事は避けますが、以下こちらでの様子を記す事にします。

コロラドの地元新聞では We got him! U.S.Soldiers pull Saddam Hussein from hole in ground.と大きな文字の見出しででイラク駐留米軍本部から提供されたサダム・フセインが捕らえた時の顔写真とともに一面の大見出しのトップニュースで掲載されました。
今一番良かった、と思っているのは多分ブッシュ大統領自身なのだと思われる感じですが、あとはオサマ・ビン・ラデインが拘束出来れば、と言った彼の思いと言うところです。
また、西部開拓時代そのままに今回もアメリカは正義の名の下に東京裁判の様に軍事裁判で「サダム・フセインを見せしめの吊るし者」とするのではないか、と感じますが、どうなります。

早くもフランスの腕利き弁護士がサダム・フセインの弁護をかって出る、と名乗りを揚げていると言った二ユースも出て来てアメリカ国民は安心感と言うより何かドラマを見さされているようで興味深々の今後、と言ったところです。
私自身は今回のニュースを聞いて本当に脅威に思っているのは北朝鮮の金正日ではないかと想像しています。

もともと、イラク自体はスンニ、シーア、クルドと言った大まかな部族で表現されていますがもっと少数からなる多くの数の部族がそれぞれ独自の活動をしていたのを無理矢理イギリスによって国家にさせられてしまったと言う過去の歴史があり、そもそも国家の形態をなしていなかったのを、サダム・フセインの様な独裁強制統治で国家の形態を保っていたに過ぎないのだ、と言う気がしています。

従って今後また国家の形態を為すように強制しても各部族の長の多くを纏めて行くのは大変な事で一旦は治まっても火種を常に抱えたまま、と言った事になるように感じています。 そんな面からも今後注目される事がしばらく続くものと思います。
サダム・フセイン自身は既に安全な場所に移送された、とされていますが、今回の彼の拘束のニュース以降新たなニュースが途切れていることから、先のジェシカ・リンチ上等兵の救出劇と同様に情報操作がされているのではないかとの疑いさえ感じる最近です。

ジェシカ・リンチの故郷訪問:

毎週日曜日の地元新聞に付録として付いてくるUSA Weekendという小冊子の12月の最初の週末号には「ジェシカ・リンチの故郷」と言う表紙で訪問記としての解説が載せられています。
あのイラク戦争での劇的な救出作戦による帰還とその後除隊して「私はヒーローなんかではない」との実際にイラクで起きた事をメデイアを通じて告白を行って一躍有名となった女性米軍兵士ですが、この告白に依って当局からの発表が如何に誇張され作り出されたものであったかが併せて克明となったことでかえって彼女の人気が盛り上がった、言うことで日本でもかなりその状況は詳細に報道されていることと思います。

彼女の家はアメリカ東部のウエストバージニア州 Wirt郡の田舎町 Palestineと言うところで20才になる彼女は両親と一緒に住んでいます。
この Wirt郡の地域はもともと材木業、石油・天然ガスの採掘業などの労働者達で作られた地域で郡全体の人口は5935人ですが Palestineの町は牧畜業で生計を立てている家がほとんどで、総人口がたったの650人と言う静かな寒村です。
こうした村での若者の仕事として軍に入隊して兵士となって収入を得る者が多く、このジェシカ・リンチさんもその典型の一人でした。

今回のイラク戦争でも無い限り一生この地域から外へ出る機会はなかった彼女ですが、幸か不幸かイラクへと派遣されて前線への補給部隊の一員として従軍しており途中でイラク軍と戦闘状態に入って運悪く負傷しイラク軍へ捕らえられて病院へ入っていた時に今回の救出劇となっています。

アメリカにはこうした環境の田舎町が数多く全米にあって、太平洋戦争の後の日本の駐留軍、朝鮮戦争時の戦闘部隊、ベトナム戦争時の戦闘部隊、そして日本国内の米軍基地への駐留と通常ならば日本へ来る機会が全く無い大勢の人達が兵士として大勢が日本へ滞在して居る事実があって、こうした田舎の村でも必ず一人か二人は「日本へ行っていた事が有る」とする人が居るものです。

ましてや彼女の場合はイラク戦争が無かったらイラクへ行く事など一生無かったと言える訳で、丁度我々がウエスト・バージニア州が何処に有るか地図でも見ない限り示せない縁遠い存在ですが、こうした事は戦争という望ましくないものの良い一面と言えると思います。
こちらの新聞や雑誌などにはPOWと言う用語がしばしば出てきますが Prisoner Of War の略で ex が付いて、ex-POWで「以前に戦争で捕虜となった人」の意味となっています。

雑誌 Time 年末恒例の今年頑張った人特集:

毎年週刊雑誌のタイムでは「Person of the Year」としてその年に活躍した人を取り上げて特集号としています。 今年の12月29日号と来年の1月5日号の合併号にはその Person of the Yearとしては「The American Soldier」アメリカ軍兵士がその対象としてその表紙になって記事が載せられています。
この様にアメリカ兵を同誌が挙げたのはかって1950年に朝鮮動乱が始まった年の年末号で扱って以来の事で、それだけアメリカ兵の海外での活躍や犠牲が評価されていると言えそうです。

現在アメリカ軍の総兵員数は140万人と言われていますが、現在イラクには13万人の兵士が派遣されており、敵か市民か見分けが大変付き難い状況下で治安維持に務めているものの何時何処からテロ活動が行なわれて自分が犠牲となるかもしれない環境下での毎日の活動は、敵がハッキリしている前提での訓練や経験に基ずいての戦闘には無類の強さを発揮する世界一の軍隊ですが、こうした環境下での神経をすり減らす毎日と感じます。 明らかに戦争の形態が変ってきていると言えます。

また、アフガニスタンへは現在13000名の兵士が駐留しており、サダム・フセインが拘束された今、残るオサマ・ビン・ラデインの拘束の為に大きなプレッシャーがかかっているものと感じます。
アメリカ政府の命令にしたがってとは言ってもこうした困難な環境下で闘っているのはタイム誌が特別に取り上げただけの価値が有ると思います。

国際オートバイショーがデンバーで開催:

毎年恒例の「The Cycle World 2004 International Motorcycle Show」がデンバーのダウンタウンに在るコロラド・コンベンシヨンセンターで世界のオートバイメーカー12社が参加して12月19日(金)から21日(日)までの3日間開催されました。
オートバイ自体の展示はもちろん構成部品やアクセサリーに及ぶ多くの業者が参加しており、併せてこのショーには主体となる展示参加メーカーはハーレーデイビドソン社を始めとしてBMW、Ducati,Buell,Aprilia,Aria Helmets,Autocom,といったアメリカや欧州のメーカーが大きなスペースをとっており、日本のホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキと言った主力メーカーは小規模な参加となっています。
会場ではテキサス州の3兄弟からなるBall of Steel Stunt Team によるオートバイを使った曲芸も行われました。

ちなみにコロラド州では圧倒的にハーレーデイビッドソンのバイクが多く、デンバーに在る同社の専門店は毎年全米で一番の売上げを行っています。 コロラドの地形や環境がハーレーのオートバイに合っているとも言えます。
また、今年は1903年にWilliam Harley氏(当時21才)とArthur Davidson氏(当時20才)の二人がウイスコンシン州のMilwaukeeの自宅の裏庭の物置小屋で最初のオートバイを完成させてから丁度100年に当たり、その記念も兼た同社中心のショーとなりました。

デンバーからのスキー特別列車の運行:

毎年冬のスキーシーズンにはデンバーのユニオン・ステーシヨンからロッキー山脈中のスキーリゾートタウンのWinterParkの町に向けてスキー客を対象とした専用列車の運行が始まります。
今シーズンも12月20日(土)からそのサービス運行が始まりました。 毎週土曜日と日曜日に運行されますが1月の末からは金曜日にも運行される事になっています。
丁度日本の上越銀嶺号や信越銀嶺号といった雰囲気ですが、デンバー地区のスキーファンにとっては雪の山道を車で行かなくても済み、日帰りでのスキーも楽しめる事から人気があり利用者が多くいます。

デンバーから列車はロッキー山脈に目指して西に進みGoldenの町を過ぎた辺りからから長いトンネルに入って、「長いトンネルを過ぎるとそこは雪国だった」と言う事でデンバーを出ると最初の駅がウインターパークの駅ですが、ウインターパークの町は冬はスキーやスノーモビールなどのをやる人達で賑わい、夏はハイキング、登山そしてJVC Jazz Festivalが毎年行われる事でお馴染みのリゾートタウンです。 そして夏の期間にはこうしたハイキング客対象の特別列車の運行が行なわれています。

この鉄道ルートはアメリカの長距離旅客列車サービスのAmtrak社のシカゴとカリフォルニア州のサンノゼとを結んでいるCalifornia Zephyrと呼ばれている主要路線の一部であり、デンバーからロッキー山脈を越えてユタ州へ出る為に昔は現在の国道70号線沿いに急勾配をループやスイッチバックを使って高度を稼ぎながら越えると言う難所であったのが、その後ロッキー山脈の下を貫く長いトンネルが完成して現在では何無く越える事が出来るようになった路線となっています。

お金持ちは飛行機でAspenやSteamboat Springsへ長期滞在、そして車で行く人はVailやBreckenridgeへ2、3日の滞在で、そして庶民はこのスキー列車でWinterParkへ日帰りか1泊でスキーを楽しむ事になります。 いよいよコロラドのスキーシーズンの真っ盛りとなります。

世界一の金鉱山会社Newmont Mining社:

まさかの時の金頼み―――― コロラドにはかっての1800年代初期のゴールドラッシュ以来の金鉱山会社が多くあってそれぞれデンバーにその本社を持って活動を行なっています。
コロラドでの金の産出は現在Pikes Peak山の西南麓のCripple Creekの町から入ったところ一個所となってしまっていますが、各社は世界の各地でその培った採掘技術を活かして金採掘に取り組んでおり、その中でもデンバーに本社を置くNewmont Mining社は世界で最大の金鉱山会社となっています。

現在金の価格は1トロイオンス当たり400ドル近くとなっており、これは7年半前の1996年の価格に復活してきています。 一旦1999年の半ばと2001年初に価格は最低を記録していますが、その後金需要の高まりから昨年2003年末では400ドルの高値に達しています。
併せて米ドルの他の通貨との交換レートでドルがここのところ安くなってきている事が味方して、これらの金鉱山会社に大きな潤いを与えています。

こうした追い風を受けてNewmont Mining社の第3四半期の決算では利益金額として昨年同期比で450%の増加となり、売り上げ面でも25%上がって8.97億ドルに達しています。
同社の株式はもともと高くなっていましたが、この決算発表を受けて更に2.7%の上昇を示し43.78ドルとなり更に44.30ドルとなって6年ぶりの高値を示しました。
更に同社ではかねてより発掘調査を行っていたアフリカ大陸の西海岸の国ガーナでの新たな金採掘を開始する事を決めてガーナ政府議会との間の取り引き条件も確立したので今年から採掘開始を行なうことになっています。

しかしながら、環境保護団体から掘削による公害問題に対する強い反対運動が現地で起きており今後どうなるか余談を許さない状況となっています。
ちなみにNewmont Mining社は世界のカナダ、アメリカ、メキシコ、ペルー、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド、トルコ、ウズベキスタン等の各国で採掘を行なっており、その中で同社として年間約900万トロイオンスの金を生産しています。 そして埋蔵量の点からはペルーのYanacocha鉱山は約1700万トロイオンス、そしてアメリカのカリフォルニア州で首府のサクラメントから北東に展開するNevada Cityの鉱山は3000万トロイオンスの埋蔵量が見込まれており将来に渉っての同社の重要鉱山となっています。

この機に乗じて同社ではガーナの金鉱山開発を主目的として株式の増資を決め10.2億ドル分の株式を金融会社のJ.P.Morgan Chase社とUBS AG社を通して売り出しています。

現在コロラドで最も元気の良い会社の一社のお話です。

日本の家電AV業界では昨年の新3種の神器としてHDTV対応のフラットデイスプレイTV、DVDビデオレコーダー、デジタルカメラとデジタルカムコーダーと言う事になっていると伺っています。

2004年は継続してこの傾向がコロラドでも継続すると言う雰囲気ですが、今まで低価格攻勢で攻めて来たカナダのAPEX 社は今やDVDプレーヤーだけでなく、13インチのTVから51インチのHDTV対応TVまで各ランクのTVセットを手がけて、それに対応するワイヤレスヘッドフォンまで手がけるようになってきています。 現在では完全にアメリカの各店舗のフロアーに進出してもはや無視出来ない存在となっています。 中国での生産によるコストメリットとNAFTA経済協定によるカナダからアメリカへの輸出メリットとを取り込んでの事業運営ですが、これから順次日本メーカーの新3種の神器の領域にも今年はその販売力を活かして進出して来るものと予想されます。 安物だからともはや無視出来なくなってきた今年の注目ブランドと言えると思います。

現在あまりにも中国製の商品が増えてきてしまっているアメリカ市場では、中国の人民元の通貨切り下げの要望がアメリカの各産業界から出始めていますが、今年中国政府がこれにどう対応するかも今年の経済情勢に大きな影響を与えそうです。
そして一方、日本の各AVメーカーは今年どの様な戦略でアメリカ市場に展開するかが大変興味が持たれるところです。

それにしても日本での景気の立ち直りが今年は一番期待されるところですが、是非明るい二ユースが日本からコロラドへも飛び込んで来ることを期待しています。

[以上]

 
 
Copyrighted to: Mike Hagiwara
Photographs copyrighted (2004 Mike Hagiwara)
 
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